台風9号は沖縄にも大きな影響を及ぼしたが、支那でもかなり甚大な被害をもたらしたようだ。
台風9号が中国に上陸 200万人近くが避難
2026年7月12日
台風9号(アジア名:バービー)は11日夜、強風域を伴い中国東部に上陸した。200万人近くが避難している。国営の新華社や中国中央テレビ(CCTV)などが伝えた。
AFPより
先ずは、被害に遭われた方にはお悔やみ申し上げたい。
支那におけるこの時期の洪水のニュースは毎年恒例なのではあるが、今年も例外ではなく洪水のニュースが聞かれることとなった。
近年の水害が目立つ支那
大規模な被害
今年は、早めの台風の影響で洪水ということのようだ。

今回の台風9号は、勢力を維持したまま支那へ上陸する比較的珍しい進路をたどった。その影響で広西チワン族自治区などでは豪雨に見舞われ、大規模な浸水被害が発生したようだ。
豪雨災害で救助・復旧活動急ぐ 中国広西チワン族自治区
2026-07-10 14:10:48
中国広西チワン族自治区の複数の地域では、台風10号の影響による豪雨災害が相次ぎ、数万人が緊急避難した。救助活動が続く一方、一部の被災地では復旧作業も始まっている。
新華社通信より
被害者数は30人程だとされているが、非難したのは数万人規模ということで、かなりの大きな影響を受けたと言って良いだろう。

救助もダイナミックだね。
10号の影響も
日本ではあまり話題にならなかった台風10号だが、支那南部に近接して深刻な被害を及ぼした。

この台風の影響だが、ダムの決壊という深刻な影響を出してしまったようだ。
台風10号、中国南部に北京一年分以上の豪雨 ダム決壊で死傷者多数
2026年7月7日 20時35分
中国南部を中心に、台風10号による記録的な豪雨に見舞われ、ダムの決壊や竜巻による災害が相次いでいる。国営メディアによると7日までに多数の死者・行方不明者が出た。
朝日新聞より
どうして決壊に至ったかは不明だが……。

こちらも39人の被害者を産んでしまっており、現時点で9人が行方不明のようだ。
近年、こういった支那の治水の構造的な問題が割と聞かれるようになった。
支那には全国に約9万カ所以上のダム・貯水池がある、その大半は1950〜1970年代の毛沢東時代に、粗悪な資材と人力で突貫工事された「病険水庫(欠陥・危険を抱えた貯水池)」である。
この治水事業は地方に丸投げのスタイルが、昨今の洪水に繋がっていると言われている。
洪水による二次被害として、少し変わったニュースが報じられることもある。

数年前はワニだったような。

洪水のたびに危険生物が脱走するというニュースを見ると、水害対策だけではなく、施設の管理体制そのものにも疑問を感じてしまう。
近年の洪水の傾向
こうした洪水は今年に始まった話ではない。数年前から継続してこのブログでも取り上げている。
印象的だったのは2023年の北京、紫禁城の浸水である。


この時にも話題になった「スポンジシティ構想」の失敗だが、その翌年にも問題視されることになる。


似たような記事は去年も取り扱った。

こういった水害の傾向は、特に地方で甚大な被害を引き起こすと指摘されている。
寡聞にして、習近平氏がこれらの対策について、抜本的な動きをしたという話は聞かない。毎回、災害救助に檄を飛ばすという感じの報道は見るけれど、その後の対策がどうなったかは……。
少なくとも中央政府は関与していないんだろうね。
まとめ
長期の政策ビジョンによって、国家の方針を決めていくというのが支那の印象ではあるが、最近はこういった本当に必要な治水事業などは疎かになっている印象が強い。
高利主義的な視点で政策が決められると、どうしても投資効率が見えにくいインフラ整備が後回しになりがちのように思う。そして、中央政府が動かないので地方政府に丸投げし、地方政府は予算不足で動けないというのが今の支那の実情なのである。そりゃ、洪水のニュースが増えるのも無理ないよね。
純粋な方々は、洪水のニュースを見て「気候変動のせいだ」と思っているかもしれない。それも要因の1つだとは思うけれど、しかし、それだけで現在の被害を説明するのは無理がある。治水インフラの老朽化や維持管理の問題もまた、近年の洪水被害を拡大させている重要な要因ではないだろうか。



コメント
そう。温暖化などのせいではない!
つか、紀元前から繰り返す「シナのサークル」に落ちているだけかと。
三皇五帝の堯舜神話からこっち、シナの王朝崩壊は「水理」が肝!
これが崩れる時に王朝は滅び、新王朝が建て直し、やがて地方権力が腐敗して崩れ王朝が……を繰り返してる。
カール・ウィットフォーゲルの「オリエンタルディスポニズム(東洋的専制)」で、
ウィットフォーゲルは、ローマ帝国とシナ歴代王朝を「水力文明」としているのですが、実際ローマの軍人皇帝乱立と唐朝の安史の乱(藩鎮の暴走)とか「水理の失敗」という点で共通項がある。
シナは為政者の内部腐敗と硬直化が進行すると、為政者が水理を疎かにするという歴史パターンあります。
近現代でも、大日本帝国軍を破ろうと黄河の堰を爆破で切裂き、大洪水をもたらして
逆に日本軍が現地民救済に乗り出ざる得なくなる事態が日中戦争で起きてる。
これ、国共内戦でシナ人が国民党に背を向ける原因になってるんですよね。
私はダムマニアや全国ほ湖水行脚するブロガーさんとお付き合いあるので、日本の水理管理はかなりきちんとしていて!それでも老朽化への対応が迫られる事は解ってる。ましてやシナのは大躍進とかやってる時の工事でせう??
その時期の香港水不足を舞台とした「私が愛した日本人」ちう、香港の水不足の為のダム建設(日本ゼネコン)に赴き、殉職された日本人技師の香港人恋人の手記を元にしたドラマすが。
実はその技師って、亡き親父の先輩なんすよゼネコンでの。英国の手の入ってた香港すら「なかなか酷い。足りない」という実情だったそうですから、大躍進や文革の頃のシナのダムや水路なんてタカしれてますよ。だってソ連で教育受けたエンジニアを片端から粛清してたんだから!
日本の高度成長期の建築物の老化など、比較にならないほどズタボロなのでねすか?