あまり論点とすべき話でもないと思うのだけれど、
国民・玉木氏、国旗損壊罪は「違憲立法」 共産反対、保守は理解
2026年06月01日20時15分配信
国民民主党の玉木雄一郎代表は1日、自民党がまとめた「国旗損壊罪」創設法案について、自身のX(旧ツイッター)で「違憲立法だ」と批判した。「極めて広範に表現の自由を規制しているし、罰則が適用されるかどうかも『総合勘案』で罪刑法定主義に反する」と指摘。「立法論として粗すぎる」と断じた。
時事通信より
玉木氏が「違憲立法」と断じていたので、流石に少し突っ込みたくなった。この「違憲」の部分は「表現の自由を侵害する=憲法に反する」という意味らしい。
今必要なのか
国旗損壊罪は必要?
コレに関しては過去に1つ記事を書いている。

- 表現の自由には限界がある
- 立法事実はある
- 制度的バランスを欠く(外国国旗損壊罪とのバランス)
- 器物損壊罪では足りない
出した論点はこれくらいだろうか?
個別の項目については読んでいただけるとありがたいのだが、表現の自由を声高に叫ぶ輩はあまり信用できないよね、という話ではある。
で、今回こんな話が出てきたのは、自民党が国旗損壊罪の提出を確認したからのようだ。
「国旗損壊罪」今国会提出へ 自民PT了承、審議行方不透明
2026年06月01日18時07分配信
自民党は1日、日本の国旗を傷つける行為を罰する「国旗損壊罪」に関するプロジェクトチーム(PT)と内閣第1部会の合同会議を開き、同罪を新設する法案を了承した。日本維新の会との調整を終え次第、今国会に提出し、会期内の成立を目指す。
時事通信より
自民党内でも色々異論はあるようだが、方向性としては、何らかの罰則規定は必要だという方向で決まった模様。
個人的にはあっても良いけど、そんなに急ぐ法案なの?と、疑問には思う。
刑法法定主義?
で、玉木氏(タマキン)の発言の中に「刑法法定主義」という部分があった。「あれ、そんな用語だったっけ?」と思って確認したのだが、一般には「罪刑法定主義」と呼ばれる原則の話である。
これは、どんな行為が犯罪になり、どんな刑罰が課されるかは、あらかじめ法律で定められるべきだという考え方だ。
「何したら逮捕されるか良く分からない」といのは、良くないよねという考えで、それは一定の説得力がある。
- 慣習刑法の排除:文字になっていない慣習を根拠に罰してはダメ
- 事後法の禁止:遡及効はないから
- 類推解釈の禁止:法律に書いてない行為は、似た行為であっても処罰しちゃダメ
- 絶対的不定期刑の禁止:刑期は法律で定めておこうね
この4つがその罪刑法定主義を支えている原則である。
法案は「人に著しく不快または嫌悪の情を催させる方法」により「公然と国旗を損壊し、除去し、汚損」した場合に、2年以下の拘禁刑または20万円以下の罰金を科す内容。自ら損壊する様子を撮影してSNSで配信するなど「不特定多数に提供し、公然と陳列」したケースも対象となる。
時事通信「国民・玉木氏、国旗損壊罪~」より
「人に著しく不快または嫌悪の情を催させる方法」という文言は、解釈の余地が大きく、明確性の観点から議論の余地はあるだろう。言うほど「総合勘案」か?という疑問はあるが。
ただ、この辺りの詰めは国会でやっていただければいい話。
実際、玉木氏としても完全に反対というわけではなく、賛成するにしてもちょっと雑なのでは?という立ち位置には見える。
同調圧力
なお、日本共産党はこの有様である。
共産党の小池晃書記局長は記者会見で「国会提出には反対で、提出されれば廃案を目指す」と明言した。理由について「同調圧力を強め、萎縮をかき立てることになる」と説明。「(法律の必要性や正当性の根拠となる)立法事実がない」とも指摘した。
時事通信「国民・玉木氏、国旗損壊罪~」より
「同調圧力を強める」という批判は理解できるが、社会規範と刑罰法規が一定の価値判断を含むこと自体は珍しい話ではない。だが、何よりそれを日本共産党が言うのか、というツッコミは入れたくなる。
だって、マルクス・レーニン主義における「前衛党理論」と呼ばれるコンセプトは、まさに同調圧力そのもので、指導者は間違わないという……。
まさに、「オマエガイウナ」案件である。
立法事実と背景
そもそも、外国国章損壊罪は明治40年(1907年)の刑法制定時から設定されていた。これは条約の求めによって制定されていたとされているが、そこからほぼ手が付けられず、実際に適用されたケースも数える程しかない。
だが知っておいて欲しいのは、日本の国旗国家法は平成11年(1999年)で設定されるまで、法律に国旗が定義されていなかったということ。
そうすると、外国国章損壊罪が制定された当時、日の丸自体は慣習上の国旗として扱われていたが、日本国旗を法律上明示的に定義する立法は存在していなかった。が、刑罰法規として処罰対象を定める以上、「何を国旗とするのか」が法律上明確化されている必要があり、その意味では、当時の制度状況で日本国旗損壊罪を設けなかったことには、罪刑法定主義的な説明余地がある。
じゃあ、国旗国家法制定がなされた平成11年の時に罰則規定を作れば良かったのでは?といわれれば、そのとおり。
だが、それは出来なかった。これは、刑法を見てもらうと分かるのだが、第92条に「外国国旗損壊等」と章が作られてそこに国旗を組み込むことが不自然だったことがある。新たに章を作ればよかったんだけどね。当時首相だった小渕敬三には、そこまで踏み込む政治的コストを支払えなかった。
というわけで、今になって整備しようという話は出ているんだけど、これはバランスを考えれば妥当な話。外国国旗章を損壊してはダメなのに日本国旗は良い、それは表現の自由だ、では、バランスに欠ける。
それと、ややこしいことに日本に外国人が増えてきていることで、日本で外国の国旗を損壊する事件が起きないとも限らない。日本人が日本の国旗を損壊する話とは同列に扱って良いのか?という問題もでてくる。法理として、「どちらもダメ」か「どちらも良い」という調整をする必要があるのだ。
まとめ
というわけで、俎上に乗せられた国旗損壊罪の話。
個人的には、今すぐ最優先で成立させるべき法案かと言われれば疑問は残る。もっと他に優先して欲しい法律はいっぱいあるから。
ただ、外国国旗だけ保護して日本国旗だけ対象外、しかもそれを「表現の自由」で正当化する制度バランスが健全かと言われると、それもまた首を傾げざるを得ない。
そこに議論すべき論点があって、それを「違憲立法」と一刀両断できるほど単純な話でもないだろう。
違憲立法って、いきなり初手で切るタイプのカードではないから。社会的必要性があり、制度上の不均衡があり、それでもなお憲法上許容されないのであれば、そこで初めて問われるべきは、「現行憲法の解釈で本当に対応できるのか」、あるいは「憲法の側に見直しの必要はないのか」という問題提起なんだよ。それで憲法改正のほうが法益を損なうというのであれば、「違憲立法」だよと言えば良い。
でないと、憲法に書かれていなければダメ、書いてあれば絶対反するなって、神学論争的な話になるから。



コメント
とっとと決めちまえす。
沖縄の事件で、同志社がひらきなおって「何が教育基本法違反なのか明示されないと教育現場は萎縮する」とか
開き直ってます。
こういうトンチキな連中を押さえつける為に決めとくべきなんです。
何かあった時に、ガタガタ抜かす余地を残しておかない。
理由? いらないよ。
ダメなもんはダメ!それて良し!
慣習法的に認められる事ってあって、
例えば米国大統領が就任する時に、
聖書に手を置いて誓いますよね?
それはイスラム大統領とか想定してないから。それでも回るし良いんです。
イスラム系大統領候補が出てきてから審議すりゃ良くて、
それまでは構わない。
法ってそういうものですよ。
最初から答えがあって、常に解釈と考察で全てを解決てきると言うのは、哲学的にも歴史学的にも間違い!
左翼がモロそうなんですけど、この世に真理があって、それを突き止め、
そこから逆算すれば、普遍的な解決策を導けると思ってる!
左翼に顕著なだけで、これは西洋文明(ちうか一神教の)悪しき思考法で、
キリスト教以前のソクラテスや老子ごとく「万物は流転する」と考えれば、
いちいち決め事してないとダメという方が幼稚。
実際、英国には憲法ねぇじゃねーすか。あそこ慣習法の集積なんすね。
それでも回ってる。
社会と国家が実は「被るけど別物」って事が解ってない!
そう思える。
近代国家は法によって成り立ちますが
、社会てのは、その国家を取り巻く
より大きな水域で、それを国家管理ツールである法律で、隅々まで管理しようってのが間違い!
例えば木霊様の古代史ロマンを読んでれは、どうもヤマト王権(天皇の系譜)にも種類があったらしい事や、
今ある皇族とは無関係な王朝があったらしい事が伺える。
実際、今の皇家は北朝末裔だしね。
けど、「天皇が唯一の国民と国家統合の象徴」である事は動かぬ事実!!
頭が時代遅れの共産党の連中はともかく、
「天皇の他に統合できる御印がない」
という事実は動かないすね。
それと同様に、日の丸の歴史(私が知る最古の例は戦国時代だった想う)
と、そもそも天武天皇が、
「日本」の国号と「天皇」の称号を決めていらい、日の丸より数世紀を越えて認知されてきたマークって類例が無いんですよ。
そこにガタガタ噛みついて、得る利益と、不利益をコストベネフィットで考えれば、騒ぐだけ意味がないすね。
日本が天皇制廃止して、共和制国家になるとかの事態が発生したら、その時は変える事もあるかも知れませんが。
現時点で立憲君主制国家(若者で共和制だと思ってる奴がいる😦)
であり、それを変える余地もない以上、最低でも500年はシンボルとされ、その「いわく」は8世紀の天武天皇による国号の制定に遡る以上、
いじる余地もないはず!
左翼が国旗にぎゃあぎゃあ言うのは、
共和制の名の一党独裁国家にしたいからでせう。
沖縄の件で出てきて見苦しい言い訳をかさねる志位を観てると、つくづく、
こいつらの求める方向に舵を切ってはならないと想うす!!
これに関しては、個人的に、国旗損壊罪を定めておいて、適用のハードルを高くしておくというのが一番穏当かなと。
それに、政治コストを支払ってまでやるようなことではないです。
自民党の岩屋氏、僕は個人的には好きになれない政治家ですが、「国旗は尊敬するのが当たり前であって、法律で規定するような話ではない」ということを指摘されています。
まあ、それはその通りなんですよね。
ただ、まとめ前に書いたように、外国人が増えてくるとそうとも言っていられないので、外国旗も国旗も一律毀損しちゃ駄目に揃えておくと良い。それくらいの話ではあるんですよ。
私は岩屋の言ってる事はトンチンカンだと想うけどな。
国旗は尊敬すべき物だが、それは「当たり前ではない」から、
きちんと法で定める!
尊敬すべきものだから大事にしましょうてのは「倫理」であって、その倫理から外れた連中や、我々とは倫理観の異なる外人への対策ゆえ、倫理観を持ち出して語る事こそ「アホ岩屋」の「売国企み」と想う!
絶対にこいつは中韓から報酬を得てブレーキしよとしてる!
そもそも国旗なんて国民国家の概念が19世紀に確立する前は(便宜上あったとしても)意味ないに近い。
王様や殿様の御家の「家紋・紋章」こそが「帰属する集団や部隊のマーク」でした。
たかだか150年前くらいに形成された概念で、その程度で天皇のような(別にローマ法王やイエスでも良いけど)、
「民族の骨身に刻まれて遺伝子化してる概念」とは違う!!
「尊敬すべき」とは目標概念でありまして、日本のような民度が高くなんだかんだ豊かで平和な国だからこそ「共通ルール」なってる!
そうではない連中(外人だけでなく、闇バイトに参加するような低脳日本人も含む)が一定数おり、その一定数の引き起こす問題が焦点なので、「常識の通用する人々」をあてにしても意味ない。つまり岩屋は中韓似媚びる好日にしてるに過ぎません。
尊敬すべき物だから当然てある…と答える事じたい、
政治家≒リアリストとしての資質に欠ける事を露呈してます。
そういう昭和の常識論が通用しなくなってるから、法規制の話が出てきたわけて。こういう奴が幅を効かせている事じたい、
実は自民党も共産党や社民党なみに時代遅れになってる事かわかりますな。
YouTubeと同じで、とっとと崩壊して欲しいのですが、崩壊した先の代替物が未だ見つかってない。
故に仕方なく残り物で我慢する。ステーキ皿の隅に残した脂身のような政治家てすよ岩屋は。
岩屋氏の発言動機が、俺だけ逆張りして目立ちたい、なので、ロクデナシであることは間違いありません。
評価する方もいらっしゃいますが、まあ、全体としては評価できませんよね。
ただ、時々は当たる発言もするので部分的に評価できる部分もあるとは思っています。
自民党も寄合所帯だから、期待できない議員もたくさんいると思います。ただ、そこが強みにも変えられるところですから、支持できる議員だけ応援できればいいと、その様に思っていますよ。
こんにちは。
玉木氏の親族に御不幸があった際、葬式に乗り込んで仏様にカンカンノウ踊らせてやりたいものです。
これも表現の自由、おとがめ無しですよね?って言って。
※表現の自由は大切だが「やって良いことと悪いこと」の区別はそれ以前の問題。
こんにちは。
タマキンのこれはパフォーマンスの一種だとは思うので、スルーしても良かったのです。
が、立法に詳しいハズ無のに、杜撰なロジックで批判するのはやめて欲しいなというのが、個人的感想であります。
信じがたい事に一水会の木村代表すら
「法で定めると尊いものという感覚が失われる」みたいに言ってる!
「尊いもの」とは欧米人にとってのキリスト教みたいな、千年越えの歴史文化的な長い伝統を意味してます。
近代以降に作られた産物など値しない
そもそも法(逆らえば制裁を受ける) という強制装置があるから「尊い」という価値を万民に認めさせる事がてきる。右翼のくせに何を言ってんだ?
法律があって、破るものを拳銃と手錠もった警察官が取り締まるからこそ、
犯罪の少ない平和な日本できた訳で。
尊いものです……といった抽象的な表現を理解できない奴が増えてるのは闇バイトでも明らかでないでしょか?
ましてや外人ならね。
悪いけど本当に有能な外人は、本国で成功するかアメリカ行きます。
ましてやワーカーを増やす移民政策を取ってるのが高市さんら自民党。
そんなに外人を増やしたいのすかね?
外国労働力を執拗に推進する方はいらっしゃいますね。
確かに製造現場や建築現場で人手が足りていないのは事実ではあるんですが、増やすなら増やす形の政策をしっかりやっておかないと。
玉木氏、以前にこんなコトを言ってました…「個人の権利も、国家の主権も守る。この組み合わせを主張する野党はあまりなかった。現実路線に野党全体としてかじを切っていくべき」
https://www.sankei.com/article/20260210-KFQHBCH34BHLTK5UZG5P63SAKE/
国旗は「国家」の象徴では? それに敬意を示すことは「国家の主権を守る」ことに通ずるのではありませんかねぇ。そういうところが、ホップ・ステップ・肉離れと揶揄される由縁なのかも。
タマキンはブラブラし過ぎなんですよ。
困った話です。
もうちょっと筋の通った判断をしてほしいものです。タマスジの話ではないですよ?
横合いから失礼します。
十畳敷きくらいの、度量の広さが欲しいですよね。
タマキンだけに。