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タイで支那支援の高速鉄道建設用クレーンが倒壊して大事故に

アジア
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ネットでも話題になっているが、またしても支那関連のインフラ工事で深刻な事故が発生した。

中国支援の高速鉄道建設用クレーン倒壊、列車巻き込み22人以上死亡 タイ

2026年1月14日 16:02

タイ東北部ナコンラチャシマ県で14日、中国が支援する高速鉄道を建設するためのクレーンが倒れ、真下を通過中だった旅客列車に衝突した。列車は脱線し、乗客ら少なくとも22人が死亡、30人以上が負傷した。地元当局が明らかにした。

AFPより

タイでは建設中の事故が珍しくないとはいえ、近年は「支那案件」に対する不信感が、かなり露骨な形で高まっているように見える。ただ、本当に支那の責任だけなのだろうか?

ともあれ、先ずは犠牲者の方々にはお悔やみを申し上げたい。

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一帯一路トラブル

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現場の手抜きか?

思い出されるのが、こちらの一件だ。

支那国営ゼネコン「中鉄十局」が関与した建設中ビル倒壊事故で、タイの首相はかなりお怒りしていた件だ。

後に判明したのは、使用鋼材やコンクリートの品質不良、設計図面の大幅な簡略化、さらには図面上では存在するはずの鋼材が実際には配置されていなかったという、目を疑うような実態だった。

そりゃ、建設資料を持ち出して隠蔽しようとするよ。

今回取り上げている高速鉄道建設中の事故も、どうにも同じ臭いを感じる。

倒れたクレーンは、中国政府が支援する54億ドル(約8580億円)規模のタイ高速鉄道網建設プロジェクトで使用されていた。このプロジェクトは、中国の巨大経済圏構想「一帯一路」の一環として、2028年までにバンコクと中国南西部・昆明をラオス経由で結ぶことを目指している。

タイでは長年、工場や建設現場での事故が頻発しており、安全対策のルーズさがしばしば死亡事故につながっている。

AFP「中国支援の高速鉄道建設用クレーン倒壊~」より

クレーン倒壊って……。

インドネシアでもやらかしていた

似た話は、インドネシア高速鉄道ウーシュ(Whoosh)の建設中にも起きている。

中国支援の高速鉄道建設で死亡事故 インドネシア、工期に影響も

2022/12/22 18:19

中国の支援で建設が進むインドネシア高速鉄道の建設工事現場で作業用の列車が脱線し、中国人労働者2人が死亡した。事故を受けて工事は中断されており、2023年6月予定の開業に影響する可能性もある。

産経新聞より

このブログでも、過去に扱った気はする。が、データロストしてしまう前の話らしく、遡れなかった。お許し頂きたい。

確か、この辺りの記事を引用した記憶が。

工事車両暴走で死者「インドネシア高速鉄道」の闇
インドネシアの一大国家プロジェクトとして進む鉄道建設の現場で、またしても信じられないような事故が発生した。12月18日17時前、ジャカルタ―バンドン高速鉄道の建設工事現場で、機関車の後押しにより回送中だっ…

高速鉄道の建設工事現場で、機関車の後押しにより回送中だった軌道敷設用の機材が線路終端部分を突破、冒進して掘割の法面に衝突し大破する事故だった。

意味の分からない事故で、原因を見ても「なぜ、そんな運用を?」と言いたくなる内容だった。だが、今回のタイの事故と通じるものを感じる。

クレーン倒壊

話をタイに戻そう。

現場写真を見る限り、橋梁架設用の大型クレーンにトラブルが発生した可能性が高い。

日本にも類似構造のクレーンが存在するため、あくまで参考として紹介しておく。

高架橋脚に固定された支持基盤にまたがる形で設置されるトラス構造で、一つのスパン(柱間)の架設が終わると、自走して次の柱へ移動するタイプの設備だ。

ところが事故現場の写真を見ても、支持基盤は見当たらない。20t~30tもある構造物はどうなったかといえば、どうやら落下してしまったらしい。

その落下した構造物に列車が衝突。その衝撃で落下部品に繋がっていたワイヤーロープが引っ張られ、高架上に残っていた本体まで下に引っ張られたというのが、今回の事故の概要らしい。

受注競争に至る前に決着

そもそも、この高速鉄道計画では、日本勢も当初は関与していた。

日本、アジアで中国と高速鉄道受注競争

2015年05月29日13:12

日本とタイは27日、バンコク・チェンマイ間の高速鉄道建設でタイが日本の新幹線技術を採用することを確認する覚書を締結した。日本はアジアのインフラ建設に1100億ドルを投じることを発表しており、それが早くも行動に移された形だ。世界各地での中国との鉄道受注争いの幕が切って落とされた。環球時報が伝えた。

人民網より

しかし、この路線については最終的に、支那の提案をタイ政府が選択した。プロジェクトに対する入札競争をせず、支那とタイとで政府間直接協議の果てに決定したもの。

支那はインドネシアの件と同じく「建設費用の全額融資」を提案している。

つまり、正式な入札競争に入る前の段階で、勝負はついていたということだ。タイ政府としては、巨額の財政負担なしに高速鉄道を手に入れられるという、甘い条件にまんまと乗っかったというわけだ。

一方、日本側は円借款を前提とした提案であり、タイ政府は将来責任を負うことを嫌った、という構図だろう。

まとめ

「安かろう悪かろう」という以前に、責任を回避した結果、国民の命で代金を支払ったような話に見えてしまう。

そもそも運行中の路線の真上で高架敷設作業をするという、日本の常識ではおよそ考えられないやり方をしていたのが事故を起こした大きな要因である。支那の技術力云々の以前に色々と信じられないことが重なっているように思われる。

今回の事故は、支那側だけでなく、これを選び、許容したタイ政府の責任も極めて重いと見るべきだろう。

コメント

  1. みみこ より:

    犠牲者(たとえ何人であろうとも)の冥福をお祈りします。

    「安かろう、悪かろう」と言いますが、
    あそこはそれに「危なかろう」がプラスされますからねぇ。
    確か、「椅子が爆発して高校生が死亡」とかのニュースもあったような。
    信じられないような物まで「危なかろう」がある国なので、関わるなら覚悟が必要ですね。

    • 木霊 木霊 より:

      どうして安全をこうも軽視してしまうのか。
      残念ですが、高い勉強だと言えばそうなんだと思います。

      犠牲になられた方には、お悔やみ申し上げるしかないんですけどね。

  2. 軍事オタクより より:

    タイは志那とズブズブですからね
    タイの国民性はわたしが思うには管理とか無いに等しいと思われますね

    • 木霊 木霊 より:

      あの辺りの地域は随分と支那の手が入っているところです。
      そう簡単には、手放さないでしょう。