サムスンが順調だ!韓国も安泰だ!
韓国サムスン電子、営業利益6兆円超 半導体好調で8.6倍―1~3月期
2026年04月30日10時20分
韓国のサムスン電子は30日、2026年1~3月期決算を発表し、本業のもうけを示す営業利益は前年同期比8.6倍となる57兆2000億ウォン(約6兆2000億円)だった。
時事通信より
……とはならないんだろうね、残念ながら。
不健全な経済構成
KOSPIが伸びる
この記事では、サムスン電子の好業績を誇っているが、最後に書かれている一文に注目すると、ちょっと不安を覚える。
半導体事業を担うデジタル・ソリューション部門の営業利益が53兆7000億ウォン(約5兆8000億円)に上った。同社は「人工知能(AI)用の高付加価値製品の販売拡大とメモリー価格の上昇」を理由に挙げた。
時事通信「韓国サムスン電子、営業利益6兆円超~」より
AI用の販売拡大とメモリー価格の上昇が、利益拡大に繋がったとしているのだ。
割とよく知られた事象ではある。

最近も、こちらの記事で言及したのだが、ここではKOSPIの不可解な上昇について言及している。

なお、4月末でも元気に上昇している。
恐らくはKOSPI 7,000の世界は、5月半ばにも実現するのだろう。このKOSPIの続伸の理由は、AI用の販売拡大とメモリー価格の上昇であり、市場に依存している部分が大きい。
利益の構造が問題
ちなみにこの話、喜んで良いものかというと、ちょっと微妙だ。

「利益が上がったなら、給料あげろ」と迫ってくるのが労働者で、これも解決の意図は見えていない。
サムスン電子、半導体だけで営業利益5.7兆円…過去最高の営業利益の94%
登録:2026-04-30 19:22 修正:2026-05-01 10:22
サムスン電子の今年第1四半期(1~3月)の半導体事業部門の営業利益は53兆7千億ウォン(約5.7兆円)で、過去最高を記録した。全社の営業利益の93.9%を半導体事業で上げたことになる。半導体の営業利益率は66%まで上昇した。
ハンギョレ新聞より
そして、半導体だけでほぼ94%の利益を叩き出している構図も不健全である。
もちろん、利益が出ていることは良いことではあるが、事業ポートフォリオとしては極端に偏っていて、市況が反転した瞬間に業績全体が崩れるリスクを抱えている。
Samsungの2ナノ歩留まり不振でQualcommがTSMCへ傾斜、韓国半導体産業で二極化が深刻化
2026-04-10 16:05 (GMT+9)
半導体業界において、Samsung Electronicsのファウンドリ(半導体受託生産)事業が新たな難局に直面する一方、メモリ市場ではSK Hynixを中心とした超好況が続いており、韓国の半導体産業内での「二極化」現象が顕著になっている。
~~略~~
決定的な理由は、Samsung Electronicsの2ナノプロセスにおける歩留まり(良品率)がいまだ低く、不安定である点と指摘されている。
Financeより
実は次世代の2nmプロセスの歩留まりが改善していない状態ので、受注先から大変不評なのである。
AI需要は未だ伸びると予想はされているものの、次の一手にかなり不安があるのがサムスン電子の実情でもあるのだ。
引用記事で指摘したが、労使対立やデモなどによるコスト増も指摘されており、そのため“内部の火消し”に回さざるを得ない構図となっている。
そうすると、次世代のための研究開発が疎かになってしまう可能性が高い。
投資が過熱
気になるのは、韓国の国内でかなり投資が過熱している点だ。
KOSPIが6700を突破…株式市場を揺るがした「スター2世」投資ブーム[ステック]
2026-05-02 08:00:00
KOSPIは連日上昇している。一時は取引時間中に6700台まで上昇し、史上最高値を更新するなど、上昇基調を続けている。
連日高値を更新する空前の株式市場好況の中で、株式投資はもはや大人だけの専有物ではない。小学生も株を売買するなど、「10代の個人投資家」が現れている。
毎日経済より
老いも若きも。
韓国・60代以上で「借金投資」急増、信用融資残高が2.2倍…若年層を上回る勢いでレバレッジ拡大
2026年5月3日 12:20
株式市場の好況を背景に、韓国で高齢層の「借金投資」が急増し、信用取引の構造が急速に高齢化している。特に60代以上の信用融資残高は2025年初めに比べて2倍以上に膨らみ、全体に占める割合も30%近くに達した。レバレッジ投資の需要が若年層から高齢層へ移っている形だ。
AFPより
この話を見ると、「靴磨きの少年」の逸話を思い出すのは、僕だけだろうか?市場参加者の裾野が広がりすぎた時、それは往々にして「天井のサイン」でもある。
投資の構図
何を懸念しているかというと、投資家の投資傾向である。

外国人の売り越しが目立っているが、それ以上に個人投資家の買い越しが加熱している。国民年金(NPS)からもまだお金が出ているので、未だ年金を溶かしているという。ただ、基金の目減りが気になっているのかちょっと弱気だ。
これがどういう傾向かというと、「経験のある資金が抜け、経験の浅い資金が流入している」構図になっている。
外資が売り越しているという事実は、「上昇を持続可能とは見ていない」という明確なシグナルでもある。
今年初めからずっとこの傾向が続いているが、ここのところ個人投資が特に顕著になってきている。KOSPIの伸びは今年に入ってずっと続いているので、「ここで勝負」という人も少なくないのだろう。
選挙は6月3日
この様な状況が維持されている背景には、実は選挙があると言われている。
韓国の保守勢力が壊滅の危機 統一地方選ひかえ迷走、牙城も揺れる
2026年5月1日 5:00
韓国の李在明政権下で初の大型選挙となる統一地方選挙が、1カ月後に迫る。李政権を支える革新(進歩)系与党が高い支持率を維持する一方、保守系野党は全く振るわない。尹錫悦前大統領の弾劾の衝撃を引きずっているためで、「保守の牙城」とされる地域まで陥落の危機にさらされている。
日本経済新聞より
与党圧勝と予想されている今回の選挙、その支持率を支えているのがKOSPIの高さだと言われている。
要するに、「株価=政権支持率」という構図になっている。
実は韓国大統領の李在明氏(ミョンミョン)、この政権で実現した実績は殆どない。僕が思い出せないだけでなく、実際に、見当たらないのだ。
それを誤魔化すためにも、KOSPIの続伸は生命線となる。
ミョンミョンの実績
なお、思い出せないミョンミョンの実績を、AIにまとめてもらった。
経済・民生政策
- 大規模な追加補正予算の編成:30兆5,000億ウォン規模の追加補正予算を編成
- 非常経済点検タスクフォースの稼働:専門家を交えて経済を立て直すための司令塔を設置
- 格差是正への取り組み:社会の不公平感の解消に向けた政策推進
- KOSPI 6,000を実現:韓国の株価を押し上げる
外交・安全保障
- 「実用外交」の宣言:特定の価値観に縛られないコウモリ外交
- G7サミットへの出席:G7首脳会議に出席
- 対日関係の管理:関係改善に向けた動き
政治・社会改革
- 公平な社会の実現:首都圏一極集中の是正や就職難の解決を政策の柱とする
うーん、賛否両論の話ばかりでビックリである。
まとめ
韓国のKOSPIの伸長は、ミョンミョンにとって非常に大きな意味のあることで、政策的な成功が1つも拾えない状況で、唯一と言って良いほどの数字で確認出来る成果だと言って良いだろう。
ということは、選挙が終わるまではこのKOSPIへの梃子入れは続くと思われ、貴重なNPSを溶かしてでも買い支える傾向は続くだろう。韓国民もそれは分かっているから、投資を続けているのだ。だが、何処かで下りるタイミングはあって、それが選挙の結果が出たタイミングで、或いは外部環境の変化が引き金になって、手仕舞いする可能性がある。
韓国経済は、そこから一気に下降の一途を辿る可能性がある。そんなちょっと、危険なタイミングは直ぐそこに来ている。


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