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「米韓通貨スワップ」の話題と韓国政府の本音

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大韓民国ニュース
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笑うところか?

4月FOMCで「韓米通貨スワップ」議論はなかった

2026.05.21 12:5

先月米国連邦準備制度の連邦公開市場委員会(FOMC)で韓米通貨スワップに関する議論がなかったことが分かった。

連合インフォマックスより

ええと、また「通貨スワップ」ですか。韓国らしいっちゃ、らしいのだけれど、「通貨スワップ」好き過ぎですな。議論になるわけがない。

経済関連記事を書くこのニュースサイトが、あえてこんな不思議な話に触れたことは、やや違和感を感じたのだが、韓国経済を軸に見ると腑に落ちる部分もありそうだ。

韓国経済を不安視

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FRBの関心事はアメリカ経済の安定

連邦公開市場委員会(FOMC)は、米連邦準備理事会(FRB)が開催する委員会である。つまり、日本で言うところの日銀審議委員会に相当するのがFOMCで、中央銀行の方針を決定する会合である。

FRB高官やスタッフ、金融市場の現状に強い警戒感=FOMC議事録

2026年5月22日

米連邦準備理事会(FRB)が公表した4月28―29日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)の議事録によると、FRBのスタッフと多数の政策決定者は金融市場の現状と‌経済にもたらすそのリスクに対してますます警戒感を募らせている。

ロイターより

その4月分の議事録が21日に公開されており、以下のような議論がなされた。

  • インフレ継続なら「利上げ」も視野 インフレ率が目標の2%を上回り続けた場合、過半数の参加者が「政策金利の引き上げ(利上げ)が適切になる」との見解を示した。
  • 緩和バイアスの削除を模索 多くの参加者が、声明文にある「利下げ」を示唆するフォワードガイダンス(緩和バイアス)を削除することが望ましいと指摘した。
  • 地政学リスクと原油高への懸念 中東情勢の緊迫化による原油価格や関税の上昇がインフレ圧力を長引かせ、利下げ転換の時期を遅らせる要因として議論の大部分を占めた。
  • 金融市場の割高感に警戒 FRBのスタッフや高官らは、株式市場などの資産価格の評価が割高(バブル的)であると判断し、悪材料が出た際の急激な価格調整リスクや、AI投資に伴うレバレッジ(借入金)への懸念を強めている。

4月のFOMCの主題は、インフレ圧力が続く米経済に対して、利上げを視野に入れる必要があるかどうか、という点にあった。中東情勢の緊迫化や原油高がインフレ要因となっており、利下げ転換は当面先送りになるとの見方が強い。また、株式市場が全体的にバブル的であるのを問題視したとのこと。

次の議論要旨の公開は7月上旬になる予定だが、その段階で金利をどうするかという判断になる。

4月のFOMCでは「利上げ」の方向に傾いているように見えるね。

安定化のツールとして

で、ドルの安定を支えるためには、スワップを強化したほうが良いだろう、という話も出たようだ。

米連邦準備制度理事会(FRB)当局者、安定を支えるためドルスワップラインの延長を提案

2026年5月22日午前0時23分

米連邦準備制度理事会(FRB)当局者の一部は、金融安定を支えるために、重要な国際的な米ドル供給ルートを拡大することを提案した。これは、最近の会合の報告によるものだ。

~~略~~

現状では、日本銀行から欧州中央銀行までの5つの中央銀行とのいわゆるドルスワップ協定は毎年更新されている。しかし、一部の当局者はこの変更を提案している。

ロイターより

常設スワップライン(ドルスワップ協定)は、世界の金融市場を落ち着かせる強力な安全網として機能する。中東情勢が安定に向かわず、世界的な金融情勢が不安定化しているので、ここを強化しておくほうが良いだろうという話になったようだね。

ただ、現在アメリカ国内で進行中のインフレ抑制には悪影響が出る可能性もあるので、慎重な見極めを必要とする。

安全弁として機能させるために強化したら、インフレ圧力が高まったでは話にならない。

連盟関係者は、FOMC委員に「常設スワップラインは、かなりの恩恵を提供する中核安全版」と説明した。

ただし、最近国内で関心が高かった韓米通貨スワップ議論はなかった。

連合インフォマックス「4月FOMCで~」より

そもそも今回議論されたのは、常設スワップラインの強化(日本(日銀)、欧州(ECB)、英国、スイス、カナダの5つの中央銀行のみ)の話で、韓国は最初からここには含まれていない。

FRBが求めているのが「国際ドル流動性の安定」で、韓国との通貨スワップは別枠の政策判断となる。その上、韓国側がウォン防衛目的でドル供給を使う構図になると、国際ドル市場の安定化よりも、むしろドル需給を不安定化させる方向に働きかねない。

だから、今回、その文脈で米韓通貨スワップの話は出るはずもないのである。

ウォン安が進む

ここ最近は1ドル1500ウォンの攻防を展開しているウォン相場だが、本日は1520ウォンまで下落する展開があった。

22日、ウォン安ドル高が1517ウォンまで進み、政府の口頭介入再開

2026-05-25 16:48:31

「今(為替レートが)1500ウォンを超えるなら、これは韓米金利の差や外国人のためではなく、単に韓国人の海外株式投資が多いためだ」(2025年11月27日、李昌勇元韓国銀行総裁記者懇談会)

「最近、外国人投資家の株式売りや域外投機的取引の増加により、韓国経済のファンダメンタルズに比べて過度に(為替レート)変動性が拡大している」(2026年5月14日、具允)副首相主宰の市場状況点検会議)

毎日経済より

タイミング的にアメリカと支那との首脳会談が終わって、半導体関連の株価が下落傾向にあることに加えてFRBがFOMC議事録で利上げ可能性が意識されたことも、ドル高・ウォン安圧力として働いている可能性がある。

これに加えて原油高による影響があって、原油が高くなると輸入代金にドルを使うため、ドル買いウォン売と同じ効果を生じることに。

外貨準備高の気になる韓国銀行に対して、日銀は余裕の「日銀砲」(市場オペレーション)で薙ぎ払ったおかげで円安は進んでいない。そうすると、ウォンに対して円は高くなって、韓国は対日貿易に赤字が膨らむ結果になる。

このことも輸出業には足枷になりそうなんだよね。

対ドル、対円両方でウォンが安くなっている展開は、貿易に経済依存している韓国にとってはちょっと困った展開である。

まとめ

現状、韓国国内の金融環境を見ると、状況はやや複雑だ。

ウォン安が進む局面で、KOSPIは個人資金流入や政策期待に支えられており、韓国政府としては、今は株式市場への資金流入の流れに水を差したくないのが本音だろう。

一方で、通貨市場への介入を考えれば、韓国側としては通貨協力カードを意識しているはず。そういう意味で、何らかの経済協力カードを模索しながら外交していた可能性は否定出来ない。

にも関わらず、FOMCの議論(あくまで米国経済と既存ドル流動性ネットワークの安定化の話)を持ち出して、韓国メディアは「FOMCで韓米通貨スワップ議論なし」を敢えて報じた。

韓米通貨スワップが登場する余地は、最初から殆どなかったのに、である。

そう考えると、この報道そのものが、別のメッセージを含んでいた可能性も見えてくる。つまり、「韓米通貨スワップを持ち出すほどの局面ではない」という国内向けの温度調整だ。

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