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【追記】経産省のロシア派遣検討――ロシア外務省は日本政府職員訪露を完全否定

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安全保障
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まあ、ロシアってそういう国だよね。

日本政府職員ら招待せず ロ外務省、政治環境整備を

2026/5/15 07:27

ロシア外務省のザハロワ情報局長は14日、日本政府が進出企業の資産保護を協議するため5月下旬にロシアに職員らを派遣すると発表したことなどを巡り「ロシア側は招待していない」と述べた。

産経新聞より

時期尚早だったと見るべきか、それともロシア流の駆け引きと見るべきか。

苦しいところを突かれた

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駆け引きが始まる

先日の記事の続きである。

経産省のロシア派遣検討、日本政府は“関係維持”へ動き始めたか
これはどうなんだろうね。経済産業省、政府職員のロシア派遣を検討-早ければ5月末2026年5月9日 at 23:53 JST経済産業省は早ければ5月末にも政府関係者をロシアに派遣する可能性があると、X(旧ツイッター)への投稿で明らかにした。ロ…

この時も、「外交交渉を止めるわけにはいかないから、ある程度は仕方がないか」とは思っていたのだが、案の定これだもんなぁ。

日本政府がロシアに残る日本企業の利益を守りたければ「ビジネスに適した正常な政治環境を整備するべきだ」と主張。ロシア外務省が発表した。

産経新聞「日本政府職員ら招待せず~」より

招待していないと言うのであれば、「では行きません」で済ませたいところだが、そう簡単な話でもないのだろう。

ザハロワ氏は2022年のウクライナ侵攻後に途絶えた日ロ間のハイレベルの政治対話再開について「日本政府から何の提案も受けていない」と指摘。「要請があれば応じる用意はあるがロシア側からは接触を求めていない」と説明した。

産経新聞「日本政府職員ら招待せず~」より

単純にロシア側が駆け引きを仕掛けてきている、という理解で良いのだろう。だが、「常に自分たちが上の立場である」と示そうとするやり方は、やはり付き合いにくさを感じる。

立場が弱い日本

今回の件の根底には、結局のところサハリン1・2の問題がある。

つまり、日本側がエネルギー面で一定の依存を抱えている以上、ロシア側に足元を見られている、ということだ。

サハリン2の日本向けLNG輸出、25年は全体の58%=運営会社

2026年4月22日午前 9:32 GMT+92026年4月22日更新

ロシア極東サハリン沖の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」の運営‌会社サハリンスカヤ・エネルギヤは、2025年に同事業が供給した液化天然ガス(LNG)の58%は日本向けだったと明らかにした。また、22年以来初め⁠て石油も供給したという。

日本は他の主要7カ国(G7)と同様、ロシアによるウクライナ侵攻が始まった22年2月以降、ロシア産エネルギーの輸入を削減。ただ、エネルギー安全保障上の理由から、複数のロ‌シア⁠事業への出資は維持している。

ロイターより

ロシア側ももちろん、サハリン2の輸出が失われることは厳しいとは思っているのだろう。天然ガス輸出も欧州が及び腰だし、ガソリン輸出にもトラブルを抱えている。

一方で、日本側は全体の約9%で、コレが多いと見るか少ないと見るかはなんとも。

少なくとも、唐突に9%が失われれば、日本国内で大きなトラブルになることは間違いない。そして、オーストラリアとか南米とか中東諸国にも声を掛けて入るけれども、実態としては輸入量を容易に増やせないというのが実情なのである。

特にLNGは低温で貯蓄するための設備が港に必要だから。

対抗策はないのか

正直、日本の外交カードは少ない。特に対露カードとなると非常に怪しい。

が、ないこともないんだよね。

鳥取沖で塊状メタンハイドレート採取 鳥取大など「広い分布確実に」

2025年9月19日 10時15分

鳥取大や千葉大明治大などの研究チームは16日、鳥取県沖の隠岐海嶺(かいれい)で塊状のメタンハイドレートを採取したと発表した。メタンハイドレートは次世代の天然ガス資源として知られ、今回の調査により、鳥取沖の海底に塊状で広く分布することが確実になったとしている。

朝日新聞より

太平洋に広がる砂層形のメタンハイドレートは厳しいけれど、日本海側の塊状メタンハイドレートであれば、ある程度回収する目処がたっている。

太平洋側でも膜状の回収機を使えば、ある程度は対応できる。まあ、日本海側の方が有望みたいだけどね。尤も、これが採算ベースに乗るには相当高いハードルがある。だから、どんどん開発は進める必要があり、それでも直ぐに答えになるような技術ではないんだけれども。

それでも、国内で天然ガス資源を一定程度確保できる見通しが立てば、ロシア側も「日本は切れない相手だ」と高を括った交渉はしにくくなる。

海洋資源開発は始まったばかりだが、本来ならもっと早く進めておくべき分野だったのだろう。

まとめ

必要な時に使える外交カードが乏しいのは辛いところ。

だからこそ、少しでも選択肢を増やす意味で、国内資源開発は進めるべきだと思う。

こんな時だからこそ、だね。

コメント

  1. BOOK より:

     サハリン2に関して 日本とロシアは奥深くではwin-win関係の利害一致が有るはずと思いますが…
     現在絶賛戦時中のロシアに設備維持への投資余裕はなく、
    ズバリ 日本が手を引けば「志那」が「いつもの手」で投資の名を借りた乗っ取りに動くのは既定路線じゃないでしょうか?…
    すなわち
     志那資本が入ると「フツーの国の感覚で言うサプライチェーン」を遙かに越え、
     サハリン2に出入りする食堂、清掃、evcも志那企業、
     近傍市町村は、人口の9割が志那人で、主要通貨は人民元
     法的にはロシア国土でも 外から訪れれば そこは志那
     いくら同盟関係でもロシアが面白い訳はない。
     てことを、失業率劇高の志那は簡単に実行できますし してきてます。

     そうした面では(プロパガンダと別とした戦後実績では)圧倒的な「紳士的」実績と信用のある「日本」と ホンネではロシアも組みたいのでは?