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【追記】等距離外交を続ける韓国――再開されない情報提供

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大韓民国ニュース
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もう1月にもなるのか。

米国が提供する北朝鮮核リアルタイム追跡衛星情報、韓国向けは1カ月中断したままだった

2026/04/30 11:35

韓国の鄭東泳統一部長官が最近、北朝鮮のウラン濃縮施設の所在地として、米韓がこれまで存在を公式に確認したことがない平安北道亀城市を指摘した後、米政府が北朝鮮の核施設などに関する情報共有を中止したことが27日までに分かった。

朝鮮日報より

原因となった鄭東泳氏の発言は、未だに撤回されていない。まあ、撤回されたところで、問題は異解決しないので、どちらかというと処分が必要だと思う。

等距離の意味を履き違えてはならない

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根深い問題

先ずは、前回の記事を。

韓国、アメリカの対北朝鮮情報にアクセス不能に
これは割ととんでもない話だ。【独占】「構成」と発言したためか…「米国が提供していた1日50~100ページ分の対北朝鮮情報が途絶えた」2026年4月19日 11:11チョン・ドンヨン統一相が北朝鮮のウラン濃縮施設の稼働地域として「平安北道拙城…

やらかしてしまった感のある鄭東泳氏、しかし、謝らない。

きしむ米韓関係 李政権内に路線対立も

2026年04月25日08時01分配信

韓国の鄭東泳統一相の発言に反発した米国が北朝鮮情報の提供を制限した問題を巡り、米国の積もった不満が表面化したとの見方が広がっている。李在明政権内には、対米関係を重視する「同盟派」と、北朝鮮との関係を優先し米国からの自律性を主張する「自主派」が共存。両派の「暗闘」が背景にあるとの指摘もある。

鄭氏は3月、国会で北朝鮮のウラン濃縮施設の場所について、これまであまり知られていない北西部・亀城に言及。これに米国が抗議したと報じられた。鄭氏は「過去にもたまにあった」と述べ、情報提供制限をほぼ認めた。米政府高官は英紙フィナンシャル・タイムズに「パートナー国に対し、非公式に共有された米国の機密情報が厳格に保護されることを期待している」と不快感をにじませている。

ただ、韓国の消息筋は「『亀城』だけに米国が反発したわけではない。これまで積み重なった不満が表れたとみるべきだ」と指摘する。

時事通信より

ただまあ、記事にあるようにこれはきっかけに過ぎない。ずっと降り積もった問題があって、その問題が米韓の間を拗らせているというのが実情だろう。

  • 迎撃システム「高高度防衛ミサイル(THAAD)」の中東移転問題
  • 3月の米韓合同軍事演習では、北朝鮮への刺激を避けたい韓国側が機動訓練の回数を減らすよう米側に求めて調整が難航
  • 米上場の電子商取引大手クーパンの刑事責任追及を進める韓国捜査当局に米国が反発

ここには、最近の話しか出ていないが、以前から結構軋轢はあったのだと思う。

陰謀論

で、問題のトリガーとなってしまった鄭東泳氏だが、これがなかなかの曲者のようだ。

さらに、李政権では、外交官出身の魏氏に代表される同盟派と、鄭氏や李ジョンソク・国家情報院長ら自主派が対立。魏氏が韓国紙のインタビューで「アマチュア」「ポピュリズム」と痛烈に自主派を批判したこともあった。今回の問題では、鄭氏を追い落とそうとする人物によるリークとの臆測も出ており、鄭氏は23日、「(問題を大きくしているのは)米国かもしれないし、われわれの内部かもしれない」と語った。

時事通信「きしむ米韓関係~」より

自分に問題があったとは、欠片も思っていないらしい。

それどころか、陰謀論を唱える始末。

この人、国会議員になる前は人気のあるキャスターだったらしいのだが、政治家になってからはあまりぱっとしない。あえて言うなら、北朝鮮との関係を強化してきた感じだろうか。

韓国内では評価される人物なのかもしれないね。

問題は衛星情報停止そのものではない

とまあ、米韓の間で温度差があることが問題ではあるのだが、今回の話はちょっとしたトラブルというわけではない。

アメリカと韓国は同盟国であり、情報を共有するための条約を結んでいる。GSOMIAである。

その条約があるからこそ、かなり重要な情報をアメリカから提供してもらえる状態にあるので、当然これに反して情報漏洩があれば「適切な処理」を求められるのだ。

米政府は今月初めから北朝鮮の核、大量破壊兵器(WMD)に関する長期的・技術的情報の共有を制限しており、米国の偵察衛星が撮影した亀城など核施設の情報も1カ月途絶えているという。そうした情報共有が長期間制限されると、韓米間の情報格差がさらに拡大し、韓国の対北監視網に空白が生じることが懸念されている。

朝鮮日報「米国が提供する北朝鮮核~」より

当然、韓国軍の作戦遂行能力にも影響が出るので、問題を解消したいところなのだが。

米国の情報共有制限が明らかになった後、韓国政府の一部からは韓国側の情報の共有も制限する「相応の措置」が避けられないという声も上がった。韓国軍は現在、軍事偵察衛星を5基運用している。軍は「北朝鮮国内の特定の標的を2時間単位で監視・偵察できる」と説明している。

朝鮮日報「米国が提供する北朝鮮核~」より

ところが迷走しているらしく、韓国側も何か対抗して情報を制限するという話が出ているようだ。

……駆け引きなのかもしれないが、こういうのはアメリカを怒らせるだけだと思う。もともとトランプ氏の韓国に対する印象は宜しくない。そこへ色々やらかしているのだから、米側の態度が硬化しても不思議ではない。

まとめ

米韓同盟が冷え込むと、朝鮮半島情勢にも影響が大きく出そうなのだが、短期的に解決できそうな雰囲気ではなくなってきたね。

そもそも、情報共有とは、仲が良いから続くものではない。信用できる相手だから続くのである。それを担保するためのGSOMIAなのだから、そこは守らないとダメじゃないかな。

韓国はP1哨戒機火器管制レーダー照射事件をやらかして謝罪なし、再発防止なしで、日本との間も安全保障の面で隙間風が吹いている状態である。

このまま、独自路線を貫くならそれでも良いのかもしれないが……、国際社会が韓国から孤立してしまうぞ。

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