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EVを積んだ船がまた燃える

中華人民共和国ニュース
この記事は約4分で読めます。

また、EV積んだ船が燃えちゃったよ。

EV800台積んだ貨物船で火災、アラスカ沖で放棄 乗員無事

2025年6月5日午後 12:05

海運会社ゾディアック・マリタイムは4日、電気自動車(EV)800台を含む車両約3000台を積んだリベリア船籍の貨物船で火災が発生し、乗組員はアラスカ沖でこの船を放棄したと発表した。

ロイターより

過去にも扱ったニュースがあったため、触れることにしたんだけれども、これって防ぐことは難しいの?

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燃えたら消火は難しい

過去にも火災が

先ずは過去の話。

2023年7月に、オランダ沖で正栄汽船(愛媛県今治市)が所有する自動車運搬船「フリマントル・ハイウエー」が火災を出して漂流、鎮火までに1週間を要した事件であった。

この記事では、2022年3月のポルトガル沖で自動車運搬船「Felicity Ace( フェリシティ・エース)」が火災を起こした件も紹介したけれども、この時は2週間後に沈没したんだっけ。で、今回もまたEV載せた船が火事になってしまったらしい。

この貨物船は5月26日に中国の煙台港を出発し、メキシコに向かっていた。最初にEVを積んだ甲板から煙が上がっているのが目撃されている。輸送していたEVのブランドは明らかになっていない。

ロイター「EV800台積んだ貨物船で火災」より

この記事では、何処のメーカーのEVが火災に巻き込まれたかは書かれていないのだけれど、支那の煙台港を出発したと書かれているので、お察しである。

煙台港から出港

なお、ここに出てきた「煙台港」は支那の港である。

自動車輸出で活気あふれる煙台港 中国山東省

新華社 | 2023-01-21 11:08:33

中国山東省煙台港の自動車積み出し埠頭(ふとう)は春節(旧正月)を前に、船積みを待つ車両が大量に並び、慌ただしい雰囲気に包まれている。

中国北方地域の自動車物流ハブで、山東省の自動車物流拠点でもある煙台港の2022年の自動車輸送台数は、前年比38・0%増の41万1千台だった。

新華社通信より

当然、支那製EVが積まれていたと考えるのが妥当であり、火災による被害額もかなりの額に上ると思われる。

そして、今回もまた放棄されてしまった。

ゾディアックによると、乗組員は消火にあたったが火が消えず、22名が救命ボートで退避。米沿岸警備隊が出動し、乗組員は近くの商船に収容された。火災を起こした船の回収に注力しているという。

ロイター「EV800台積んだ貨物船で火災」より

無事で何よりだけれども、それにしたってこの手の火災が発生すると消し止めることも容易ではない。

EVの普及も問題だけど、こんな感じに船便で送るのもなかなかリスキーだ。これで一掃、EVの価格が引き上げられる可能性がある。だって、船の保険も価格に乗ってくるのだから。

追記

本文とは全く関係ないネタだと思うのだけれど。

テスラ時価総額22兆円消失 過去最大、マスク氏とトランプ氏決裂で

2025年6月6日 3:35 (2025年6月6日 6:08更新)

米電気自動車(EV)大手テスラの株価が5日急落し、時価総額は前日比で約1520億ドル(約22兆円)減った。2010年の上場以来、1日の消失額で最大となった。イーロン・マスク最高経営責任者(CEO)とトランプ米大統領の決裂が鮮明となり、経営の先行き不透明感を嫌気した売りが広がった。

日本経済新聞より

アメリカでEV販売のトップを走っているテスラだが、ここのところその勢いに陰りが。

まあ、テスラのEVの販売にもちょっと勢いがなくなってきているし、サイバートラックの失敗を取り戻すのもなかなか難しい。モデル2の開発中止の噂も悪影響になっている模様。

トランプ氏と中国の習近平国家主席が電話会談で関税協議の早期開催で合意したと伝わり、S&P500種株価指数は米東部時間の正午ごろまで前日終値を上回っていた。テスラ株の下げ幅拡大により同指数も下げに転じ、結局0.5%安で引けた。ダウ工業株30種平均も連れ安して108ドル(0.3%)安の4万2319ドルで終えた。

日本経済新聞より

支那との交渉が早期妥結に向かっているという噂も(僕自身はその噂に懐疑的だが)株価に影響しているようだ。

テスラ、日本向け2車種生産終了へ EV販売低迷で

2025年3月6日 19:26

テスラは6日、電気自動車(EV)2車種について日本向けの生産を3月末で終了すると発表した。生産終了するのは高級EVの「モデルS」と「モデルX」で、在庫がなくなり次第販売も終了する。低迷が続く日本向け販売の縮小に踏み切った。

日本経済新聞より

日本での販売にも苦戦しているらしいね。正直、EVなんて欲しいと思わないし、EVだから買おうという気にはならない。

そして、EVを積んだ船が燃えてしまうと、保険が高くなるという話も出てくるので、更に逆風が吹いてしまうだろう。

コメント

  1. 匿名 より:

    再保険会社を調べてみたらバークシャー・ハサウェイも大手だった

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >消し止めることも容易ではない

    何と言っても、火元に燃料と酸素が同居してますからね。
    水かけても消えない。燃え尽きる(反応が終わる)のを待つ以外に手が無い。
    化石燃料のタンクを(フェリー用でガス欠寸前とはいえ)ごちゃまんと並べてる車輸送船にとっては、これは致命的ですね。
    ※もう、EVはダンプ可能な露天甲板に並べて、火が出たら有無を言わさず海洋投棄!しかないんじゃないですかね……原因究明出来ないけど(燃え尽きたらどっちみち出来そうにないですが)

    まあ、消費者の手元で燃えなかっただけまだマシ、という考え方も……

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      燃え始めたら止まらない。
      消費者の手に届いたら爆発するので、勝手に燃えてくれるだけの方が平和だとは思いますが。