居座ることを決めた石破氏だが、針の筵に座らされることになるようだ。
自民高知県連 石破総裁の早期退陣を申し入れへ 参院選結果受け
2025年7月21日 19時40分
参議院選挙の結果を受けて、自民党高知県連は21日に緊急の役員会を開き、石破総理大臣に対し、自民党総裁の早期の退陣を近く党本部に申し入れることを決めました。
NHKニュースより
既に、高知県連から退陣要求が申し入れられたようだが。他の県は、追従しないのだろうか。
もうええでしょう
さて、タイトルに「8つの理由」と付けたので、順に挙げていこうか。
1.目標未達
それでは最初に。
自民・公明、参院でも過半数割れ確実 石破首相が掲げた目標に届かず
2025年7月21日 3時58分
参院選で自民党と公明党は計50議席に届かず、参院全体の過半数(125議席)を割り込むことが確実となった。衆院に続き、参院でも少数与党となった。
石破茂首相は、獲得議席の目標として「非改選と合わせて自公で過半数」を掲げていた。自公の非改選は75議席で、改選66議席から16減らしても50議席を得れば達成できる「低すぎる目標」だったが、それにも届かなかった。
朝日新聞より
もう、朝日新聞が全部書いているんだけど、石破氏本人が獲得議席数の目標を掲げ、それが相当低い目標値だったにも関わらず、大きく割り込んだ。
自分が立てた低い目標の50議席を割り込んで、責任を取らないというのが意味がよくわからない。国民に「責任のとり方」の範を示せよ。
2.三連敗中
まあこれも記事になっていたので紹介しておこう。
【参院選】選挙3連敗の石破首相に責任論浮上…与党大幅議席減「政権維持難しいのでは」指摘も
7/20(日) 21:20配信
第27回参院選は20日、投開票され、自民、公明両党は、改選過半数の63議席を下回ることが確実な見通しとなった。
~~略~~
昨年の衆院選、6月の東京都議選に続く3連敗。首相の責任論が強まる可能性がある。
Yahooニュースより
石破氏が司令塔になってやった選挙は、全敗中である。
おそらく次に選挙をやっても、石破氏が旗頭では負けるだろう。既に取るべき責任を取っていないトップに、誰が期待するというのか。
既に過半数を割り込んで、政策実行能力もかなり怪しくなっている。

ねじれ国会と呼ばれる状態を引き起こしてしまった責任は、誰が取るのか。
3.過去に自身が放った「辞めろ」と
そもそも、ご自身が辞めろと言い放った過去があるのに?
勝敗ライン下回る見通しも、石破首相は続投の意志 安倍、麻生両氏に退陣突き付けた過去
2025/7/20 22:48
石破茂首相(自民党総裁)は20日、参院選開票を巡ってテレビ東京番組に中継出演し、自民、公明両党が大幅に獲得議席を減らす状況が報じられる中、責任の取り方を問われ、「国家に対する責任、比較第一党の議席を頂いたことに対する責任は決して忘れてはならない」と述べ、続投する考えを示した。総理総裁に自分はとどまらなければならないという考えかと問われ、「そういうことですね」と語った。
~~略~~
石破首相を巡っては、平成19年7月の参院選で当時の安倍晋三首相率いる自民党が大敗した際、「私だったら即座に辞めて、落ちた人のところに謝って回る」と述べたり、平成21年7月の東京都議選での自民党敗北を受けて麻生太郎首相(当時)に公然と退陣を求めたりした経緯がある。
産経新聞より
首相を辞任して、全国を土下座行脚しろよ。
ほらほら、言われているぜ。
4.求心力の低下
で、ここで冒頭のニュース絡みの話である。
流石に、地方から「もう辞めてくれ」と言われ始めている。尤も、この退陣要求書は会長の名前の無いもので、果たして有効なモノかどうかはやや不透明だ。現時点ではあくまで意識表明的なモノに過ぎない。
「盛り上がった空気に水を差す」石破茂首相が大分県で応援演説を断られていた「小泉(進次郎)大臣の次の日で…」《候補者&大分県警が回答》
7/17(木) 7:12配信
7月20日に投開票日を迎える参院選。自民党に逆風が吹き荒れているなか、全国行脚を敢行している石破茂首相が、各地で応援を拒否され続けていることが、「 週刊文春 」の取材でわかった。
大分選挙区の自民候補者は、現職の白坂亜紀氏。石破首相は7月13日に応援に入る予定だった。県政担当記者が語る。
「前日の12日に小泉進次郎農相が現地に入った。盛り上がった空気に水を差すことを避けたいということもあり、石破首相の応援が取りやめになったと聞いています。結果、首相は福岡入りすることになった」
Yahooニュースより
大分でも大阪でも「止めてくれ」と。もう、地方からNGが出始めていて、石破氏を支えた地方議員から苦情が出始めている。

当然ながら、国会議員からも大変不評だ。
5.野党からも批判
野党からの批判があったところで、過半数を持っていれば別に対応する必要はなかったのだが。
国民 玉木代表「約束守らない石破政権に協力するつもりない」
2025年7月20日 23時13分
国民民主党の玉木代表は20日午後10時半ごろ、NHKの開票速報番組で、党の獲得議席の状況について「手取りを増やすという政策への期待の結果だと思う」と述べました。
また、石破政権との関係については「政策ごとに判断していきたいが、われわれが一番重視をしていた『103万円の壁』の178万円への引き上げとガソリンの暫定税率の廃止については約束が守られていないと思っている」と述べました。
NHKニュースより
過半数を割った以上は、野党の何処かと組まねばならないのだが、国民民主からは「石破はNO」と。

立憲民主も渋い感じ。他の野党も様子見をしている感じだが、世論がどうにも石破氏を歓迎していない雰囲気を感じ取って躊躇しているようだ。
まあ、野党はすぐに手のひらを返すので、あまり参考にはならないが……、沈む船に乗りたがるバカは居ないだろうね。
6.アメリカとの交渉は低調
これは今回の選挙と深い関係があるとは言い難いが。
アメリカとの交渉を色々やっていたのだが、どうしても交渉が進まない。
赤澤経済再生相 ワシントンへ出発 関税措置めぐり閣僚交渉へ
2025年7月21日 12時30分
アメリカの関税措置をめぐり、赤澤経済再生担当大臣は閣僚交渉のため、ワシントンに向けて出発しました。トランプ大統領が日本からの輸入品に25%の関税を課すとしている期日が8月1日に迫る中、双方の利益となる合意の実現に向けて交渉を進展させたい考えです。
NHKニュースより
赤澤氏はいそいそとアメリカに行ったようだが、こんなタイミングで来られても困るだろう、アメリカも。「すぐ、辞めるんだろう?交渉する価値がない」と、そう思われてるだろうよ。
7.支持率は下げ止まらない
これは選挙と直接関係ないが、選挙結果を受けてさらに下がるだろう。
石破内閣支持31%「投票行くか」前回比較 参院選1週前世論調査
2025年7月14日 19時00分
NHKの世論調査によりますと、石破内閣を「支持する」と答えた人は、先週行った調査と同じ31%で、「支持しない」と答えた人は3ポイント上がって53%でした。
NHKニュースより

今回の選挙率は、支持率低下を受けて「下がる」と予想されていた。

だが、投票率は上がった。自らの手で自民党に引導を渡したいと考えた人が増えたせい…、とまでは言い切れないが、無党派層がこぞって国民民主、参政党方面に流れたことを考えると、違うとは言えないだろう。
8.未だに見えない経済政策
そして、最後にして最大の理由だが、石破氏に経済的なビジョンが全くないことだ。
辛うじて経済対策だと判断できそうなのが「地方創生」なのだが、これがまた酷い。
石破政権「地方創生2.0」交付金のムダ遣い 電車が2時間に1本の駅前に10億円のハコモノ建設も…内容を精査せずにバラ撒く政府の姿勢を問題視
7/19(土) 7:15配信
参院選で自民党の劣勢が伝えられるなか、石破茂・首相は野党が掲げる消費税減税に対し、「安定財源なしに減税するような無責任なことはできない」と財源不足を楯に批判してきた。だが、選挙をにらんで地方創生交付金を倍増させ、地方に大盤振る舞いしたのは石破首相その人だ。その使い途を追うと、全国で税金無駄使いの事業が展開されていた。もはや減税批判になんの説得力もない石破首相の“無責任”な姿が見えてきた。
発端は石破首相が掲げた「地方創生2.0」だ。毎年ほぼ1000億円だった地方創生交付金を今年度は約2000億円に倍増させ、第2世代交付金として地方にバラ撒いた。951自治体の2090件の事業が国の交付金対象に採択されている。そこには「これが地方創生の列島改造?」と税金の使い方に疑問を感じる事業が数多く並ぶ。
Yahooニュースより
過去に、「ふるさと創生事業」と呼ばれた大失敗事業があったが、アレの二の舞である。
地方としては、お金だけ渡されても使い道に困る。言い方は悪いが、お金の使い方を知らないのが貧乏人なのである。少ないチャンスと少ないお金を活かせてこそ、金持ちになれる。この辺りは人のことは全く言えないので、これ以上の批判は止めておくが。
要は、金の使い方を知っている人に、規制緩和をして金を使って貰うことこそが、経済の活性化に繋がるのである。
まあ、そういう意味では石破氏に金の使い道を考えさせても碌な事にならないということになろう。
未だ挙げられそうだったんだけど、疲れたのでこのあたりで。
追記
産経新聞はもっと酷いこと書いていたな。
続投の石破首相「明日地震が起こるかも。停滞招かぬ」 文芸評論家「ブラックジョーク」
2025/7/22 10:00
文芸評論家の小川栄太郎氏は、先の参院選で大敗を喫しながら続投を公言する石破茂首相(自民党総裁)に対して退陣論を喚起している。首相の就任後、自民は昨年10月の衆院選、今年6月の都議選で敗れており、小川氏は「9カ月間に三度の選挙すべてで大敗した指導者が居座るなら、選挙の意味はない。民主主義の否定である」とフェイスブック(FB)に投稿し、「指導者として資格を失っている」と疑問視した。
~~略~~
これに対し、小川氏はFBで「どんなブラックジョークですか。ここまで非常識な続投理由を並べるとは。国家指導者として危険水域です」と訴えた。
産経新聞より
ブラックジョークはまさに同感である。
<主張>首相が続投表明 即時退陣を改めて求める 立民は不信任案提出へ動け
2025/7/22 05:00
三球三振したのにバッターボックスから去らない打者のようなものだ。
~~略~~
続投の理由について首相は、米国の関税措置、物価高、首都直下地震や南海トラフ巨大地震などの自然災害、安全保障環境などを挙げ、「国難ともいうべき厳しい状況に直面している。大切なことは国政に停滞を招かないことだ」と語った。
産経新聞より
やるべき仕事が山のように積み上げられているのは事実だけど、それ、石破氏が解決すべきなのかは疑問だ。そもそも、「オマエが国難だ」と激しい言葉をぶつけていた人達は、石破氏に対して何も言わない状況なんだけど、どうして黙っているのだろうか。
即時退任してくれ。
国の関税措置・物価高・首都直下地震や南海トラフ巨大地震などの自然災害・安全保障環境、何れをとっても、石破氏などに任していられないというのが、国民の答えなのだから。
追記2
あー、途中で言及した話、やっぱり「正式文書ではない」という話が出てきたか。
自民・高知県連の退陣要求「正式な文書でない」 中谷防衛相
2025年7月22日 14:04
中谷元防衛相は22日の記者会見で、自身が県連会長を務める自民党高知県連が石破茂首相の早期退陣を求める文書をまとめたことについて説明した。「県連としての手続きや会長への報告・了承もないままに行われたものであり、正式な文書ではない」と語った。
日本経済新聞より
副会長名義なことは気になっていたのだけれど、会長は中谷氏だから、そりゃ反対はするよね。
ただ、今回の不始末、石破政権として何も責任を取らないのは非常に宜しくない。その辺りはわかっているのだろうか?中谷氏は。閣僚として、そう発言せざるを得なかったのは分かるんだけれども、そこまでことは重大なんだよ。
コメント
こんにちは。
石破氏、もしかして、「近衞文麿がトラックにはねられて現世に転生した」のでは……
……どんな俺弱い系クソ転生ラノベなんだか……つか、読みたいかそんなの?怖いもの見たさ以外で。
※「事実は小説より奇なり」だから始末に負えませんね。
近衞文麿!
何か呪いかを疑ってしまうようなストーリー展開が、誰得転生ラノベですか。
うーん?創作ならアリかも。でも、近衞文麿って好きになれないんですよね。
主人公が世界中、のみならず魔界神界からも嫌われまくるラノベ、新しいかも……
書くの大変そうだし、誰得でしかありませんが……いや、主人公のカウンターに感情移入出来る魅力的で有能なキャラを置けば……ほぼ誰もいませんね、当時の情勢では。居れば近衞が総理にならなかったような……
災害うんぬん発言が本当なら、頭が悪い人なんだと思わざるを得ない…。
悪いのは何ですか、頭ですか、と。
ネタにしても笑えないんですよね、現状は。
大丈夫!某ホラ吹き編集者が7月中に大地震起こるって言ってるしw
って言うか明日起こるかもしれない大地震の為に続投するって何でもありな状況じゃないですかw
ぶっちゃけ即時総理幹事長諸々辞任して組織刷新しますって言った方が今の自民党的にはダメージコントロール的に最小限の被害で済むんじゃないかと…
米国の関税も日本のトップが決まらない内は猶予があり得るし、現状死に体のトップ相手に米国も交渉する価値も無いと考えてると思うし
いやもう、アメリカは多分、内閣が続けられないことは折り込み済みのような。
ダメージコントロールは自民党の中で始まっているようですが、果たしてどこまでやれるのやら。
このまま居座り続けるなら、あとは見苦しく爆発寸前までヘイト溜め込んでもらって、
「諸悪の根源、石破は倒した!」って形で全ての悪を道連れに消えてもらうしか無いかな。
石破レクイエムw
それはアリですね、石破クエストの勇者が次の首相みたいなノリになりそうですが。
6.に理由追加の提案(笑)
増税メガネ原理主義、財務真理教徒、岸田石破一派ではトランプ様とバーター取引できない
非常に雑な例え話をします。関税とは、輸入品だけにかかる消費税と言えます。
日本で作られた車は、日本国内で売ると消費税10%ですが、対米輸出では消費税0% 米国関税2.5%です。
対して米国で作られた車は日本で売ると消費税10%
これは不公平ですね(笑)
なのでバーターとしては
「へへーm(_ _)m トランプ様、失礼致しましたm(_ _)m
消費税を2.5%に下げて貿易障壁を公平に致しますm(_ _)m」
こうすれば消費減税で景気上向き、税収も増え、、、
でも、米国車メーカーがもっと真面目に日本向け作らないと実は輸入は増えないでしょうね(笑)
そんな現実はどーでも良くて 肝心なのはトランプ様が「オレ様のディールで日本から大幅な譲歩を勝ち取ったぜ!」と言える目立った成果なのです。
即ちこのディールは事務方で細かく詰めちゃいけない。トップtoトップでトランプ様に伝え、
脊髄反射でトランプ様がトランプソーシャルSNSに発信頂ければオーケー
でっしゃろ とりあえず(^-^)?
問題は誰なら、岸破一派は問題外、セクシー、コオロギは実力以前に信用出来んし
スガさん何か変わっちゃったし
タマキさん? 高市さん?…立場が人を創る。の大化け期待なのか?
横合いから失礼。
基本、同じ事思ってましたが、赤澤さんが15%関税もぎ取りましたね。
ピンポイントで傑物がいるのに、どうしてこの内閣は……
※次の内閣でも、防衛と経済再生は留任でお願いしたいところです。総理は高市さんで。
アメリカ製の自動車だって、日本人の環境にマッチすれば売れると思うのですよ。
ただ、デカイ、重い、燃費悪いで、どうしても日本で走る場所がないというのが課題なんですよね。
というわけで、別の記事でも書きましたが、交渉の取り纏めをいきなり発表して、トランプ氏大喜びなので、赤澤氏は結構頑張ったのではと。
問題は、日本の政治の方で、これを「成功させた」として石破氏退任という流れにしてくれれば良いのですが、地震が来るまで粘るのかなぁ、アノヒト。
恐らくは8月に談話が出したくて仕方がないのだと思いますが、さっさと退陣できるように圧力をかけていくしかありませんね。
6に追加する理由はスバラシイ。
まあ、交渉が終わってしまった(石破氏ではなく赤澤氏がご指摘のシナリオをほぼ実現した)ので、手を加えるのは見送ることにしましたが。今後の記事には参考にさせて頂きます。