謝罪と賠償が大好きな韓国だが、これは「ウクライナが悪いと認めろ」と迫っているという意味である。
ウクライナの謝罪なければ「追加措置」、北朝鮮兵引き渡し巡り韓国大統領が不信感あらわ
2026/10/02 17:39
韓国の 李在明大統領は2日、ウクライナが捕虜となっていた北朝鮮兵の韓国引き渡しを公表したことを巡り、ウクライナから謝罪がなければ「追加措置をとる」とSNSへ投稿し、警告した。具体的な措置の内容には言及しなかった。
讀賣新聞より
既に、「どっちが悪いか」という話になっているのだが、公式謝罪を求めた先に何を考えているのか?というのが、この報道のポイントだと思う。
今後の展開は不透明
大使召還を検討
韓国大統領の李在明氏(ミョンミョン)は、今回のことを、何とか「外交的成功」に塗り替えようと必至になっている。
韓国大統領がウクライナを再批判 謝罪拒否なら「追加措置」も
2026年10月2日 20時40分
ウクライナで捕虜となっていた北朝鮮兵2人を韓国に引き渡したと、ゼレンスキー大統領が韓国政府の意向に反して公表したことをめぐり、韓国とウクライナの対立が続いている。
~~略~~
ゼレンスキー氏は9月23日、米ニューヨークでの国連総会演説で韓国への引き渡しを公表した。これに対し、李氏は両国で非公開とすることで合意していたとして「合意を破った」と批判。するとウクライナ側は「そのような合意はなかった」と反論し、応酬となった。
李氏は2日の投稿でも、ウクライナ側が「相手国の国家元首をうそつき扱いした」と非難し、「遺憾の意を表する」とした。
韓国外交省は「追加措置」の内容を明らかにしていないが、韓国紙ソウル新聞は、大統領府が駐ウクライナ韓国大使の召還を検討していると報じた。
朝日新聞より
朝日新聞が触れているが、韓国政府の次のアクションは駐ウクライナ韓国大使の召還を検討しているようだ。
大使召還というのは外交的にはそれなりに重い手段で、やってしまえば両国間の関係悪化を決定づけることになるだろう。
ウクライナにとって、韓国による人道・後方支援体制が凍結に繋がりかねない。
韓国からウクライナへの支援は、年間で約3億9,400万ドル(約520億ウォン)規模に上っているので、決して少なくはない。日本の支援と比較してはいけないよ?
外交的な誤解
関係修復を望んでいる空気を感じはするが、ウクライナが謝罪する可能性は低い。
ウクライナのアンドリー・シビガ外相は木曜日の記者会見で、「これを事件とは呼びたくない」と述べ、むしろ「外交上の誤解」だと表現した。
「私はこの状況が短期間で解決されることを強く望んでおり、現在その実現に向けて取り組んでいます。韓国は私たちにとって重要な国です」と彼は付け加えた。
the japan times より
「外交上の誤解」という言葉を使っているが、これは単なるコミュニケーション不足という感じの意味合い。どっちも悪くないよねという所に落としたいようだ。
李氏は「合意の事実はないと、相手の国家元首を嘘つきに仕立て上げた」とも投稿し、不信感をあらわにした。
讀賣新聞「ウクライナの謝罪なければ~」より
しかし、ミョンミョンが随分と激昂しているようで、この話は結構長引くかもしれない。
韓国メディアを見ていると、やや引き気味に見えるのだけれど、韓国において大統領の権原はかなり大きいので、ミョンミョンが意地を張っている限りは続くのである。
社説:大統領はウクライナ問題に対して、あれほど公然と感情的に反応すべきだったのか?
2026年10月3日 00:22
李在明大統領は2日、ウクライナによる北朝鮮捕虜移送の公表をソーシャルメディアを通じて2度目の批判を行った。
~~略~~
同盟国との間で誤解が生じた場合、外交ルートを通じて解決することが賢明である。世界各国がこうしたアプローチを優先するのには、それなりの理由がある。
The CHOSUNより
今後どうなるのかは不透明ではあるが、韓国国内ではミョンミョンの反応が過剰だというトーンで野党が攻撃するなどの動きもあったので、今後は更に拗れるかもしれない。
亡命希望が影響する?
そもそも、ミョンミョンがお怒りではあるが、韓国側のロジックとしては北朝鮮兵士やその家族の安全が脅かされるというような話がある。
ウクライナの北朝鮮捕虜、韓国亡命を希望 「同僚は自爆」
2025年3月6日 11:00
韓国の軍事専門記者出身で与党「国民の力」の国会議員、庾龍源氏が2月下旬にウクライナを訪問し、北朝鮮軍の捕虜やウクライナ当局者らと面会した。捕虜の兵士の1人は韓国への亡命を希望したと明らかにした。
日本経済新聞より
ところが、その安全を脅かすような報道は、実は韓国メディアなどが率先して行っていた。ちょっと発言に一貫性がないよね?
そうすると、ウクライナの「北朝鮮兵士捕虜を韓国へ移送」の発表は、他に一体どんな不都合があるというのかというと、韓国の外交的配慮という話くらいだろうか。
例えば対北朝鮮宥和政策を画策しているミョンミョンにとって、兵士を亡命させるようなことはあまり有効的な態度とは言い難いだろう。
あとはロシアや支那との関係があるのかもしれない。ロシア側からすれば、韓国の今回の行動は「到底面白くない」どころか、安全保障上の深刻な裏切り(情報の暴露リスク)として極めて不快に感じているだろうからね。
まとめ
韓国外交にはそれなりのリスクのある捕虜受け入れだったかもしれないが、それも含めて韓国の判断ではあったはずだ。
ただ、ミョンミョンに対して今は支持率がかなり低下しているタイミングで、ここで「恥をかかされた」と激怒してしまった。今後どうなるのかは良く分からないが、容易な着地点を見出すのも難しい情勢のようだ。


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