スケジュールとは一体?
韓国政府 「原潜開発基本計画」発表=1番艦は30年代半ばに進水目標
2026.05.26 17:19
韓国の安圭伯国防部長官は26日、慶尚南道・鎮海で開かれた「第1回未来国防戦略委員会」で、「原子力潜水艦開発基本計画」を発表した。同計画には2030年代半ばまでに初の原潜を進水させ、30年代後半には海軍に配備することを目指す内容が盛り込まれた。
聯合ニュースより
どんなスゴイスケジュールが出てくるかと思ったら、「2030年代半ばまでに進水」「後半には海軍に配備」という話。
えっ?それだけ?
具体的な計画を立てる計画
低濃縮ウランを燃料に
こちらの記事の続報である。

IAEAの規定が20%以上が高濃縮ウランと定義されるため、20%以上にしなければ大丈夫だというのが、韓国当局の判断のようだ。
原子炉に使用する核燃料は濃縮度20%未満の低濃縮ウランを使用し、核燃料の交換を最小限に抑えるため、長期間の連続運転が可能な原子炉を開発する方針を示した。
聯合ニュース「韓国政府 「原潜開発基本計画」発表~」より
うーん、米韓原子力協定はトランプ氏のお墨付きがあるから大丈夫という認識なのだろうか?トランプ氏の答えは「アメリカで作って」ということだったはずだが。

その辺りは、韓国としては「クリアした」という認識なんだろうか?ちょっと良く分からない。それとも、高濃縮ウランを使わないからセーフという扱いなのだろうか。
再処理禁止
更に懸念点がある。
トランプ氏、韓国の原子力潜水艦建造を「承認」
2025.10.30 Thu posted at 10:35 JST
トランプ米大統領は29日、SNSへの投稿で、韓国に原子力潜水艦の建造を「承認」したと述べた。
~~略~~
また、韓国は使用済み核燃料の再処理を行えない。再処理技術は有しているものの、現行の米韓原子力協定で禁止されているためだ。
CNNより
韓国は、使用済み核燃料の再処理が禁止されている。この為、もし原子力潜水艦を運用するのであれば、韓国はアメリカから燃料を100%購入する必要があるってことだ。
国産化の意味が良く分からないな。
ともあれ、その辺りをクリアすれば、原子力潜水艦の製造が可能なのか?というと、これまたちょっと一悶着はありそうだ。
語られる夢
そもそも、韓国の原子炉と造船技術って、そんなに高かったのか疑問である。
造船技術についても、大型タンカーややや特殊な船を作るだけの技術はあるとは言われているが、潜水艦に関しては大型化を始めたばかり。3,000t級潜水艦は3隻ほど作られているが、続報を聞かないんだよね。あれはどうなったのか。
いや、そう言えば先日朗報があったな。これはまた記事にするとして、今回は、原子力潜水艦の建造計画の話である。
また、韓国の原子炉と造船技術を活用し、国内で原潜を開発・建造すると説明した。
~~略~~
原潜の船体や推進システムなどは、民間で蓄積された世界レベルの技術を活用して高い信頼性と安全性を保証できるように開発し、設計・建造・運用・整備・核燃料管理・解体など全過程を管理するとも明らかにした。
国の総力を挙げて推進する戦略事業として、原潜建造は「張保皐N事業」と名付けられた。
国防部は「韓国初の潜水艦である『張保皐』の精神を継承した次世代モデル(Next generation)であり、原子力推進(Nuclear powered)方式を採用し、最先端の新技術(Neo technology)を集約した潜水艦を建造するという意味が込められている」と説明した。
聯合ニュース「韓国政府 「原潜開発基本計画」発表~」より
3,000t級潜水艦の成功で自信を深めた可能性が高そうだが、技術獲得の見込みが付いているのかは、怪しいのだと思う。
低濃縮ウランを燃料にすること
さて、上でも言及したが、様々な条件を加味すると、韓国が取り得る選択肢は、「濃縮度20%未満の低濃縮ウランを使う原子力潜水艦」である。
そうすると、モデルになるのはおそらく大きさからしてフランスのシュフラン級潜水艦である。
フランスの新型原子力潜水艦 ついに4番艦が海上公試へ! じつは「特殊部隊の足」にもなるって?
2026.03.02
フランス海軍は2026年2月24日、シュフラン級原子力潜水艦の4番艦「ド・グラース」が海上公試を開始したと発表しました。~~略~~
船体サイズは全長約99m、幅8.8m、喫水7.3m、排水量は浮上時が4700トン、潜航時が5200トン。乗員数は約63名で、ターボエレクトリック方式の原子炉を備え、ポンプジェット推進で最大速力は25ノット(約46.3km/h)とのこと。
乗り物ニュースより

シュフラン級潜水艦は、濃縮率7.5%の低濃縮ウランを利用している。これで10年程度の間隔での燃料交換で済むというのだから、フランスの技術はなかなかのものである。これで25ノットの最大速力が出せる、5,200t級の船体に多数の魚雷を積む構成になっている。
ただ、韓国としてはVLSを搭載する気でいるようだから、この大きさだと足りないってことになる。どうだろう、6,000t級くらいは最低限必要かも?
尤も、韓国には小型原子炉が影も形もないので、その試作からスタートだとは思うんだけどね。
まとめ
基本計画が発表されたけれど、分かったことといえば「低濃縮ウランを利用」することや、「2030年代半ばまでに初の原潜を進水」くらいしかわからない。
韓国の国内で建造するという発表はあったのだけれど、本当にそれが実現するのかは、アメリカとの関係で不明。
ということで、「つくるぞー」という計画だけが出てきたようだ。まだ、費用感も分かっていないので、概略設計がわかって予算を弾くのが最初の仕事かもね。


コメント
木霊様の過去記事でk戦車やk小銃のくだり読んでますからねぇ。
k小銃なんか、あそこまでムダに重くアレコレ付けるなら、「いっそ電子レンジも付けて温かいレーションも…」と想うですからねぇ。
そんな予算あるなら、k戦車をどうにかした方が、武器輸出でも何でも韓国の為になりそうな気がしますけど。
彼らのチャレンジ精神はある意味に羨ましい部分もあるのですが。
チャレンジ精神ばかりな登山家って、みんな遭難死するでしょう?
山は帰宅するまでが登山であるように、武器は実用化・量産化・メンテナンスと揃ってこそ成功ですので。
新しい事にチャレンジする前に、今ある技術をブラッシュアップする方が良いと想うですが。
3Dプリンターで仏像を作る方々なので、どうでも良いんだろうなぁ。