韓国の主力なのに、もう退役か。
大韓民国1番潜水艦「張保皐艦」が退役 34年間34万マイル航海
Posted November. 20, 2025 09:50, Updated November. 20, 2025 09:50
今年末に退役を控える大韓民国1番潜水艦「張保皐艦(1200トン)」が19日、最後の航海を行ったと、韓国海軍が明らかにした。
東亜日報より
ドイツで建造されて韓国海軍が運用していた209型の1番艦で、トラブルの少ない機体だったんだけど、流石に建造から34年経過しているので、安全面を考えれば退役の判断は妥当。
主力潜水艦の退役
ベストセラー的な潜水艦
でも、貴重な戦力だっただけに、ね。
張保皐艦は午後、慶尚南道鎮海の基地内の軍港を出港し、約2時間の航海を終えて帰港すると、軍港内に停泊していたすべての潜水艦が汽笛を鳴らして祝った。最後の航海には、約30年前に初代艦長としてドイツから張保皐艦の引き渡しを受けたアン・ビョング予備役准将をはじめ、当時の武将官、主任元士らも同席した。
東亜日報「大韓民国1番潜水艦「張保皐艦」が退役~」より
このブログでも、209型潜水艦に関してはそれなりの評価をしている。
実際、インドネシアに輸出できる程度には、技術移転が成功した事例であり、1番艦はドイツで建造したものだったが、それ以降の8隻もトラブルが少なく運用できたらしい。
世界的にもこの209型潜水艦の同型艦を運用する国は多いので、設計的にも成功した神田と言えるだろう。続く214型潜水艦がトラブルだらけだっただけに、特に209型潜水艦を評価する声は大きく見えるというのもあるんだけど。
今後は原子力潜水艦に?!
なお、他の記事でも言及したが、アメリカに原子力潜水艦の建造許可を条件付きで得られ得たため、そちらに切り替えていく可能性は僅かにある。
まあ、風向きは怪しいんだけどね。
中国国営メディア「韓国、原潜で危険に陥るかも」遠回しに警告
2025.11.19 07:43
中国国営メディアが韓国の原子力潜水艦建造推進計画に対し「韓国をさらに危険な位置に置くことになりかねない」と警告した。
中央日報より
そもそも韓国が原子力潜水艦を運用するメリットはあまりない。メンツ以外の理由は薄く、戦術的にも戦略的にも運用しにくいという実情がある。何しろ、韓国周辺海域は浅い海に囲まれており、今まで外洋航海の経験は薄いのが韓国海軍である。待ち伏せ戦略ならともかく、原子力潜水艦なんてどうするんだという話。
更に、対外的に北朝鮮との戦争の牽制に使いたいという意見も出ているが、そもそも北朝鮮ってまともな潜水艦を保有しているとは言い難い。噂によるとロシアの技術を使った大型潜水艦の建造が進められているというが、そこは韓国と同じ事情があって運用しにくいハズ。
技術的進化の目覚ましさ
それでも韓国は連綿と新しいタイプの潜水艦建造を続けている。
- 209型潜水艦(張保皐級) ←ドイツ設計で、技術移転もお願いした
- 214型潜水艦(孫元一級) ←ドイツ設計で、技術移転もお願いした
- 3000t級潜水艦(島山安昌浩級 バッチ1) ←国産化した大型通常動力潜水艦。ただし、設計はイギリスのバブコック社が行ったとされている。詳細不明。
- 3600t級潜水艦(島山安昌浩級 バッチ2) ←国産化して、3000t級潜水艦の建造の途中で建造開始された詳細不明艦。何故か、3000t級潜水艦とは動力方式も異なる。
ドイツから購入した艦は分かるのだが、新型艦に関しては技術導入を含めてどこから持ち込んだものか不明。3000t級潜水艦の動力は214型潜水艦と同じ技術だとされているが、ドイツから購入したという話は聞かない。バッチ2に関しては、どういうわけかリチウムイオン二次電池を採用する英断をしたが、テストをしたという話は聞かない。VLS技術に関しても、コールドローンチ方式のミサイル発射技術に関しても、どこから技術を持ち込んだか不明である。まさかとは思ったが、ロシアから?
韓国としては座して死を待つ訳にもいかず、後継艦を選ばざるを得ないのだろうけれど、潜水艦の技術に関しては不思議な部分が多いんだよね。カナダ海軍に売りつけようとしているのも、なかなか興味深い。
いずれにせよ、張保皐艦の退役ということが決定したことは、次期型潜水艦の導入目処が立っていると考えるべきなんだろうけれど。
追記
コメントで教えていただいたが、なかなか驚くべきニュースだね。
8兆ウォン潜水艦受注戦の「呼び水」 「張保皐」をポーランドに無償譲渡
Posted November. 26, 2025 09:24, Updated November. 26, 2025 09:24
政府は今年末に退役予定の海軍初の潜水艦「張保皐」(SS-Ⅰ、全長1200トン級、写真)を、ポーランドに無償譲渡する方針を固めた。ポーランド海軍が全長3000トン級の新型潜水艦3隻を導入する総額8兆ウォン規模の「オルカ・プロジェクト」で、早ければ28日に優先交渉対象者が選定される中、国内防衛企業の受注を後押しする狙いがあるとみられる。
複数の政府関係者によると、政府は19日に最後の航海を終えた張保皐が正式退役すれば、これをポーランドに送ることで合意し、ポーランド側に親書を送付するとともに、国家安全保障会議(NSC)で譲渡を承認したという。姜勲植大統領秘書室長が戦略経済協力大統領特使の資格で先月ポーランドを訪問した際にも、こうした意向を伝えたとされる。
東亜日報より
ポーランドは「ゴミ」を送りつけられてビックリする可能性もあるにはあるが、相手側が喜ぶようなモノであれば良いよね。
ただ……、そもそも張保皐(209型潜水艦)級1番艦って、ドイツで建造した艦なんだよね。ポーランドでの潜水艦事業にはドイツも入札しているわけで、これが吉と出るか凶と出るか。
ドイツ製造の潜水艦をみて、「ドイツ製は30年以上経っても丈夫で使用に耐えるね!」という理解がなされるのか、「このレベルの潜水艦を韓国でも建造できるのか」という理解がなされるのかは、興味深い。
一番驚きなのは、ドイツで建造した潜水艦を恥ずかしげも無くポーランドに送りつけることのできる面の皮の厚さなんだけどね。






コメント
こんにちは。
>どこから持ち込んだものか不明
そりゃ、ブラックボックス開けたり置き忘れたロケットエンジンまるっとコピーしたりの実績のあるお国ですから……214型も、推進器バラしたら元に戻せなくなったりしてませんでしたっけ?セイル止めてるネジが規格外だったとかも……全部、リバースエンジニアリングのためと思えばつじつまも合う……のか?(単なるケンチョナヨの可能性も濃厚)
>テストをしたという話は聞かない
逆に、わーくにのように、試験のためだけに護衛艦と同規模の艦(あすか級)を運用するなんて贅沢出来る国もそんなに多くないですし。良いじゃないですか、ぶっつけ本番。その緊張感とリスクに耐えられるなら、ですが……
「韓国の出来ますは信用出来ない」にならないと良いのですけどね……>3600t級
こんにちは。
でもこの話は結構怪しくて、3000t級潜水艦の建造を決定して、テストもせずにいきなり3隻ほぼ同時に作り始め、更に翌年には3600t級潜水艦の建造を始める始末。3000t級潜水艦が完成する前に、違う型の潜水艦を作り出す理由がさっぱり分かりません。
コレの辻褄が合うように考えるとすれば、3000t級潜水艦も3600t級潜水艦も建造実績のあるところの技術を導入して、成功する見込みがあったという話。国産化率云々という話は眉唾ですね。VLS技術なんてどこから生えてきたのやら。カナダで競合しているドイツという可能性は低いし、イギリスが韓国に技術を売り渡す理由は薄い。アメリカはどうなんでしょうね?原子力潜水艦絡みの話やF35絡みの様子を見ると、やっぱり韓国に潜水艦建造技術を渡すメリットがあったのかどうか。そうすると消去法でロシア辺りが怪しいって話になってしまう。
3000t級、外見は214型のスケールアップとしてみるとクリソツなんですよね。
間違ってもそうりゅうの系統だったり、アメリカの系統の外見ではない。
内部システムはわかりませんが……
順当に、何から何まで「214の三割増し」の設計なのだと思ってます。
VLSについては分かりませんが……構造そのものは既知だから、がんばって自国開発してても不思議はないと思ってます。
……ところで、こんな話が飛び込んで来ました。
「8兆ウォン潜水艦受注戦の「呼び水」 「張保皐」をポーランドに無償譲渡」
https://www.donga.com/jp/article/all/20251126/5981431/1
「韓国が潜水艦をポーランドに無償譲渡へ 8千億円超規模の受注支援で」
https://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2025/11/26/2025112680040.html
自己レス失礼。
またしても、盗人猛々しいことを自慢げに話してます……
「「ノートにこっそり技術書き写し」…ドイツに潜水艦学んだ韓国、いまは受注競争[韓国造船の力]」
https://japanese.joins.com/JArticle/338296?servcode=300§code=300
こいつら、日本酒の酒蔵で、麹菌を鼻くそに吸い付けて持ち帰ろうともしてましたっけ……
スゴイですね……。
この努力の方向性はともかくとして、結果を出したわけですから。
こ、これは。
ポーランド受注でかなり苦戦している話がありましたが、こんな手をうってきましたか。
韓国のあるあるですね
高張力鋼板は作れるのでしょうか
日本はアメリカより優れてるって聴いたことありますが
韓国は溶接技術がどうなのかな?
高張力鋼板は確かポスコが作れたハズ。日本製鉄が技術を提供しちゃいましたからね…。
溶接技術に関しても、潜水艦建造技術をドイツから提供されたときに、せっせと高めたようですね。
果たして大型潜水艦の建造に耐えられるだけの技術があるかは不明ですが、現状はそこそこの技術があるようです。