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【韓国陸軍】K-1戦車

韓国陸軍
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K-1戦車は韓国ご自慢の国産(ほぼ)主力戦車だ。もちろん最強だよ!(笑)

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K1戦車

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韓国産(アメリカ企業設計による)戦車

「韓国の国産戦車」と胸を張るこのK1戦車、韓国陸軍の主力戦車として1980年代に登場している。

もっとも、「国産」と胸を張るその中身は、設計を担当したのがM1エイブラムスを開発した企業――当時のクライスラー・ディフェンス社(現General Dynamics)である、という点がポイントだ。試作車も米側が製造し、技術移転を受けた形で翌年から韓国の現代車両社が生産を開始。

その3年後には何故か国産戦車として韓国政府に公式に発表されている。

……えっ?いや、韓国で作ってるから国産には違いないかも?!(混乱)

1984年に量産が始まり、最終的に1,000両超が生産された。ここまでは順調だった。

120mm化という“力技”

このK1戦車は、後期型として無理矢理主砲を120mm滑空砲に交換するなどの改造を経て、K1A1と呼ばれるタイプとなる。

そのお陰でセンサーや照準、弾道計算能力などが強化された。

が、120mm滑空砲をK1の車体に無理矢理くっつけたせいで、砲塔内部の容積が減って、搭載弾数が47発から32発に減少したり、車両のバランスが悪くなって砲撃の時に姿勢を崩しやすくなったりと、色々な問題を抱えてしまったようだ。本当にパワーアップしたのか?

  • K1:51口径105mmライフル砲(47発)
  • K1A1:44口径120mm滑腔砲(32発) → 2.1tの重量増加

その結果、重量増加によるギアへの負担増をもたらす事に。

そして、砲身は破裂する(注:2010年に発生した射撃訓練中に砲身が破裂する事故)。

なお、未確認だが、この砲身爆発事故の原因は、砲弾が不良品だったという噂ではあるが、120mm滑空砲には無理があったのか?と思ったけど、滑空砲なんだから砲身内部にライフリングは刻まれないハズ、だから、これは改修前の個体のようだね。

リコール危機

更に、変速機に重大欠陥が見つかってリコールの危機になったりしている。

韓国軍:主力戦車K1A1ピンチ、全てリコールも

記事入力 : 2011/06/09 08:58:45

知識経済部(省に相当)傘下の韓国機械研究院はこのほど、韓国軍の主力戦車であるK1A1=写真=の変速機(トランスミッション)に重大な欠陥があるとの結論を出し、これを防衛事業庁と監査院に通報していたことが8日までに分かった。国防部はこれまで「変速機に問題があることが明らかになれば、全てをリコール(回収・修理)する」という条件で戦車を配備し続けてきたため、現在使用されている約450台のK1A1全てが回収となる事態もあり得るとみられている。

「朝鮮日報:アーカイブ」より

450輛のK1A1全てリコールって凄い騒ぎだけど、結果から言うと全車両リコールはしなかったようだ。ただし、欠陥はそのまま丸抱えで運用している模様。そして、リコールはこれだけでは無い。

何でも、左側に砲を回して射撃すると、火災感知器のセンサーが誤作動してハロンガスを噴出するらしい。自動消火設備付きとは素晴らしい!!本当にパワーアップしたのか??

K1戦車砲身が射撃訓練中爆発、相次ぐ軍内事故

2010.09.06 09:34

陸軍のK1戦車が先月6日の実射撃訓練で、砲弾が発射されず砲身内で爆発する事故が発生していたことが分かった。

「総合ニュース」より

K1A1戦車97台リコール

最終的な修正 2011.08.17 13:35  記事入力 2011.08.17 11:04

現代ロテムのK1A1戦車97台の問題を起こしてリコールされた。

K1A1戦車が左に回して砲を射撃すると、火災検知器のセンサーが誤動作してハロンガスを噴出する問題を起こした。

「アジア掲載」より

リコール騒ぎも凄いが、K1A1戦車のパワーパックが貧弱な部分は改良できなかったようで、障害物などを乗り越える力が不足しているという弱点も露呈してしまったこともある。ネタ満載の楽しい戦車だな。

K1E1に順次改修される

この時期から開発が進められていた次世代戦車K2「黒豹」に切り替えられれば良かったのだが、こちらで紹介するように、トラブル続きであった。

そんな事情もあって、2014年頃からK1戦車をK1E1に改修する話が出てきた。

国産K1戦車2022年までにデジタル仕様改良

入力:2014-05-22 17:44:16修正:2014-05-22 17:44:16

陸軍が現在使用中のK1、K1A1戦車がデジタル時代に合わせて大幅に改良される。
防衛事業庁の関係者は22日、「既存のK1A1戦車は2022年までにA2版に改良し、K1は2026年までにK1E1仕様に変わる」と述べた。 

「世界日報」より

ついにデジタル化決定!

なんと「戦闘管理システム」として、C4Iを積むらしい。より一層戦車の中が狭くなりそうなんだが、良いのか?

何というか、旅館の建て増し工事みたいだな。

ただし、現代の戦車にとってC4Iシステムを積むのは戦略上必須といっても良い仕様変更なので、思い切ってやった事は良かったと思う。

  • 1984年:K1戦車量産開始(最終的に1997年までに1,027両生産)
  • 2001年:K1A1戦車(44口径120mm滑腔砲に改修等をし、後期型として484両生産)
  • 2013年:K1A2戦車引き渡し開始(K1A1戦車にC4Iシステムの追加など)
  • 2014年:K1E1戦車引き渡し開始(K1戦車にC4Iシステムの追加など)
  • 2023年:K1E2戦車引き渡し開始(K1E1戦車を更に能力向上)

興味深いことに、K1系がK1→ K1E1 → K1E2という発展で、K1A1系がK1A1 → K1A2という発展になっている。

故障した箇所が直せない!

ところが、K1E1戦車に問題発生。

実は、K1戦車に取り付けられる砲手用主照準器は、その大半が輸入品である。元々、K1戦車はアメリカ企業で製造されて試作車が納入され、その企業クライスラー・ディフェンス社の指導の下、445台が製造された。この際に採用された砲手用主照準器が米ヒューズエアクラフト社の装備らしい。その後、現代ロテム社主導でK1戦車が作られるようになった際には、米テキサス・インスツルメンツ社から輸入されるGPSSという品を取り付けるようになったらしい。ところがこの輸入品が2016年に生産中止になっちゃった。

K1戦車時代から装備されている砲手用主照準器は、老朽化して既に170輌の砲手用主照準器が故障して使えない状態になっているんだそうで。K1E1仕様に変更する時に交換すれば良かったんだけど、そのままだったらしい。だから、170両のK1E1戦車が使えない状態になったと。そして、K1戦車の半数以上がこの問題を抱えたままらしい。

で、現在の計画だと2028年までに国産化予定で、これに換装する予定らしく、当面は故障したまま放置される模様。K1A2仕様の戦車に使われる別部品を取り付ければ良いようにも思うんだけど、簡単にはできないっぽい。

老朽化しての故障なら、これから使えない車両がどんどん増えて行くハズなんだけれど、大丈夫なの?

まとめ

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別の記事にまとめているんだけどK2戦車の導入がスムーズであれば、K1戦車から切り替えが進むはずだった。しかし、K2戦車の登場を待てずにK1A1として砲塔を120mm滑空砲に載せ替え、戦力を強化し、一方で無理な改修が祟って2tの重量増となって単純な機能強化とはならなかったため、K1A1系とは別にK1E1系の改修を施すことになる。

おそらくは、K1A1への改修で車内スペースが思った以上に狭くなったため、K1E1系の改修で電子装置を積むと更に狭くなることになり、それを嫌ったのだろう。

何れにせよ、K2戦車へのスムーズな切り替えが実現しなかったことが、影響したと考えて良いと思う。その他にも政治的な要因とか、国内の戦車の台数を減らせないなど、様々な要因があって現在の形に落ち着いているのだろうが、部品調達がままならないのはちょっと辛いところだね。

K1戦車はK2戦車が完成したとはいえ今なお韓国陸軍の主力戦車であり、まだ10年単位で頑張ってもらわないといけないため、部品問題とかは早めに解消しておきたいね。

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