ナニ言っているんだ、開発に失敗は付きものだよ。
1機数億ウォンの韓国型自爆ドローン…4秒後に墜落のショック
2026.08.26 17:15
海は簡単には成功を許さなかった。韓国国防科学研究所(ADD)の主導で開発中の「韓国型自爆ドローン」が25日の初の海上戦闘実験で2度とも発進直後に墜落した。ロシアから関連技術を伝授された北朝鮮が自爆ドローンの大量生産に入った中で、韓国軍は技術の限界に直面した形だ。
中央日報より
寧ろ、この手の失敗をやらない兵器の方が怖いよ。え?KF-21戦闘機は、開発中一度も大きな失敗にあっていない?
……うん、でも、失敗を乗り越えてこそだからね。
失敗したのは仕方がないが
公開テストの失敗
というわけで、失敗については特に言及する程でもないんだが、記事の内容については、少々気になるところがある。
「自爆ドローン、発進!」
午後3時30分、初めての試験。遠隔信号が入力されるとドローンは尾部から強烈な炎を噴き出しながら海の上に飛び上がった。標的の高速無人艇に向かって機体をひねった瞬間、1~2秒後に機首が空に向かい大きく跳ね上がった。その後すぐ尾部から不安定な炎を噴き出してそのまま海上に逆さまに落ちた。発射から墜落まで何秒もかからなかった。ドローンが噴き出した濃厚な煙が甲板を覆った。視野が確保できず実際の戦闘状況が広がったような錯覚まで覚えた。
中央日報「1機数億ウォンの韓国型自爆ドローン~」より
うんまあ、衝撃な出来事だったんだろうね。
韓国海軍の1万4500トン級大型輸送艦「馬羅島」の船首甲板で、取材陣に対して公開する形で行われた試験だったそうで、見ていた取材陣は口をあんぐり開けたことだろう。
記事にも言及があるが、陸上での試験は問題なく成功したらしく、海上でも成功するだろうというつもりで行われたテストだったようだ。

大型輸送艦「馬羅島」は独島級揚陸艦の2番艦で、1番艦同様に使いどころの少ない不幸な艦である。
失敗したドローンはシャヘドにそっくり
どうやら、開発にあたってはシャヘドを似せた作りにしたらしい。墜落した機体は写真として公開されているね。

うーん、似ていると言えば似ているかな。
こちらは下からのショットだけど、イスラエル製の「シャヘド136」である。

上からのショットはこちら。Wikipediaから。

こちらからのショットの方が似ている雰囲気は伝わるだろうか。
約2時間後に進められた2度目の試験も同じだった。発進3~4秒後に同じく機首の跳ね上がり現象が現れ、ドローンはまた海に墜落した。結局標的探知と打撃、戦闘被害評価などこの日海軍と国防科学研究所が検証しようとしていた項目はひとつも評価できなかった。
中央日報「1機数億ウォンの韓国型自爆ドローン~」より
で、失敗しちゃったのだが……、価格には批判が集まっているようだ。
問題は価格だ。数千万ウォン台のシャヘドと異なり、韓国製自爆ドローンは1機当たり数億ウォン水準という。大量投入を前提とした「低価格・消耗性武器」という自爆ドローンの特性を考慮すれば、量産段階で単価をどれだけ下げられるかがまた別の課題だ。韓国国防安全保障フォーラム(KODEF)のシン・ジョンウ事務総長は「シャヘドは3000万ウォン、米国のルーカスは5000万ウォン台だが国産自爆ドローンが数億ウォン台なら現代戦の核心であるコストパフォーマンスの側面で適さない」と指摘した。
中央日報「1機数億ウォンの韓国型自爆ドローン~」より
韓国製のドローン、「数億ウォン台」と暈かしているのだが、例えば2億ウォンだとして、6倍の価格だということになる。
これも、量産が進めばコストダウンはできると思うし、現段階での価格も参考程度だとは思うんだけど。
コストアップの要因
ただ、記事を読むと、単価が高くなった理由は言及されていた。
国防科学研究所はウクライナ戦争の戦功を反映し2024年6月から国防先行研究形態で「Kルーカス」核心技術を開発してきた。この日公開した自爆ドローンがKルーカスの基本形だ。
性能は低価格型のシャヘドよりイスラエルのハロップ系自爆ドローンに近い。電気光学・赤外線カメラで標的を識別し、飛行中にリアルタイムでルートを修正し打撃できるためだ。事前に入力された座標に向かって飛行するシャヘドより精密性が高い方式だ。データリンクなど核心技術は国産化し、エンジンは英国製を使った。
中央日報「1機数億ウォンの韓国型自爆ドローン~」より
なるほど、ちょっと高価なパーツを使っちゃったのか。それよりもKルーカスって名前がダサいんだが。

これが、アメリカ軍の採用したスペクトルワークス社の作った自爆ドローン「LUCAS(ルーカス)」で、確かに並べられたら韓国製のドローンに似てはいるだろう。
ただ、これもコンセプトは格安で自爆ドローンを作ろうという発想からスタートしていて、コストは約3万5000ドル(約4800万ウォン)。アメリカ軍も自前のシャヘドが欲しかったということらしい。
だがどうやら、Kルーカスは、色々と機能を詰め込んで高価な仕様にしたらしく、「それって巡航ミサイルじゃダメなのか」という状態らしい。
まとめ
コンセプトが間違っていたんだねぇ。
韓国が「数億ウォン」もの予算と時間をかけて、わざわざ墜落リスクのある国産機をイチから開発するくらいなら、「すでに完成しているイスラエル製を大量に買った方が安くて確実ではないか」と批判を受けているらしいけど、そういう批判を受けても仕方がないレベルである。
国産化することに意味があるというのであれば、性能を限定して安価なものから用意すべきだったと思う。
公開テストが失敗したのは仕方がないことだとは思うけど、コンセプトの失敗は取り返しがつかないので、さっさと考え直した方が良いよ。


コメント
開発に失敗は付き物とはいえ、内容はあまりよろしくないですね。
地上のテストは完了ということは機体としては完成の域に達したとの判断で標的艦を用いた初の海上戦闘実験ということになりますから、標的艦を外れて着弾とか標的艦の動きが激しく追跡の際に失速のような状態に陥ったとかならテスト結果を通じて電気光学・赤外線カメラで標的を追いかける際のアルゴリズムの修正とかにつながりテストとしては目的を果たせたことになりますが発進3~4秒後に機首の跳ね上がりで2度連続で墜落となると特別な気象条件が原因とかでなければ地上テストからの見直しになるのではないでしょうか。
そうですね、内容がハッキリ書かれていないので何とも言えません。
ただ、読み取れる情報から見ると、気象条件が問題ではなかったようですから、海上で使えるレベルにはまだないという事かもしれません。
原因が別れば良いのですけれどね。
イラン”原産”のシャヘドは、実戦における自爆型ドローン界隈の優秀作品なのでしょう。
めずらしく米国がパチモノを造ったら、韓国がそのパチモノを元にナンチャッテを造った。
その結果は”韓国らしさ”を象徴していたと。まぁ、めげずにがんばってくれ。
最近のウクライナの報道によると、ロシアのジェット推進型シャヘドは飛距離900㌔を超えてきたそうです。それは恐ろしく遅い巡航ミサイルのよう。韓国も、まぁ、がんばってくれ。
https://www.kyivpost.com/post/82616
ウクライナでは安価なドローンを大量生産して、相手を圧倒しています。
その戦法を学んだのが北朝鮮軍側なのですから、韓国軍の開発のこの方向性は、危うい様に思うんですよね。