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【追記】対米投資を迫られる韓国――戦略投資本部長が辞任

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大韓民国ニュース
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あちゃー。

[独占]対米投資に軋み?…韓米戦略投資公社の戦略投資本部長、2ヶ月で辞意を表明

入力 2026-08-26 10:34:10

米国政府による対米投資の履行への圧力が強まる中、3500億ドル規模の対米投資を統括する韓米戦略投資公社の初代戦略投資本部長が、就任から約2カ月で辞任した。

ヘラルドより

この方、6月18日に戦略投資公社の初代本部長に任命され、早速辞任ということに。

綱引きの犠牲になった可能性

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6月に発足した組織

先日の記事はこちら。

対米投資を迫られる韓国、進めたくても進められない事情
日本は対米投資に動き出している一方で、隣国の韓国は「言ってみただけ」を続けているようで。「米国、投資を急がなければ関税引き上げ」報道…韓国大統領府「多様なチャンネルで議論」2026.08.15 08:46青瓦台(チョンワデ、韓国大統領府)は…

この記事では、韓国がかなり大規模な対米投資をやるという話だったんだけど、それどころではない状況になっていて投資は難しいねという話を書いた。

ただ、韓国政府としてはそれがポーズであったとしても、対米投資の加速をさせる必要があって、戦略投資公社と呼ばれる機関を作った。それが2026年6月18日のことだ。

韓米戦略投資公社が発足 韓国の対米投資を管理=産業協力強化へ

2026.06.18 17:36

韓国が米国に行う総額3500億ドル(約56兆円)の「戦略的投資」の管理・推進などを担う韓米戦略投資公社の発足式が18日、世宗市の公社社屋で開かれた。

具潤哲経済副首相兼財政経済部長官は発足式で、「公社の設立を機に韓米同盟は経済や安全保障を越え、先端戦略産業までを包括するさらに強固なパートナーシップへと進化することになった」とし、「両国が互いの強みを結集し、グローバルサプライチェーンにおいて代替不可能な中核拠点として共に飛躍するだろう」と述べた。

聯合ニュースより

実際、今年に入ってからトランプ氏を筆頭に「早く投資しろ」という圧力がアメリカからかかっていた。

米国の警告を三度無視した韓国議会に、関税率25%の現実
今週はこの関係のニュースを取り上げる機会が多いのは、申し訳ない気がするのだけれど、今回もまた韓国の話である。米国は3回の警告状…韓国政府と国会は黙殺した(1)2026.01.28 08:49トランプ米大統領の「関税復元」は理由のない急発進で…

つまり、6月にようやく重い腰を上げた状態だったんだよね。

26日、韓米戦略投資公社などによると、6月18日に任命されたキム・ギョンハン元戦略投資本部長が最近辞任した。

ヘラルド「対米投資に軋み?~」より

投資本部長が辞任してしまったと。

バリバリのキャリア

この人物、ヘラルド紙によると、かなりの経歴の持ち主だったらしく、産業通商部で勤務したり、ポスコの副社長になったりと、なかなかのキャリアの持ち主だったようだ。

第38回行政高等試験合格者のキム前本部長は、公職に就いた後、産業通商部(旧・産業通商資源部)で短期間勤務した後、外務省に異動した。外務省では、国際経済局審議官をはじめ、駐ベトナム・ブラジル・米国シカゴ・インド参事官などを歴任し、国際経済および通商分野でキャリアを積んだ。

その後、ポスコに転職し、ポスコホールディングスのグローバル通商政策担当副社長、コミュニケーション本部副社長、貿易通商室長などを歴任した。韓米戦略投資公社の発足後は、外務省の枠として戦略投資本部長に任命された。

戦略投資本部長は、事実上、公社の最高投資責任者(CIO)に相当する。バッテリー・原子力発電・造船・防衛産業・人工知能(AI)インフラ・重要鉱物などの戦略産業分野において、米国内の投資先を発掘し、米国側のパートナーと交渉しながら、韓国企業の参画構造を設計する業務を担う。韓米間の戦略投資プロジェクトを発掘・構造化し、政府の政策目標と財務的妥当性を同時に満たさなければならない重責である。

ヘラルド「対米投資に軋み?~」より

官僚で外交を担当した上で、ポスコに転職。そこで外交官のキャリアを活かした外商担当をやっていた人物であった。

つまり、政治も経済もかなりの知識量を持っている人物のハズなのである。が、しかし、2ヶ月の短期間で辞任したということは、本人が「この仕事は無理だ」と判断したのか、本人が「この仕事は無理だ」と上司と揉めた結果クビになったのか、という可能性が濃厚である。

本人の能力が足りなくてクビになったということは、可能性としては低そうなんだよね。

韓国政府は外貨を使いたくない

ところで、韓国は現状でアメリカ側から「直ぐに投資しろ」と迫られている状況ではあるんだけど、前の記事でも指摘したようにそれは今かなり苦しい。

理由は2つ。

7月の外貨準備高4279億ドル、2カ月連続で増加

2026.08.07

外貨建て外国為替平衡基金債券(外平債)の新規発行などを背景に、7月の韓国の外貨準備高は2カ月連続で増加した。

5日、韓国銀行が発表した統計によると、先月末時点の外貨準備高は4279億5000万ドルとなり、前月末(4273億6000万ドル)に比べて5億9000万ドル増加した。

Korea.netより

1つは外貨準備高の積み上げで、概ね4,000億ドルくらいは確保しておきたい韓国としては、これを減らすような展開にはしたくない。

実は、ここのところ、ウォンはドルに対してウォン高傾向にある。これは、去年の9月の段階のレベルに政策的に近づけているという疑いがある。

何故なら、韓国はこの時期に利払いが一気に押し寄せるので、残酷な9月を乗り切るためにはウォン高の方が都合が良いのである。

もちろん、為替操作はご法度なので、基本的にウォン高誘導ははあってはいけないことなので、根拠無く疑うのは良くない。だが、過去にも結構な頻度で為替操作をしているという疑いを持たれた韓国政府なので、事実はどうあれ疑われるのは仕方がない面はあるだろう。

で、ウォン高維持のためには手持ちのドルを売ってウォンを買わねばならないのだが、この段階でドル投資をすると、手持ちのドルが目減りする。その結果、ウォン高を維持できなくなるのである。3500億ドルの対米投資はそういう意味で相性が非常に悪い。

もう1つは、KOSPIの積み上げをやりたいという市場の状況になっているのだけれど、外資が逃避している状況なので、今は個人投資家がKOSPIを支えている。外国人投資家を呼び込むためにはウォン高の方が都合が良いので、外資を呼び込むためにも現状のほうが良いということになるが、これも対米投資とは相性が悪いということになる。

尤も、韓国が半導体をアメリカの売る場合にはウォン安の方が都合が良いので、一概に現状が良いとも言えないんだけどね。このジレンマは、韓国が長く抱えてきたものでもある。

軋轢

で、そういう状況なので、できるだけ金額を抑えつつ対米投資をしたいという矛盾した狙いをコントロールしていく必要がある。

対米投資「第1号」めぐり韓米綱引き…韓国「メモリ半導体ではない」と否定

2026-08-19 07:05 (GMT+9)

韓国と米国が2,000億ドル(約31.9兆円)規模の対米投資第1号プロジェクトの方向性をめぐり、最終段階の綱引きを繰り広げている。金正官・韓国産業通商部長官が訪米し、ハワード・ラトニック米商務長官と会談して調整に乗り出したほか、ジェイミソン・グリア米通商代表部(USTR)代表との会合も進めている。韓国はエネルギー分野を優先的に検討してきたが、米国がサムスン電子・SKハイニックスのメモリ半導体の現地生産拡大を要求しているとの観測が浮上している。

Financeより

で、韓国側としてはエネルギー分野を優先的に投資をしたいと申し入れてきたのだが、アメリカ側はこれが気に入らないらしい。

アメリカにしてみればメモリ半導体の工場を確保したいので、シェアの大半を締めるサムスンとSKハイニクスの工場がアメリカ国内に確保できると、かなり安定したサプライチェーンの確保に繋がる。

一方で、韓国側にしてみればそんなに巨額の投資をすることはサムスンにもSKハイニクスにも、大きなリスクを抱えることになるので、何としても反対したいという事情がある。何より、国内に巨額投資をし始めている状況にあるので、同時には難しいという事情もある。

金良彭・韓国産業研究院専門研究員は「湖南に800兆ウォン規模の投資を負担しなければならない状況で、米国にメモリ工場まで新設するには工場1カ所当たり200億〜300億ドル(約4.8兆〜5.9兆円)以上が必要だ」とし、「資金はもちろん人材確保の問題まで考慮すると、国内外の投資を同時多発的に推進する余力はない」と分析した。さらに「メモリは大量生産を通じて収益を出す構造で、国内の生産条件が相対的に有利であり、米国に投資すればコスト負担も大きくなる」とし、「企業の立場ではあえて米国に追加投資するインセンティブは大きくない」と述べた。

Financeより

とはいえ、サムスンはともかく、SKハイニクスはそれなりに積極的のようなんだけれどね。

調整方針で食い違い?

ということなので、辞任となった戦略投資公社の初代本部長はかなり重要な部分を担っていたハズで、9月中頃には具体的な発表がある予定だったらしい。

工事の核心人事が交代する中、政府は来月、対米投資1号プロジェクトを最終確定する計画だ。産業部は来月中旬に初のプロジェクトを発表するという方針だ。先立って金正官産業部長官は去る20日取材陣に会って「現実的に必要な過程と手続きを考慮して9月中に発表しようということに両国間に理解があった」とし「来週も米国側とテレビ会議を続けるだろう」と説明した。

ヘラルド「対米投資に軋み?~」より

だが、辞任という運びになり、そうすると本当にこのスケジュール通りに進むのか?という不安が出てくるのである。

「何があったのか」というところはかなり気になるところ。

韓国政府の方針との食い違いがあった可能性が高そうではあるが、具体的な報道は見当たらないので、想像するだけにしておこう。

ただ、どんな理由があったにせよ、担当者交替でスケジュールが狂う可能性はあるということは言えると思う。

まとめ

韓国内で喧々諤々の議論がかわされる対米投資だが、韓国の経済状況を見ると、余り積極的にはしたくないという事情が幾つかあるのは説明した通り。

色々な想像が出来るシチュエーションではあるんだけど、原因はともかくとして大変な交渉を担当している担当者が不在になるという結果が出る以上は、また対米投資が遅れるんじゃないの?という疑念は出るわけである。

アメリカとの約束を守らねばならない一方で、韓国経済とのバランスをも見る必要がある。このために綱引きをやっている状況なので、3500億ドルもの投資について、そんなに簡単に結論は出せないのは理解できるんだけど、下手したら関税を積み上げという結果だけ韓国が手にする未来になるかもしれないので、余談を許さないのだ。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    韓国はこうやって時間稼ぎをしているんでしょう。
    こういうドタバタ喜劇こそ朝鮮の本領で、相手を煙に巻く手法です。
    米国政府はそれとわかっていても、韓国のこういう煮えきらないところが嫌でしょうね。

  2. 匿名 より:

    韓国のドタバタは関税を掛けられてからが本番
    アメリカの政権が変わっても継続されて第三幕?
    その前にデフォルト?