近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。「注意して下さい」もお読み下さい。
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郵便局のEVバイクが全焼

報道
この記事は約5分で読めます。

ありゃ、燃えちゃったね。

郵便局のオートバイ28台全焼 リチウムイオン電池充電中出火か

2025年7月8日 19時07分

8日午前、神奈川県寒川町にある郵便局の車庫から火が出て、止めてあった配達用のオートバイ28台が全焼しました。警察は、電動のオートバイのバッテリーに使われるリチウムイオン電池を充電中に火が出たとみて、詳しく調べています。

NHKニュースより

そういうこともあるんだろうけれど、今後は増えてくのかもね。

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リスクは織り込み済みだったか?

ホンダの電気バイク

さて、郵便局が採用しているのはホンダの電気バイクだったはず。

郵便配達に導入された1万台を超える電動バイクの現在を追う!

2024/02/14公開

日本郵便株式会社は、2019年度よりホンダ製の電動バイク「BENLY e:」を導入し、郵便配達業務を開始しました。

当初は東京都内の郵便局39局へ計200台が配備されましたが、その後も全国の郵便局へ導入が進められ、2024年3月末には約16,000台(予定)と全郵便配達二輪車両の2割近くにまで達する予定です。

MOTOINFOより

採用は2019年から。

img

2023年度で累計16,200台導入しているというデータがあるが、現時点ではどうなっているのやら。多分、2万台レベルになっていると思うけれど。

2030年度までに四輪車13,500台、二輪車28,000台のEV導入を計画になっている。

img

スーパーカブという優秀なバイクは遂にEVバイクに切り替えられたのだけれど、ストップ&ゴーに使うという意味では、EVバイクは優秀なんだろうなとは思う。

バッテリーはリチウムイオン二次電池

で、EVバイクで問題になるのは、やっぱり電池である。

日本郵便に導入されるホンダの電動バイク『ベンリィe:』

座席の下に用意されたリチウムイオン二次電池だが、普通の使い方であれば1回の充電で1日保つようだ。

気になる航続距離は、ベンリィe:Iが87km(30km/h定地走行テスト値)、ベンリィe:IIが43km(60km/h定地走行テスト値)。ホンダ関係者によれば、配達範囲を考慮すると1日稼動可能だが、昼休みに一旦郵便局に戻ってくる場合がほとんどなので、電池残量がもし減っていたならそのときバッテリー交換すれば心配ないとのこと。バッテリー残量は、メーターパネルで絶えず目視で確認できる。

レスポンスより

現場からはまあまあ好評だったようだ。

そりゃ、使い方的にもギアチェンジなしでいいし、エンジンのオンオフも楽だし、昼休憩前に電池交換するような使い方をすれば、電欠になるリスクは減らせるようだ。

不評なのは、リチウムイオン二次電池が重いことくらいだろう。交換時に10kg程度ある二次電池の交換は、多分女性や年寄りにはチョット辛いかもしれない。

充電スペースから?

気になるのは、出火した場所だ。

警察によりますと、半数以上にあたる18台が電動で、通報した郵便局員がバッテリーを充電しているスペースから火が出ているのを見たということです。

警察は、周辺に火の気がないことから、バッテリーに使われるリチウムイオン電池の充電中に出火したとみて、詳しい状況を調べています。

NHKニュース「郵便局のオートバイ28台全焼」より

えーと、18台?あれ?28台じゃないの?

あ、もしかしてEVバイクじゃないカブが10台混じってたということなんだろう。も、勿体ない……。

EVバイクの使い方としては悪くないと思うし、今回のトラブルも原因の究明をしっかりして欲しいところ。

おそらく、バッテリーの充電装置の使い方が宜しくないみたいな話なんだと思う。ショートするような使い方していたんじゃないだろうか。

気になるリチウムイオン二次電池の供給元だが、……あれ?リコール情報が。

Honda Mobile Power Pack e:の無償修理(着脱式可搬バッテリー)

改修の開始日:令和7年6月30日

不具合の部位

着脱式可搬バッテリー

不具合の状況

着脱式可搬バッテリーにおいて、バッテリー内のセルと構成する部品の溶接条件が不適切なため、損傷したセルから電解液が漏れるものがあります。そのため、そのまま使用を続けると、漏れた電解液により金属が析出し短絡して、セルが発火し火災に至るおそれがあります。

改善の内容

着脱式可搬バッテリーを対策品に交換します。

メーカーサイトより

む、部品の溶接条件が甘かったッぽい。それも情報を出しているのが6月30日なんだが、供給はどうやらPanasonicっぽい。

パナソニックがホンダに電池供給、「交換式」で2輪も4輪も
パナソニックはホンダに車載用のリチウムイオン電池セルを供給する(図1)。セルを組み合わせて「交換式」の電池パックとし、ホンダが手掛けるスクータータイプの電気自動2輪車(EVバイク)や、小型の4輪電気自動車(EV)に搭載する。2018年7月1...

怪我人など出なかったようなので良かったが、しっかりと出火原因は調べて欲しい。対策が出来るならキッチリ対策して欲しい。

追記

続報を待っていたのだが、意外にダメージ大きそうな話になってきたね。

ホンダのEV郵便バイク「連続火災」が相当マズい理由 625局で“使用停止” 電動化戦略にも痛手か

7/18(金) 18:22配信

日本郵便で使用しているホンダの電動バイクが走行中や停車中に、各地で燃えました。郵便物への影響はありませんでしたが、そのうちの1件では車庫に駐車したバイク28台が建屋とともに燃焼。

~~略~~

最初に起きたのは2025年6月4日、福岡市の筑紫局所属の配達中車両でした。配達員への人的被害、郵便物への延焼がなかったことから、消防とともにホンダが現地調査を実施。日本郵便の五味儀裕執行役員は、次のような説明を得たと話します。

「6月30日の時点で、ホンダさんから回答をいただき、バッテリー交換を実施すれば使用停止の必要はない、という説明でした」  

ただ、その後も火災が続きます。2件目の火災は7月8日夕方、熊本市の熊本中央局で同じく配達中に起きた火災でした。

乗り物ニュースより

報道は見当たらなかったけれど、事前に2件の出火があって、3件目が停車中のEVバイク出火によってガソリン車含む28台が類焼してしまったと。

原因は現在調査中となっているけれど、追加でリコールが出たとのこと。類似の記事は産経新聞もだしていたね。

郵便局電動バイクで火災3件 ホンダ「ベンリィeⅠ」など10車種1万9279台リコール
ホンダは18日までに、業務用の電動バイク「ベンリィeⅠ」など10車種で、着脱式のリチウムイオン電池から出火する恐れがあるとして、計1万9279台(2021年7…

うんうん、原因は未だ不明、と。まあ、バッテリーリコールが出ているので、バッテリーに問題があったことは間違いないとは思う。

コメント

  1. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    パナの電池でしたか、ホンダのバイクまではすぐに調べがつきましたが、電池は掘れなかった……
    リコール未対策の車が燃えたのか、対策しても燃えたのか、続報を追っかけたいところ(自動車業界の片隅のオッサンとして)。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      電池は気になっていたので、外国製かどうかを含めて調べていたんですよね。
      使い方の問題なのか製造の問題なのかを含めてキッチリ調べて欲しいところですが、リコール情報が出ていたところが何とも。