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自民党と維新は連携を模索

政治
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目まぐるしく状況が変化するな。

昨日のうちに重要会議2本が開催されて、自民+国民民主、自民+維新で話し合われている。

  • 自民、国民民主と自民、維新でそれぞれ会談が行われ、いずれも基本方針の共有ができることを確認した
  • 国民民主党は自民との連立に難色を示す
  • 維新は自民との連立に向けて動き出した
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政策面では自民、国民民主、維新で共通する

自民と国民民主の党首会談

先ずは1つめ。

自民党総裁の高市氏、国民民主党の玉木氏の2人で会談を行っている。

要旨は以下の通り。

  • 国民民主党との政策的一体性を強調しつつ、首班指名・政権協力を正式要請
  • 「責任を共有する」形での協力を求め、連立を含む柔軟な政権運営の可能性を示唆。
  • 年収の壁・暫定税率など、生活・経済関連の即効性ある政策を最優先課題として、臨時国会での早期実現を目指す姿勢を示した。

玉木チャンネルの方も見てきたが、国民民主党としては企業・団体献金の規制について丸呑みしなければ連携はないという温度感であった。冒頭にあった維新との会談にも触れて、「連立組むなら先に言えよ」「企業・団体献金禁止は言うんだろうな」と恨み節を漏らしていたが、基本的には政策の一致という点は共通認識で、できるだけ政策ベースで進めていきたいという意向だった。

双方の主張を統合すると、おそらくは国民民主が連立に参加する可能性は低かろうというのが現時点での印象。

ただし、看板政策についてはとにかく早く進めるということになっている。

自民党が「できるだけ急ぐ」と表現しているのに対して、国民民主は「年内実施」を強調しているのが温度差として感じられるが、そのあたりをどう埋めていくかがポイントだろう。

自民と維新の党首会談

こちらは、やや維新の会が前のめりという印象を受けた。

こんな感じで纏めたが、もう少し丁寧にまとめると以下のような感じである。

  • 維新側の反応:政策の一致が重要との認識で一致し、明日から本格協議を行うことに。
  • 連立への言及:基本政策はほぼ一致しており、協議の中で詰めていく方針。
  • 協議の目的:首班指名や連立を視野に入れた包括的な政策協議。ただし、具体的な議題やたたき台はまだない。
  • 国民民主党との違い:どちらも「政権の中で責任を担う」協力要請であり、本質的な差はないが、維新には「連立含みの協力」を率直に要請。
  • 副首都構想:議員立法で実現可能とし、両党で協議体を設け、来年通常国会での提出を目指す。
  • 社会保険料制度:今回は議論せず。高市氏からは補助金整理の必要性を説明。
  • 今後の協議体制:総裁と政調会長の「2対2」で実施。安全保障・外交・エネルギーなど広範囲に協議予定。維新側の提案項目を基に議論を進める見込み。

維新の会側の反応だが、日本維新の会で両院議員総会を開くとのことなのでそこで決まるのじゃないかな。

一応、日本維新の会の共同代表を務める藤田氏の会見なども見たが、藤田氏は連携に否定的な印象なんだよね。

【速報】吉村代表 維新・立憲・国民民主の党首会談を前に「立憲と国民民主の合意がまとまっていないのに維新は難しい」野党まとまる最低条件は”憲法・外交・安全保障”の一致

10/15(水) 11:55配信

日本維新の会の吉村代表は15日の取材で、15日午後から行われる予定の日本維新の会・立憲民主党・国民民主党の党首会談を前に、「まず国民民主党と立憲民主党で合意するということが必要だと思います。2つの合意がまとまっていないのに、『維新が』というのは難しいと思う」と発言しました。

Yahoo!ニュースより

少なくとも吉村氏は、維新・立憲・国民民主の党首会談前に釘を刺しているので立憲民主とは組む気がないことが分かる。

総括

というわけで、自民党としては国民民主党に「協力政党としての同盟」を呼びかけ、日本維新の会は「連立パートナーとしての参画」を呼びかけた格好である。

ただ、個人的な感想だが、日本維新の会は意見の統合に時間を要する可能性が高く、院政を敷いている橋下氏とご意見番の馬場氏がいるのと、本日、日本維新の会で両院議員総会を開くとのことなので、政治的決断は本日なされるのだろうと思う。

追記

面白いこと言い出したな。

減税を看板に掲げて戦う姿勢を、慌てて掲げた野田氏だが、失笑を禁じ得ない。

いやいや、消費税増税したのはあなたでしょう?

  • 首相、野田佳彦 :2012年6月、消費税率を2014年に8%、15年に10%に引き上げる法案を提出。8月10日、参院本会議で可決成立。

別に方針変更はいいけれども、「責任ある増税」をした本人が「責任ある減税」に言及するのはなかなか面白い。笑えないけどね。

立憲民主党もいよいよ「できもしない公約を掲げる病」が再発したのか。民主党時代も、酷い話をしていたけれども、流石に二度目の詐欺には騙されないよ。

追記2

そうそう、忘れていたけれども。

自民党、NHK党と参院会派 多数派形成へ取り込み

2025年10月15日 20:10

自民党は15日、政治団体「NHKから国民を守る党」の斉藤健一郎参院議員との参院会派「自民党・無所属の会」を結成したと発表した。同日、参院に届け出た。自民党が少数与党の現状を踏まえた参院での多数派形成の一環で、取り込みを図った形。

副党首の斉藤氏はN党のただ一人の国会議員で、どの会派にも属していない。2024年10月の臨時国会での首相指名選挙では、自民党の高市早苗氏に投票。3月には25年度予算に賛成した。

日本経済新聞より

まあまあ面白い展開になってきた。

これ、あと一人で過半数という状況である。何人か心当たりはあるんだけど、来週までにまだ時間はありそうなんだよね。とはいえ、そう楽観できる状況でもないので、鋭意努力してほしいと思う。

コメント

  1. 匿名 より:

    なんにせよ維新が本格的に連立を軸に入って、国民民主が政策連携で混ざるって事で決まりな感じなのかな…

    まだ首班指名まで時間があるので、どっかの総裁選挙前に祝勝会やるようなバカを教訓に当日まで気を引き締めて下さい。
    立憲が造反リストとかの怪文書ばらまいてますし(笑)

    これで公明の席は完全に無くなってこれから落ちていくばかりの立憲・共産党と仲良く落ちていただければ

    とりあえず補正予算組んで自民の勢いがこのままなら解散総選挙の目も見えてくるとおもいます。

    ぶっちゃけ立憲も安住を前面に出しすぎて自滅して悪いイメージが先行しずぎましたよね
     国民民主も慎重になりすぎたのとおそらく連合の口出しで身動き取れなかったんじゃ無いのかなと…

    • 木霊 木霊 より:

      維新、まだ決定的とはいえませんが、本腰を入れている感じはします。
      ただ、オールドメディアが信頼できないので、自民や維新の発表を待ちたいと思います。

      立憲は……、どうしようもないですね。

  2. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    かつての(かつて、と言えることが嬉しい)自公政権みたいなガッチリした連立でなく、是々非々の、政策ベースのゆるいまとまりで良いと思います。
    その方が、結果として国民の為になると思う。
    維新も大臣のポストが欲しいのでしょうけれど、そこはキッチリ切り分けましょう。

    大臣と言えば、小泉は絶対に防衛相にしてはダメ。
    小泉構文のセクシーな命令出されても現場が混乱するだけですから。
    防衛相は「部下に死ねと命じ、その責任を取る覚悟のある人物」でなければ。
    人を揶揄するコメントを連発して、その責任を誰かにおっかぶせて自分はトンズラするトップなダメですよね。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      政策ベースで協議するにせよ、まとまった数いないとなかなか。
      どうなることやら、ですね。

      大臣ポストはどうするのやら。
      小泉氏を防衛相に、というのはなかなか馬鹿にした話です。でも、じゃあ、どこに配置するのか?というと難しい。

  3. 砂漠の男 より:

    あれあれ、国民民主は身を引いたのかな? 柔軟性に乏しいようにもみえる。自民が維新と組めば、国民民主の存在感と支持率は自然と下がるでしょうに。
    昨日、玉木代表が自民へ突きつけた総総分離要求と連立否定発言はなかなか辛辣でしたけど、勝算ありや?
    「自民とやるなら最初から言ってよ…」国民・玉木代表 維新の連立協議先行に漏らす不信(産経10/16)
    いやいや、玉木代表も、自民とやらないなら最初から言ってよ..

    • 木霊 木霊 より:

      国民民主、機を逸した印象になっていますね。
      どうする気でしょうか?

      まだ時間がありますから、流れを引き戻すタイミングはあるかもしれませんが、劣勢ですね。
      ハッキリしたことは分かりませんが、公明党と手を組むなんて話にもなってきて、「大丈夫なのか?」と。
      政策ベースでやっていくんじゃなかったんですかねぇ。