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アゼルバイジャンとロシアとの関係が更に悪化

ロシアニュース
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金の切れ目が縁の切れ目だということか。

ロシア・アゼルバイジャン関係、一部勢力が破壊試みる=ロ外務省

2025年7月3日午前 12:47

ロシア外務省のザハロワ報道官は2日、旧ソ連構成国アゼルバイジャンとの関係悪化を巡り、一部の勢力が両国の関係を破壊しようとしているという認識を示し、ロシアとの関係を修復するようアゼルバイジャンに求めた。

ロイターより

沈むロシアと心中するつもりはないってことなんだろう。サムネの写真は、ロシアで殺されてしまった二人の葬儀に集まったアゼルバイジャンの人々を撮影したものだそうな。

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親露国がロシアから離れる理由

アゼルバイジャン航空8243便墜落事故

先ずはこちらのリンクを。

去年末の事故だが、アゼルバイジャンとしては許せない話ではある。自国民が乗る航空機を撃墜されたのだから。

地理的にロシアの隣国ということで、歴史的にもロシアからの脅威を受け続けてきた国家である。ジョージアも色々あるみたいだけど、アゼルバイジャンは親露派だったんだよね。

ただ、旅客機撃墜事件を切っ掛けにかなり関係が険悪になっている。

アゼルバイジャンとロシアの関係が悪化 旅客機墜落きっかけに

2025年7月1日 6時14分

旅客機の墜落をきっかけに旧ソビエトの構成国であるアゼルバイジャンとロシアの関係が悪化しています。30日、アゼルバイジャンの捜査当局がロシアの政府系メディアの職員を拘束したと報じられ、ロシア側が強く反発する事態も起きています。

NHKニュースより

6月27日には、ロシアで殺人事件の捜査があったのだけれど、この際にアゼルバイジャン出身の人々を拘束して、2人が殺害されてしまったんだよね。

一方、これに先立ち、ロシア中部の都市エカテリンブルクではロシアの捜査当局が27日、殺人事件などの捜査で、アゼルバイジャン出身の50人以上を一時、拘束し、その過程で2人が死亡したと報じられました。

アゼルバイジャン外務省は翌日に出した声明で「受け入れられない暴力だ」とロシア側を強く批判していました。

NHKニュース「アゼルバイジャンとロシアの関係が悪化」より

流石にアゼルバイジャン側も黙ってはいられないわけで。

スプートニク強襲

このアゼルバイジャン側の感情を更に逆撫でする話があって、それがこちら。

「ロシア軍指揮官が誤射認める」 アゼルバイジャン機の墜落、同国メディアが報道

2025/7/3 08:14

昨年12月に起きたアゼルバイジャン航空機の墜落を巡り、アゼルバイジャンメディア「ミンバル」は今月1日、ロシア軍の防空部隊の指揮官が防空ミサイルで同機を誤射したと認めたことを記録した文書や音声データを入手したと報じた。露オンラインメディア「アストラ」は2日、この指揮官に電話で真偽を確認したところ、指揮官が否定も肯定もしなかったと伝えた。

産経新聞より

この音声データが問題で、「潜在的な目標」を捕捉したうえで、「撃墜命令をだした」ことが明らかになっている。「ミサイルの破片が墜落機に命中した」と明言していることから、意図して撃墜したことは間違いなさそうだ。

そして問題は、濃霧で目視できなかったという言い訳をしているが、命中したことは確認している以上、「目視できなかった」というのは説得力に欠ける。

そんな話が明らかになる中で、アゼルバイジャン当局がロシアの通信者スプートニクスのジャーナリストを逮捕しちゃったんだよね。

ロシアの警察が先週、殺人などの未解決事件を捜査した際にアゼルバイジャン人2人が死亡。その後、アゼルバイジャン当局はロシアの通信社スプートニクのジャーナリスト2人を逮捕し、両国の関係は緊迫化している。

ロイター「ロシア・アゼルバイジャン関係」より

で、そのことに対してロシアが「自分の行動についてよく考えるべきだ」と脅しをかけてきた模様。

処罰を要求

さて、アゼルバイジャン側としても、ロシアの態度に引き下がるわけにはいかないようで。

アゼルバイジャン、ロシアの責任追及 拘束された兄弟死亡事件で

2025年7月3日午前 8:46

アゼルバイジャンは2日、警察拘束中に死亡したアゼルバイジャン人兄弟2人の責任者を処罰するようロシアに要求した。両国間の外交的対立が深まる中で、アゼルバイジャンはロシアに譲歩しない姿勢を示した。

アゼルバイジャンはロシアの警察の「違法行為」に抗議するため、在バクー・ロシア大使を呼び出し、ロシアが両国関係を損なっていると非難した。

ロイターより

ロシアの強硬な捜査によって死亡した2人の話で、死に至らしめた責任者を処分しろとアゼルバイジャン側は要求していて、ロシア側は「ある勢力」(特定していない)が両国関係を破壊しようとしていると述べたようだ。

いやいや、そこで「俺は悪くないよ」「悪い奴は他にいる」というのは、流石に無理があるだろう。

ロシア当局は2人のうち1人は心不全で死亡したと発表したが、もう1人の死因は明らかにしていない。アゼルバイジャンは2人が拷問を受け、殴打されて死亡したと述べている。

ロイター「アゼルバイジャン、ロシアの責任追及」より

まあ、ロシアらしいと言えばそれまでなんだけど、他国の国民の人権など知ったこっちゃないんだろう。

そして、流石にそんな野蛮な国家と付き合うのは、そろそろ限界だというのがアゼルバイジャンの本音なのかもしれない。ロシア経済が不調で、「得られる利益が少なくなってきた」という事情も大いにあると思うが。

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