現代でもペストが。
露研究所勤務の女性、ペスト感染で死亡か 米も注視 保健当局は「原因不明の肺炎」
2026/10/6 07:15
ロシアの東シベリア・イルクーツク州で2日にペスト対策研究所勤務の20代女性が死亡したことを巡り「ペスト感染が原因」との観測が広がっている。
産経新聞より
もう、「原因不明の肺炎」とか書かれるだけでも恐怖感が増すのが、現代人である。何故なら、武漢ウイルス感染症蔓延のスタート時も、このワードが出ていたからね。
ただ、この記事ではパンデミックの発生を示唆する気はない。今のところロシアは感染を否定しているし、客観的に感染が確認されたわけでもない。そこは、あらかじめ確認しておく。
パンデミックを警戒
恐怖の犠牲者数
さて、まず「ペスト」とはどんな病気か?ということなのだけれど、ペストはペスト菌によって引き起こされる感染症である。
感染者の皮膚が黒くなって死に至ることから、黒死病と呼ばれたこともある、歴史上もっとも恐れられてきた感染症の一つだ。
ペスト(Plague)
ペストはペスト菌による感染症で、ヨーロッパで大流行が繰り返され、皮膚が黒くなって亡くなるため、「黒死病」として恐れられてきました。現代では抗生物質のおかげで治療できる病気ですが、地域での流行がみられる国があり、毎年2,000人程度の患者が報告されています。
厚生労働省検疫所のサイトより
過去には、ペスト菌による大規模なパンデミックが3度発生したとされている。
- 第1次:541~750年、エジプトから地中海沿岸一帯に蔓延し700万人以上の犠牲者を出したとされている
- 第2次:1331~1855年、元朝(支那)から中央アジア、ヨーロッパへ拡大し8,000万人以上の犠牲者を出したとされている
- 第3次:1855~1960年、清朝(支那)からインド、アメリカ西海岸へ拡大し1,200万人以上の犠牲者を出したとされている
古い時代からの記録なので、犠牲者数はあくまで推計であるが、第2次パンデミックが一番規模が大きく、全世界で最大2億人程度の犠牲者が出たとする研究もある。
武漢ウイルス感染症蔓延による犠牲者数は累計で約700万人だとされているので、その規模の違いは分かっていただけると思う。
もちろん、当時の医療水準と現代では全く異なるので、脅威度を直接比べることは難しい。
それでも、ペストが歴史上、桁違いの被害をもたらした感染症であることは確実である。
感染力と致死率
ペスト菌は、主に感染したノミに刺されることによって人に感染する。ノミはネズミなどの動物に寄生するため、こうした動物を介して人間に感染が広がることがある。
そして、ペストにはいくつかの病型があり、その一つである肺ペストでは、患者から人へ飛沫などによって感染する可能性がある。
つまり、単に「昔の病気だから現代では関係ない」と考えることはできない。
実は、現代にもペストは残っている。世界の一部地域に留まってはいるのだが。

これはWHOが出しているデータに基づいたペスト発生症例の世界分布図である。
ただ、冒頭のニュースはそういった発生症例とは異なる感染源からの感染例のようだ。
ロシア、ペスト報道受け「状況は管理下」 トランプ氏はロシア支援を表明
2026年10月6日 7:49
ロシア政府は5日、研究所の技術者がペストで死亡したとの報道について、死後の検査ではペスト菌は検出されなかったとして事態の沈静化を図った。一方、米政府は状況を注視していると明らかにした。
ロシア東部シベリア連邦管区イルクーツク州にあるペスト対策研究所で勤務していたダリア・シピロワさん(28)がペストで死亡したとの報道が2日に出て、懸念が広がっていた。
ニュースサイト「バイカルの人々」は、同州の治安当局に近い匿名の情報筋の話として、試験管が割れたことでシピロワさんが肺ペストに感染した可能性があると報じた。
AFPより
ロシアはこの感染を否定しているようだが、支那も最初は隠蔽していたよね。

感染が確認されたのがシベリア極東ペスト対策研究所で、この研究所は100年以上の歴史があるようだ。
そして、当該研究所でペスト菌の研究は行われていたようだ。
したがって、警戒するだけの理由は十分にあると考えられる。
警戒する各国
そんなわけで、アメリカを始めとする各国も、この件を注視している。
ドナルド・トランプ米大統領は5日、ロシア・シベリア連邦管区にあるペスト対策研究所でロシア人職員が死亡した事案について、アメリカは「非常に真剣に」調査していると述べた。
BBCより
尤も、注視はしているが警戒感を高めるというところまでは行っていないという意見もあって、温度差は様々だ。
英レディング大学の細胞微生物学准教授であるサイモン・クラーク博士は、BBCラジオ4に出演し、ペスト菌による肺炎は治療せずに放置するとほぼ確実に死に至るが、抗生物質で克服できると述べた。
「肺ペストは人から人へ感染する可能性があり、だからこそ懸念されている」とクラーク博士は説明。「感染症が発生すると、人々は当然、ロックダウンや新型コロナウイルスを連想するが、ここではそのようなことは起こらないだろう」とも述べた。
BBCより
特定の抗生物質を用いれば治療が可能であるが、適切な時期に治療せずに放置すると高い確率で死に至るという致死率の高い病気である。肺ペストの場合は、症状が出てから18~24時間以内の治療が推奨され、治療せずに放置すると致死率はほぼ100%と言われている。
ロシア保健当局は、今回のケースでは公式にはペスト感染を否定し「原因不明の肺炎」としているものの、現実には約200人の接触者を隔離し、病院の一部を閉鎖するなどの大規模な防疫措置をとっている。
数十人を隔離、病院は閉鎖 ペスト研究所の職員死亡受け ロシア
2026.10.06
ロシア東部シベリアのペスト研究所に勤務する女性技師が原因不明の疾患で死亡したことを受け、同地で数十人が隔離されたと伝えられている。
ロシアの感染症対策機関によると、シベリアのシェレホフにあるイルクーツク・ペスト対策研究所の検査技師(28)は、「原因不明」の肺炎と診断された後に死亡した。
CNNより
そして、懸念しているのは研究所で研究されていたペスト菌が、生物兵器として使う目的で研究されていた多剤耐性ペスト菌である可能性があることだ。
既に、既存の抗生物質が効かない菌の存在は確認されており、ペスト菌も例外ではない。
まとめ
このニュースが今後どのような結果になるかは不明だが、少なからず注視はしていく必要があるだろう。現体制下のロシアでは、武漢ウイルス感染症蔓延の時がそうであったように、独裁者の統治下で感染拡大が正確に伝えられない可能性があるからだ。
尤も、武漢ウイルス感染症蔓延の際には、極めて支那との往来が活発で、発症が確認された後に春節によって人の移動が発生した。
今回はこういった事態は引き起こされにくい状況になっているので、過度に警戒する必要はないかもしれないが、正しく恐れる必要がある。


コメント
まぁモンゴル地域の風土病でもあり、
(モンゴル軍西進で欧州に伝搬)
東シベリア地域の病とも言えるけど!
イルクーツクの研究者って、
どう考えても細菌兵器研究しょ?
生物兵器開発はワクチン開発とセットだから、兵器そのものでなくても罹患する率はたかい!
ペスト菌は厄介な病気のようですね。
そして、ロシアでは前線に投入するために研究されていたのは、間違い無いのでしょうね。武漢ウイルスもそうでしたし。