「この時期に何しに来るんだ?この人」という目で見てしまうが、韓国大統領のミョンミョン、アメリカ訪問の前に日本に立ち寄るスケジュールのようだ。
あす日韓首脳会談へ 韓国“日韓に加え日米韓の連携強化確認”
2025年8月22日 11時38分
韓国の李在明大統領は、23日、就任後初めて日本を訪れ、石破総理大臣と会談する予定です。会談でイ大統領は、日韓両国に加え日米韓3か国による連携の強化を確認したい考えです。
NHKニュースより
石破氏、余計なことしてくれるなよぉ?
何のための日本訪問か
会談の順番は日本が先?
というわけで、本日のネタは、明日予定されている日韓首脳会談について。多分、明日はよっぽどのことがなければ記事更新はやらないと思うから。
韓国の李在明大統領は、23日から2日間の日程で就任後、初めて日本を訪れ、石破総理大臣と会談する予定です。
これまで李大統領は、日本との経済面などでの協力を重視する考えを繰り返し示していて23日行われる会談でも経済交流など日韓両国の関係発展や核・ミサイル開発を進める北朝鮮への対応、それに日米韓3か国による連携の強化について確認するものとみられます。
NHKニュース「あす日韓首脳会談へ~」より
で、ミョンミョンの狙いは一体何か?という話なんだけれどね。
分かりやすい話、米韓首脳会談の前に下準備をしておこうという腹なんだと思う。
8月25日に米韓首脳会談を実施と発表 韓国大統領府
2025年8月12日 15時15分
韓国大統領府は、李在明大統領が今月25日にアメリカでトランプ大統領と就任後初めて対面で会談すると12日発表し、韓国メディアは国防費の増額など安全保障が主な議題になるとの見通しを伝えています。
NHKニュースより
予定通りであれば、8月25日に会談の予定なんだよね。
米韓首脳会談
で、トランプ氏が韓国に何を要求するのか?というと、引用記事にも記されるように3点だ。
- 安全保障において日米間の連携を強化しろ
- 在韓米軍基地の基地負担を引き上げる
- 対米出資に関する具体的計画を出せ
まあ、こんなところだろう。
また、先月トランプ政権による関税措置をめぐり両国で合意したことを踏まえ、韓国企業が競争力を持つ半導体や造船など製造業のほか、経済安全保障の分野での協力強化に向けて協議する見通しだとしています。
会談をめぐって韓国メディアは、アメリカは韓国に対し、国防費の増額や、これまで北朝鮮への対応に重点を置いてきた米韓同盟を、中国を念頭にインド太平洋地域に拡大するよう求めているとして安全保障が主な議題になるとの見通しを伝えています。
NHKニュース「8月25日に米韓首脳会談を~」より
半導体などの話も出るとは思うが、どちらかというと支那に余計な情報、技術を流すなという釘を刺される位の話。造船の方は随分関税交渉で凄く話を盛ったので、「それって本当にできるのか」という確認がなされる可能性はある。
そして、支那との関係についても質される可能性は高い。
韓国にとって、支那との貿易が赤字になっている状況にも関わらず、支那からの輸入を絞ると、他国への輸出に大きく関わる事態になる。そこまで支那からの輸入に頼っているのが韓国の輸出業の実態なのである。
そうすると、そう簡単に支那との関係は切れない。その辺りの事情はアメリカも似てはいるんだけど、アメリカにとっては輸出の関わる事態にはならないんだよね。とはいえ、なかなかクリティカルな話題でもあるので、ここに踏み込むかなぁ?という気はしている。
あと、韓国側が出したい話題としては、鉄鋼アルミの輸出関連の話だろう。多分、色良い返事は貰えないと思うけど。
そうすると、NHKニュースが予想する通り、安全保障絡みの話が中心になると思われる。で、ソレをするためには、先に日本との口裏合わせが必須ということになる。
何を求められるか
というわけで、韓国側の狙いは何となく分かったんだけど。
韓国大統領府は、石破総理大臣との会談について「両首脳間の個人的な絆と信頼関係がさらに深まることを期待する」としていて、イ大統領は日韓両国の首脳が往来する「シャトル外交」を通じ、石破総理大臣との信頼関係の構築につなげるねらいもあるとみられます。
NHKニュース「あす日韓首脳会談へ~」より
リップサービスで「よいしょ」しているのが分かって、非常にキモチワルイ。これがミョンミョンの常套手段でもある。
そして、ちょっと気になる動きがあって。
韓国高官が相次ぎ訪米 韓米首脳会談を前に最終調整
Write: 2025-08-22 11:35:03/Update: 2025-08-22 11:41:34
李在明大統領とアメリカのトランプ大統領による韓米首脳会談を25日に控え、韓国政府の閣僚らが相次いで現地入りし、ワシントンで最終的な議題調整に入りました。
韓国産業通商資源部の呂翰九通商交渉本部長は現地時間の21日、アメリカ通商代表部のグリア代表と会談し、通商交渉の懸案を協議しました。
~~略~~
さらに、産業通商資源部の金正官長官も22日にワシントンに到着し、ラトニック商務長官やライト・エネルギー長官と会談し、造船、半導体、車載用バッテリー、原発など、首脳会談の主要な議題に関する協力や投資案が話し合われる見通しです。
また、外交部の趙顕長官も同じ日に渡米し、外交分野の懸案を最終調整するとみられています。
李大統領は、今回の訪米に先立ち日本を訪れる予定ですが、産業・通商・外交の高官らが日本を経由せず先にワシントンに集結したことについて、今回の首脳会談が今後の韓米関係と経済協力における大きな分岐点となることを示すものだという見方が出ています。
KBS WORLDより
ミョンミョンは日本に顔見せに来ているのに、経済関連の閣僚は全てアメリカに先に集結している。
実は、この一部は日本経由でアメリカに行く話が出ていたのだけれど、急遽日本経由を止めてアメリカ直行したとのこと。何があったんでしょうねぇ。
キム・テヒョン:わかりました。しかし、チョ・ヒョン外務大臣は本来、大統領が日本に行く場合、一緒に同行すべきものですよね。しかし、日本は行かずにまずアメリカに行ったのです。なぜそうなのかという疑念が生じます。もしかしたらアメリカ側から何か不審な要求をしたのではないか、という心配もしています。なぜそうなのでしょうか?
ホン・ギウォン:実際、日韓首脳会談が行われる場合、当然外務大臣が同席すべきですが、それをせず、まずアメリカに行って韓米首脳会談の準備をするという趣旨で出発されたのです。少し異例な状況ですね。そのため、何か予期せぬ状況があるのではないかという懸念もあると、私も感じました。
SBSより
これで日本での会談で、韓国が金銭的な何かを要求する可能性は低くなったという見方も出来る。
そうすると歴史問題か
だとすると、歴史問題の絡みじゃないか?という疑念は出てくる。石破氏の80年談話は回避されたんだけど、日韓国交正常化60周年で何か宣言出すんじゃないの?という話も。
キム・テヒョン:了解しました。最近、日韓関係の流れが良いため、第2の金大中・小渕宣言が発表されるのではないかという期待感も少しあったのですが、議員殿はどのようにご覧になっていますか?
ホン・ギウォン:実は今年が日韓国交正常化60周年の年です。
キム・テヒョン:数字がぴったりですね。
ホン・ギウォン:実は、昨年ユン・ソクヨル政権下で外務省と話し合った際、新しい共同宣言を準備していると聞いていたのですが、大統領が弾劾され、新しいイ・ジェミョン政権が成立して間もない状況です。そのため、時間的にその準備は難しいように見えます。今年中に新しい共同宣言が発表される可能性はありますが、今回の訪問でそれを実現するには、時間的に準備が間に合わないほど急だったのです。
SBSより
調整不足だったようなので、それは恐らく回避されるだろうとのこと。
まあ、外交部が同席していないので、微妙な話をするのもタイミングが宜しくないんだよね。
石破氏はすでに自民党内での支持を失い、首相としての立場は風前の灯火だ。失うものがないからこそ、軽い「空約束」を口にしかねない。だが、それは日本の尊厳を傷つけ、将来に無用の禍根を残す可能性がある。
ミョンミョンを正面から相手にするのは得策ではない。今回の会談で日本が守るべきは、表面的な友好ではなく、自らの国益と慎重な一線である。
追記
凄いな、ミョンミョン。……と思ったが、コレってメディアの工作か。
【社説】李大統領の新たな「歴史和解」提案、日本は真剣に受け入れるべき
登録:2025-08-22 07:14 修正:2025-08-22 12:38
23日に訪日を控えた李在明大統領は、歴代政権が交わした合意と決定を「覆さない」という意向を表明し、日本も韓国人被害者に対して真剣にいたわりとおわびの言葉を伝えるべきだと強調した。両国が未来を見つめてより深い協力を進めていくためには、歴史的事実をありのままに認め、反省する態度を示すべきだとする考えを明らかにしたのだ。日本政府にはそう遠くない時期に「誠意ある呼応」の措置を取ることを望む。
ハンギョレより
何か新しいこと言ったかと思ったら、そうでもなかった。
代わりに李大統領が要求したのは、(1)強制徴用(強制動員)に対する事実認定と(2)被害者に対する真剣に心を尽くしたおわびだった。大統領は韓日間の歴史対立について、「心から被害者に対するいたわりの言葉をかけるといったプロセスがはるかに大事」であり、「賠償は、付随的な問題かもしれない」と述べた。日本が呼応するのであれば、現在施行中の第三者弁済案を枠組みとして、韓国政府が最終的な解決案を作ることができるという意向を示したものだと読み取れる。国民世論を考慮すれば、李大統領にとってはかなりの負担を課せられることになる。
ハンギョレより
讀賣新聞が、李在明氏の単独インタビューを行ったらしい。ああ、インタビュアーになったのは老川祥一氏か。渡辺恒雄から引き継いだ讀賣新聞のトップがこの人で、長く主筆を努めた人物のようだが……。どういう思想の持ち主かは良く分からないね。
ともあれ、元になったであろう記事を引用する。
日韓双方の利益 模索 未来志向の関係 作りたい…韓国・李在明大統領 単独インタビュー要旨
2025/08/21 05:00
韓国の 李在明
大統領のインタビュー要旨は以下の通り。~~略~~
――日韓の懸案と言われてきた元徴用工問題は 尹錫悦 前政権の時に一つの方式で合意ができ、2015年には慰安婦問題について当時の安倍首相と 朴槿恵 大統領との間で合意ができた。合意は踏襲されるのか。
その二つは、代表的な歴史問題だが、韓国の国民としてとても胸が痛むテーマであるのは確かだ。日本には内部的に事情があるだろうが、その二つの問題は、ありのまま事実を認め、経済的な問題というより感情的な問題なので心から被害者に対するいたわりの言葉をかけるといったプロセスがはるかに大事なことではないか。現実的な賠償は、付随的な問題かもしれない。しかし、その経済的な面が前面に出てしまっているので、まるで両国がお金の問題で争っているように見え、プライドをかけて戦っているように変質しているのは、とても胸が苦しい。
~~略~~
補足すれば、強制徴用という歴史的に不当な事実が実際にあったのかどうか、すなわち、現実認定の問題が第一。二つ目に、もしそれが事実だったならば、悔しい被害者に対して真剣に心を尽くしたおわびをするのが正しい。そしてそのおわびは「謝ってほしいなら謝ってあげる」というのではなく、傷ついた心が癒やされるまでいつでも真剣に心からすまなかったと言うのが正しい。賠償というのは最後の段階の問題だ。それは真心とは何の関係もない強制的な問題なので一番残酷な段階の問題だ。私が過去を直視しなければならないというのは、ある事実を客観的にお互い認めようということだ。もし、争いがあれば客観的で公正なやり方で確認すればいいのであり、それが事実だったのかどうか争って消耗戦をする必要はない。しかし、今現在、両国の間で行っているのはそういうことだ。韓国は政権が代わるたびに韓日関係、歴史問題に対する立場が変わると言われたが、実際そういう傾向がある。
讀賣新聞より
長いよ……。
要約すると、韓国側が満足するまで何度でも謝れ。序に賠償も受けてやる。そんな感じだろうか?
そもそも韓国側が「客観的で公正な方法」などと言ったところで、その「公正さ」というのは日本にとって公正を意味しないことは、今までミョンミョンがやってきたことを見れば明らかである。
日本国内でこのインタビューの内容は大して騒がれなかったが、韓国側が騒ぐことで一斉にメディアが報じる形になったね。実にわかりやすいマッチポンプとなっている。
この提案に日本が呼応しなければ、韓日関係のこれ以上の進展は難しい。石破茂首相は15日に「あの戦争の反省」に言及するなど、過去の首相に比べて良い歴史認識を示したが、前回の参議院選の敗北によって、辞任の危機に直面している。場合によっては、この日に正義記憶連帯などの被害者団体から「失望した」とする厳しい批判を受けた李大統領も、萎縮せざるをえない。
ハンギョレより
石破氏に圧力をかけて、「お詫び」を引き出そうというのが透けて見えるが、メディアに踊らされやすい石破氏である。これはろくなことになりそうにないね。
コメント
韓国絡みの記事に「韓国消滅」の文字が。
証券会社の広告リンクのようですが。
なんとなくよろしくない気がしましたのでご報告まで。
報告ありがとうございます。
出ちゃいましたか。
他所のところで見かけたので、もしやとは思っていましたが……。
直ぐに対策を考えてみます。反映までに時間がかかる可能性があり、ちょっとの間ご迷惑をおかけすることになるかもしれませんが、ご了承を。
実は全画面広告もなんとかなくそうと四苦八苦しているのですが、さっぱり停止できていません。
AdSenseの広告はどうなのかなぁ……。
ロイター通信による日韓会談3行要約
・両首脳は、防衛、経済安全保障、AI分野での関係強化に合意した
・李が日韓関係を悪化させる可能性を、日本が懸念していた
・両首脳は、地域的な脅威に対し米国と三国連携すると強調した
石破氏はお疲れのようで、国民に懸念させるほどのヤル気を出さなかった模様
合意内容は、どれも具体性に欠けるようなもので、まぁ重畳
ミョンミョンは、25日のトランプ大統領との首脳会談で頭が一杯だろうと
ありがとうございます。
コレに関しては新しい記事にしました。
こんにちは。
地味に、就労ビザ二回までOK!とか約束したとかしないとか……
……こっちに一つも利のないことを安請け合いするのは、本当に止めていただきたい。