ネタとしては面白いけど、不謹慎だなぁ。
ソウル・聖水大橋の段差発生で「折れた脊椎」イメージのキャンペーン…「精密調査の実施を」
2026.07.15 10:52
ソウル市江南区の聖水大橋のランプ(立体道路をつなぐ傾斜路)で約9センチの段差が生じた問題が、中央日報の報道<中央日報7月9日付『【単独】1994年に崩壊事故が発生した漢江の聖水大橋、進入ランプに9センチの段差発生>で明らかになるなか、公共広告の専門家であるイ・ジェソク広告研究所のイ・ジェソク代表は15日、現場でゲリラキャンペーンを実施したと明らかにした。
中央日報より
このニュースは、何が言いたいかと言うことを含めて解説しないと分かりにくいと思う。過去に触れている記事があるので、それをベースにこの報道の背景を紹介していく。
え?「韓国」「9cm」と調べると変なのにヒットする?知らないよそんなこと。
社会不安を意識
聖水大橋の事件が思い出される
先ずは、こちらの記事を。

聖水大橋崩落事故(1994年10月21日)は、朝の通勤時間帯中に橋の中央部が突如崩落。多数の死傷者を出すことになった大事件である。

この時の事故要因は施工不良と検査不良であったという話で、完成してから15年で崩落したことでも有名な橋である。
着工が1977年で、1979年に完成。そこから1994年に崩落するまで15年間は元気に活躍していたようなのだ。ところが、朝のラッシュ時に崩落したことで、多数の死者を出す痛ましい事故に発展してしまった。
現在は同じ位置にかかっている別の橋で、名前は聖水大橋(1997年に再架橋)のままとなっている。今回のトラブルはその新しくかけられたほうの聖水大橋の方の話である。
検査の結果は良好?
なお、この橋、一応は定期的に調査がなされている。
「9センチの段差」ソウル・聖水大橋、精密安全診断へ
2026.07.10 08:57
韓国ソウルの聖水大橋南端の進入ランプで約9センチの段差が確認されたことを受け、同市は橋梁の精密安全診断を実施する。
~~略~~
一方で市は、該当区間の安全性に問題はないとの立場を示している。段差は施工直後から存在しており、毎年上半期・下半期の定期点検と、2年ごとの精密安全点検を通じて、段差が拡大していないかを周期的に確認しているという。また、段差が確認された区間は土盛りと擁壁で造成した進入坂道であり、橋梁が道路を空中で支えている区間ではないと説明した。
中央日報より
現状で半年ごとの定期点検と、2年ごとの精密安全点検には合格してはいるが、ちょっと心配なので再度精密点検をしますよというのが7月10日のニュースで、冒頭のニュースは「しっかり点検しろ」という意味のデモンストレーションが行われたという意味だ。
なぜ、そのような話になったかなのだが、ここからは推測になるが、幾つか原因があると思う。
聖水大橋崩落事故の事案
1つはなんといっても1994年の崩落事故に絡んでの、忌まわしい記憶を呼び起こすという不安だろう。

写真付きで公開されているが左側が2024年7月に撮影されたモノ、右側が2026年7月の状態である。笠木のところが外れてはいるが、大きなズレは生じていないと言われれば、そんな気はする。
特に問題ないという立場の意見からすると、この位置は崩落した時のように橋の中央辺りのトラブルではなくて、進入坂道の部分なので問題がないと言うことのようだ。
確かに、中央位置でズレが生じていれば、構造的なトラブルに直結すると思うが、端の部分でのズレであれば構造的なトラブルとは限らない可能性もある。

ただ、それでは不安を払拭するのは難しい。なぜなら、前回の時も「安全性に問題がない」という判定だったんだよね。そういえば、いつもそんな話だな。

うんまあ、いつものパターンである。
経済的不安
それと、経済的な不安も結構ある。実は、聖水大橋崩落事故の時の社会情勢も、結構不安定だったんだ。何しろ、東亜建設産業という韓国企業が建設した聖水大橋は、杜撰な施工だった為に問題視された。
建設業者の免許取消、聖水大橋崩落事故以降はゼロ=韓国
2025.08.07 07:34
~~略~~
しかし、労働者の死亡事故によって建設免許が取り消された前例はない。1994年の聖水大橋崩落事故では、東亜建設の免許が取り消されたことがあるが、理由は手抜き工事だった。
中央日報より
1997年6月18日に「鉄鋼材設置工事業(橋梁などの鉄骨工事を担う部門)」の免許が取り消しになっているが、法廷闘争により一時的に仮処分で免許が復活。
尤も、その努力も空しく1997年末にはIMF危機の影響を受けて経営難に。自力再建を断念して、2000年に破産宣告を受け、2001年に解体されている。
つまり、経済不安のある世情で起きた甚大な崩落事故(1994年)があり、その後、1997年の経済危機に繋がっている。
現状も韓国経済は結構大変な状況。

もう、「頑張って」としか言えない。
まとめ
問題あるかどうかを精密点検するということになっている聖水大橋のトラブルだが、そもそも入り口部分とはいえズレが生じることそのものに違和感はある。
韓国の場合は、調査してもその調査結果が本当に信用出来るか問題もあるので、不安を増幅する装置として機能してしまっている気はするね。
まずは、きっちり調査が行われることを願ってやまない。そうすることで、社会不安を鎮めることに繋がっていくだろう。



コメント
調査結果が信用できないのでは、何を基準とすべきか定まらない。
橋や建設の話の前に、国として「信用できる調査が可能な国」になる事を真剣に考えた方が良い。
しかし、あいつら何でなんだろうな?
毎回毎回謎に調査が信用ならないというパターンに陥るんですよね、あの国。
実に不思議。