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セウォル号沈没事故を「世界記憶遺産」に?

ヤバイ韓国建築物
この記事は約8分で読めます。

韓国が「セウォル号沈没事故の記録」をユネスコ世界記憶遺産に申請しようとしている。えぇ、本当にソレ、記憶して良いの?何か間違えてない?

世界記憶遺産への登録申請 セウォル号沈没事故の記録など

Write: 2025-09-17 10:21:24/Update: 2025-09-17 10:32:16

2014年に起きた旅客船「セウォル号」沈没事故に関する記録物のほか、伝統料理の知識書「需雲雑方(スウンジャプバン)」と「飲食知味方(ウムシクディミバン)」がユネスコ世界記憶遺産アジア太平洋地域リストへの登録に向けた国内審査を通過しました。

KBS WORLDより

セウォル号事件って、言わば韓国特有の問題を詰め込んだOINK案件なんだよね。申請しているのは生徒たちの記録なので、凡そお涙頂戴的な読み物なのだろう。だが、事件そのものは生産極まりない。そんな事件の内容を振り返りながら、OINKっぷりを指摘していこう。

あ、カテゴリーが何故、ヤバイ韓国建造物か?というというと、ネタバレになってしまうが、違法性を疑われる増築を繰り返したことが事故原因に関連しているからだ。

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セウォル号沈没事故

事故のあらまし

では、事故当時の状況を箇条書きにして纏める。

セウォル号沈没事故

  • 事故発生
    • 2014年4月16日午前8時58分頃 韓国・全羅南道・珍島沖で浸水・沈没
  • 事故発生状況
    • 船は前日に仁川港を出港。濃霧により定刻から2時間遅れての出港だった。
    • 翌16日は、視界良好で波高約1mと穏やか、航行の安全に影響するような自然条件はなかった。
    • 8時52分頃、航行中に突然船が右に傾き、45度旋回。更に旋回したため浸水が発生
    • 船長や乗組員は乗客を救助せず、先に避難
  • 沈没
    • 10時17分頃 修学旅行中の高校生など多くの乗客が船内に取り残され沈没
    • 476人乗船中、304人が死亡または行方不明

海難事故としてはちょっと珍しい類型の事故であり、外部要因では無く内部要因から事故が発生したケースである。

来歴と拡張改造

この事故で問題となったポイントは多数あるのだが、まずは船の来歴が問題視された。

セウォル号事件は、その後、韓国最悪の海難事故として記憶されることになるのだが、事故発生時、韓国では日本の海難事故であるありあけ号横転事故(2009年11月)が注目された。理由は、マルエーフェリー社が運営した船(セウォル号は、日本のフェリーなみのうえ号を中古で買って改造)であったこととと、類似した事故形態だったためだ。

ありあけ号も、「固縛されていない積載コンテナが横滑りして固縛されていたコンテナや車両などに荷重が加わり、固縛装置が破断して右舷側に積載物が寄った」という事故であった。

また、同じ船会社で建造されたと言うことも注目されている。

つまり、「日本のせいじゃないか!」という噂が出たんだよね。いつものヤツだ。

ただ、後にセウォル号は拡張改造が繰り返されていたことが明らかになった。

改造とその影響

  • 船体下部に位置したランプウェイの取り外し
  • 船体上後部への客室の増設(改造前定員804人 → 921人に増)
  • 車の固縛装置の増設で、車両196台分多く載せられるように改造
  • これらの改造により重心が51cm上昇し復原性の減少
  • 総トン数は6,586トン → 6,825トンに増加

結局、これらの違法改造だったかは不明なのだが、事故当日はバラスト水が基準の4分の1しかなかったこと(本来は2,000t必要なところ、580tしかなかった)が分かっていて、事故に悪影響を及ぼした可能性はある。

運用上の問題

こういった改造が問題視されたが、それとは別に以下のような運用上の問題が指摘されている。

機能面での問題

  • バラスト水を基準の4分の1に減らしていた(バラスト水は船のバランスをとる上で必要)
  • 搭載車両は大型トレーラー3台など車両180台で2451トン、大型鉄製タンク3基や鉄筋など貨物1157トンの計3608トンと、上限の3.6倍という過積載状態だった
  • コンテナの固定装置を使用せず、ロープで縛っただけだった
  • 同年2月実施の特別安全点検で5箇所の不具合報告があったが処置せず
  • 事故前から操舵機の電源接続に不良が見つかったが処置せず
  • 備え付けの救命ボート、救命カプセルが使えない状態であった

操船性、操船時の問題

  • 事故当時の操船は、新人三等航海士でこの航路での操船は初めてだった
  • 事故海域で21ノットで航行(16~18ノットが推奨)していた
  • 船体傾斜の後、舵角度を5度以上回せば沈没の危険があることを知りながらも、更に大きく舵を切った
  • 出港前点検も三等航海士が、点検無しに過小評価し作成した。
  • 事故後にこの点検報告書は、実態に合うよう加筆修正されたことが発覚

避難誘導の問題

  • 船長及び船員は、座礁の通報から40分後に最初の警察警備艇に救助される(船長は後に避難誘導を行わなかったことで特定犯罪加重処罰法違反の罪に問われ逮捕されている)
  • 避難誘導は適切に行われず、入社2年目の女性乗員など数名の船員が救命胴衣を配布して避難誘導をしていたのみだった
  • 後に船長は非正規社員で、副船長は前日に入社したスタッフであったことや、船員15名のウチ8名はセウォル号での乗船経験が半年未満だったことが発覚

救難活動における問題

空白の7時間

事故当時の大統領は、韓国発の女性大統領であったクネクネである。

だが、彼女は事故発生の一報が10時頃に青瓦台に届いてから、17時過ぎに中央災難対策本部に姿を現すまでの7時間、一切その情報が不明であった。

未だに何が起きたかは把握されていないのだが、このことを韓国のメディアが扱った情報だとして伝えた産経新聞の加藤氏が起訴され裁判に持ち込まれた考えると、何か都合が悪いことがあったのだろう。幸いにも無罪を価値トルコが出来たが。

この件で、後に問題となる崔順実ゲートが関係していたのではないか?という憶測が出ているが、結局、理由は今も不明なままだ。

17時に登場したクネクネは「生徒たちはみんなライフジャケットを着ていたそうですが、そんなに発見が難しいのですか?」と、的外れな質問をした。だが、既に青瓦台には約300人が船内に取り残されて救助が出来ない状況である事を把握していた。

情報の錯綜

事故発生後、クネクネの居ない状態で事故対策本部が設置されたが、情報の把握には混乱を来していたようだ。

また、現場も大変混乱していたらしい。

  1. 船内からの通報と救助指示の混乱
    • 船長から海洋警察への通報が遅れ、最初の通報は「転覆の危険は低い」と伝えられた
    • 船内放送では「船を離れず船内で待て」と指示される一方、実際には船が急速に傾き乗客は混乱
  2. 海洋警察・救助隊の指示不一致
    • 海洋警察が現場に向かうも、救助隊間で「船内に留まるべきか、脱出させるべきか」の指示が統一されず
    • 小型ボートの出動も遅れ、救助活動が分断された
  3. 政府・対策本部での情報伝達ミス
    • 初期の報告では乗客数や被害状況が正確に把握されず、304人死亡という最終的な犠牲者数も時間をかけて判明
    • 政府内部で「全員救助済み」との誤報が流れ、対応の遅れにつながった
  4. メディア・SNSとの情報乖離
    • 学生や家族からSNSで「助けて」との投稿が続くも、対策本部は現場状況と正確にリンクできず
    • 情報が錯綜したまま、誤解や混乱が拡大

こんな感じの状況であったが、事故対策本部の整理収集をしっかり行えなかったことが問題であった。まあ、総司令官が何をやっていたかも良く分からなかったのだから、グダグダでも仕方がないのだが。

それでも、事態終息まで随分と長く混乱していたことを考えると、情報の取り纏め能力が低いのだなと言わざるを得ない。

救助体制の問題

そして、肝心の救助なんだけれども、情報の収集・整理に問題があったことも影響してはいたと思うけれど、初動救助の遅れや海難救助体制の不備などが多々あったようだ。

初動救助は、海洋警察や沿岸警備隊の現場到着が午前9時30分〜10時頃で、既に船は大きく傾き、船内に乗客が取り残されている状態であった。

10時17分頃に完全に沈没してしまったので、救助活動が本格的に行えたのは沈没してからということになる。だが、現場投入された潜水士が活動を始められたのは数人程度。

事故現場は潮流が早く、海中は濁って視界はほぼゼロ。残念ながら当日の救助は実現できなかった。結局、船内に入れたのは事故後2日後で、潜水士による被害者救助は実現できなかった。それどころか、現場に投入した潜水士の命を失うなど、二次被害を引き起こしてしまった。

つまり、沈没する前に船から海に飛び込んだ人達しか、救助できなかったことになる。

記憶されるべきは何なのか

再発防止の徹底

といった感じで、セウォル号事件を振り返ったのだが、随分とOINK案件が重なった結果であったことはお分かり頂けたと思う。

船舶・運航の安全管理

  • 違法改造や過積載を防ぐチェック体制・管理体制の強化
  • 船舶の構造・重心・貨物管理の安全性を常時監視

制度・法規の整備

  • 安全な運行を維持するための規則・罰則・監督制度の充実
  • 緊急時の初動対応や責任体制の明確化

教育・訓練の徹底

  • 乗組員の危機管理・救助訓練の定期実施
  • 乗客への海難時行動教育(救命胴衣の着用、脱出方法など)
  • 水泳教育など自助能力の向上

この辺りは徹底される必要があると思う。

OINK案件

しかし、教訓を整理してみたが、韓国の社会的な問題のウェイトが大きい気がする。そうすると、果たして世界記憶遺産に登録すべきなのかは、疑問である。

ユネスコ韓国委員会は「民間の視点から社会的災難を記録しており、その記録過程自体に癒しの意味がある」と評価しました。

KBS WORLDより

ユネスコ韓国委員会は、「社会的災難の記録」などと評価しているが、実際のところ、この話は韓国面が強い話で、他国の参考にはなりにくい気がしてしまう。

社会・文化的側面の改善

  • 「他責主義」や過信による危険意識の欠如を防ぐ文化醸成
  • 危険の評価と責任の自覚を社会全体で共有

こんな感じの韓国特有の問題を解消すべく、国辱として記憶するのは大変意義のあることだが、それはユネスコである必要はない。だって、俗に言う世界記憶遺産って、ユネスコが主催する事業の一つで、文書、楽譜、絵画、映画などの歴史的に重要な記録遺産の保護とアクセス促進を目的としているんだよ。

特に、船舶の増改築と不適切運用というのは、ユネスコ的にどうなのよ。国内でしっかり問題意識を共有することをオススメする。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    南鮮人の考え方や意識は、我々には到底理解できるものではないんですが、この動きは極左政権による右派への攻撃なのかもしれません。

    セウォル号沈没事件は、痛ましくも南鮮らしい自損事故でしたが、これを世界記憶遺産に登録しようという試みも、再た失笑を買うような自虐行動にしかみえません。

    • 木霊 木霊 より:

      色々考えてみましたが、理由はよくわからないままですね。
      右派政権の失敗として固定する狙いというのは斬新ですが、そんなことやっても勧告は幸せにならないですよね。

  2. 匿名 より:

    当時、廃船・屑鉄として韓国に売却した事が報道されて韓国側が冷えたのを覚えている

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    このセウォル号の一件から教訓を得るとするならば。
    ・韓国と取り引きして、その品物が何か事故を起こしたら、責任の所在に関係なく罪をなすり付けられる
    ・韓国では、責任者が真っ先に逃げる
    ・韓国では、海警・海保は救助出来る人材・装備を持っていない
    ・韓国では、OINK、ケンチョナヨ、この二つが常にそこら中に転がっている
    ・韓国では、その時の政権も信用出来ないが、その次の政権も信用出来ない(何でもかんでも政闘の具材にする)
    要するに、「韓国は先進国ではない」という厳然たる事実、だと思うのですが……

    ※同じ海難事故でも、タイタニックとは根本的に立ち位置が違う(アレも運営側は相当酷いが)。
    ※もしかして、タイタニック並の『集客力』があると見込んでのユネスコ登録?

    • 木霊 木霊 より:

      > 韓国は先進国ではない

      コレを世界に向けて発信するのが世界記憶遺産登録だと思うんですよ。
      ……うーん、デモ今までも割と似たようなことはしてきたような。もしかして心配は今更ですか?

  4. kazmag より:

    登録するにしても色々飾り立てるんでしょうね。

    逃げた船長なんていないし、ダイバーが殉職者まで出して真っ先に駆けつけ、遺族たちには心温まる支援を提供してテント村まで作ったとか(もちろん、ニセ遺族なんているはずもない)。

    まあ、登録されたらされたで劣化版タイタン号事故みたいなのを起こしそうなんで目が離せなさそうですが。

    • 木霊 木霊 より:

      2023年の姿
      まさかと思って調べたら、流石に飾り立ててはいませんでしたが……。
      だいぶ老朽化していますね。
      保管のためのお金が欲しいというのが、実は本音かもしれませんね。