イギリスは相変わらずフラフラしてしまうな。
スターマー氏、習氏と会談 「実り多い」内容で「英中関係は良好かつ強固」と
2026年1月29日
イギリスのキア・スターマー首相と中国の習近平国家主席が29日、北京で会談した。スターマー氏は、両国が「より洗練された関係」を築くことが「極めて重要」だと習氏に伝えた。終了後、スターマー氏は記者団に、会談は実り多いものだったとし、両国関係は「良好で強固」だと述べた。
BBCより
支那との近接が、イギリスにとってどれほどの実利をもたらすのか。正直なところ、あまり想像がつかない。 では、スターマー政権はいったい何を狙っているのだろうか。
苦しいのはイギリスなのか、スターマー政権なのか
苦しい内政
結論から書こう。「溺れる者は藁をも掴む」、まさにそれである。
スターマー英首相、短期政権交代は「国益に反する」と主張
2026年01月05日(月)10時06分
スターマー英首相(労働党)は4日の英公共放送BBCのインタビューで、政権交代前の保守党政権で相次いだ首相交代は「国益にかなわない」と主張し、1年後も首相を続投していることに意欲を示した。スターマー氏は支持率低迷にあえいでおり、首相交代の臆測が飛び交っている。
Newsweekより
確かに、短期政権交代は宜しくないとは思うけど、でも、スターマー政権はダメだと思うよ。なにか実績あったっけ?迷走していただけだよね。
例えば移民政策だが……。
スターマー英首相、移民流入数の減少を「約束」 新政策を発表
2025年5月13日
イギリスのキア・スターマー首相は12日、「破綻している」移民制度を「厳格化」すると約束した。
計画には、すべてのビザ(査証)申請者とその成人の扶養家族に英語テストを導入することや、移民がイギリスに定住を申請できるようになるまで10年待つことなどが含まれている。
BBC NEWSより
「厳しくしていく」という看板を掲げて、スターマー政権はスタートしたはずなのだが、蓋を開けてみるとどうにも機能していないようで、移民問題が国内治安にも直結している模様。
このあたりの数字の評価は難しいのだけれど、結果としてスターマー政権の支持率低下として現れているのだから、人々の感覚としては「ダメ」ってことなんだろう。
イギリス経済は不調?
イギリス国民がスターマー政権を信用していない理由には、経済的な厳しさもある。
イギリス、苦肉の5.5兆円再増税 「トラス・ショック」再来警戒で
2025年11月27日 4:06(2025年11月27日 18:32更新)
英国のスターマー政権は26日、年次予算案を公表した。所得税の実質増税など合計266億ポンド(約5.5兆円)の増税を打ち出した。財政不安を機に国債金利が急騰した「トラス・ショック」の再来を警戒し、2024年に続く大幅増税に踏み切った。
日本経済新聞より
そして、大増税をすると。
まあ、ブレグジットの失敗とか色々言われているんだけど、これって別にブレグジットを下からイギリス経済が悪化したってわけじゃない。それ以前からイギリスはかなり経済的に苦しんでいたのである。
インフレ率は3%~4%程度。
英消費者物価、9月も3.8%上昇 インフレけん引の食料品は鈍化
2025年10月22日 17:17
英統計局が22日発表した9月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比で3.8%上昇した。3カ月続けて同じ伸び率だった。しつこいインフレの原因になってきた食料品の伸びの鈍化などで、市場予想の4%を下回った。
日本経済新聞より

高めではあるが致命的とまでは言えない状況。ただし、再び上昇傾向になっているのは、印象を悪化させている。長期的にも増えるだろうと予想されている。
起死回生の一手に?
ということで、アメリカに警告を受けるリスクを犯しても支那に近づいたのである。
英中ビジネス協力拡大は「非常に危険」…トランプが警告
2026年1月30日(金)14時20分
トランプ米大統領は29日、英国が中国とビジネス協力を拡大するのは「非常に危険だ」と警告した。
トランプ氏は、英国が中国とのビジネス機会における協力強化を表明したことに関する記者からの質問に対し、「英国にとって非常に危険な行為だ。カナダが中国とビジネスを行うことはさらに危険だと思う」と述べた。
Newsweekより
先日は、カナダの件も取り上げたが、似たような戦略なのだろう。
ただ、今の支那とまともな商売が出来るとはちょっと信じられない。
もちろん、貿易拡大のための努力というものは必要なんだろうけれど、安易に手を結ぶべき相手ではないと思うんだよね。
まとめ
危機に直面したとき、国家は本質が問われる。
そういう意味で、スターマー政権の対中接近は、戦略というより焦りの産物に見えちゃうんだよね。それが「起死回生」になるか、「延命措置」に終わるかは、そう遠くないうちに答えが出るだろう。
追記
直接関係ない話ではあるんだけど、こんなニュースあったね。
高市首相初訪米、国賓待遇で検討 中国にらみ厚遇―トランプ政権
2026年01月31日07時15分配信
今春で調整中の高市早苗首相による初の米国訪問を巡り、トランプ政権が国賓待遇とする方向で検討していることが分かった。日米両政府関係者が30日、明らかにした。トランプ大統領は、覇権争いが激化する中国を4月に訪れる見通し。これに先立ち、日米両政府は緊密連携を内外にアピールしたい考えだ。
時事通信より
実際に国賓訪問が実現するかどうかより、このタイミングでこの報道が出たことが、高市政権へのアシストということになる。
スターマー政権は、こういったトランプ氏からの信頼を勝ち取る方針で進めるべきだったんじゃないのかな。貿易の多角化は、イギリスにはあまりメリットが大きくないと思うんだけれど。
日英首脳がきょう会談、サイバー分野巡り新たな包括協力で合意へ…外国からの攻撃に対する防御や抑止力向上が柱
2026/01/31 05:00
日本と英国の両政府は、東京で31日に行われる高市首相とスターマー英首相の会談で、サイバー分野での包括的な協力枠組みとなる「日英戦略的サイバー・パートナーシップ」を結ぶ方針を固めた。サイバー脅威に関するインテリジェンス(情報収集、分析)を共有し、外国勢力などからの攻撃に対する防御や抑止能力の向上を図ることが柱だ。
讀賣新聞より
スターマー氏は日本にも来て、会談を行う予定になっている。
こちらは実務的な話が中心にはなると思うが、日本にとっては大切な話。選挙中であっても、政権内部ではイギリスの首相を迎える準備で大忙しだろう。
新たな包括協力では、〈1〉インテリジェンス共有によるサイバー脅威の検知や防御〈2〉水道や電力、交通などの重要インフラ(社会基盤)をはじめとする社会全体のサイバーレジリエンス(回復力)の強化〈3〉サイバー人材や新技術――の3分野を中心に協力を深める。
讀賣新聞より
このあたりの分野はイギリスとも協力していける話なんだけど、イギリスの貿易を強化する話にはなりにくそう。イギリスはサービスの方面のほうが得意だからね。



コメント
中共政府は共産党の政策の誤りを認める事が出来ない
唯一のチャンスが国家主席の交代時
習近平が疑心暗鬼を生ずも当然の事