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ウクライナへのパトリオット提供の噂

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報道
この記事は約6分で読めます。

日本の報道と違うんだが?これってどういうことだろうね。日本では防衛協力を協議、くらいの温度感だったはずだ。

Japan weighs sending Patriot missiles to Ukraine

Fri, October 02, 2026 – 13:00

自民党所属の小野寺五典国会議員(元防衛大臣)は、キエフ訪問中に、日本はウクライナへの武器供与または売却に関する協議を再開する計画であり、その中にはパトリオットミサイルシステム用の迎撃ミサイルも含まれると述べた。

RBC Ukraine より

ウクライナを訪問したのは自民党議員の小野寺氏。税関係でかなり評判を落とした印象があるが、なぜウクライナ訪問のメンバーに選定されたのだろう。

その辺りを含めて、少し言及していきたい。

どんな協力が可能なのか

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元防衛大臣の立場

国内のニュースではこんな感じだった。

ゼレンスキー大統領、小野寺氏に無人機の技術開発協力要請 日ウの防衛協力を協議

2026/10/2 07:18

ロシアの侵攻を受けるウクライナの首都キーウを訪問した自民党の小野寺五典元防衛相は1日、ゼレンスキー大統領やフマラ国防相と会談し、両国の防衛協力などについて協議した。小野寺氏は会談後、記者団に対し、ウクライナ側から無人機迎撃の技術開発などの面で協力を求められたことを明らかにした。

産経新聞より

なるほど、「元防衛大臣」という職にあったことは、防衛の話をするぞという日本側のメッセージであったと、後から考えれば理解はできるね。

実際、ウクライナ側から出てきたのも、無人機迎撃や弾道ミサイルへの対応といった、かなり具体的な防衛上の要請だった。

あと、人選理由だが。

自民・小野寺税調会長が続投 消費減税の議論、年末に向け調整役に

2026年9月21日 7時30分

高市早苗首相(自民党総裁)は、小野寺五典・党税制調査会長を続投させることを決めた。小林鷹之政調会長が20日に続投を要請し、小野寺氏が受諾した。

朝日新聞より

そして、税調会長の続投が決定されたという話があったことは、すっかりニュース的にスルーしていたが。なるほど政権からもそれなりに重視されていたと。

アレだけ増税に反対していたので、嫌われているかとも思ったが……。

まあとにかく、元防衛大臣ということで、信頼されて送り出されたということで良いのかもしれないね。これで石破氏とか派遣されていたら、ちょっと笑ったかもしれないが。

経済支援は高く評価

さて、二国間協議をしたということで、ゼレンスキー氏とも面会しているのだが、ウクライナの支援について評価されているとの報道もあった。

ゼレンスキー氏、小野寺元防衛相と会談 2国間協力を協議

2026年10月02日08時21分

ウクライナのゼレンスキー大統領は1日、首都キーウを訪問した自民党の小野寺五典元防衛相と会談し、日本との2国間協力などについて協議した。大統領府が発表した。

ゼレンスキー氏は会談で、日本の経済支援や人道支援を高く評価していると指摘。ロシアの無人機攻撃が続く中でのキーウ訪問は「われわれにとって非常に重要だ」と強調した。米ニューヨークで9月下旬に実施した高市早苗首相との会談は「素晴らしかった」と述べ、高市氏と今後も活発に連絡を取り合うことで合意したと明かした。

時事通信より

まあ、この辺りはリップサービスの類だろうね。

いや、リップサービスくらいはするか。だって、日本から巨額の支援をしている実態はある。過去には「支援が不十分だ」と文句を言ったこともあったが。

ウクライナ支援、計3兆円に 茂木敏充外相「危機感もって対応」

2026/2/19 16:21

茂木敏充外相は19日の記者会見で、ロシアのウクライナ侵攻開始から24日で4年となることを踏まえ、ウクライナに対する日本の支援表明額が計約200億ドル(約3兆1千億円)に上ると明らかにした。

産経新聞より

防弾チョッキや自衛隊車輌の他に、財政支援なども行っている。あとは地雷除去支援をしたりエネルギーインフラ支援をしたり、重機を送りつけたりもした。

だが、これほどまでに支援しても「期待したほどではない」と。

ゼレンスキー氏、日本の支援「期待されたほどの成果ない」 関係強化を指示

2026/8/4 09:40

ロシアの侵略を受けるウクライナのゼレンスキー大統領は3日、日本からの支援について「感謝している」としつつも、「期待されたような成果は出ていない」「本来の日本の実力に比べて大きくはない」などと述べ、不満を表明した。各国に派遣している自国大使を集めた会合での発言をウクライナ大統領府が発表した。

産経新聞より

うーん、言いよる。

この時も、感謝は口にはしていたんだけどね。

武器支援を切望

流石に、長い戦争状態が続いているので、ゼレンスキー氏の焦りは分からなくもない。

「支援したのだから、感謝しろ」とは言わないが、しかしあんな言われようだと腹は立つ。日本国民のヘイトを高めた発言だったのではないだろうか。

一方で、やはりウクライナとしては「技術支援」が一番欲しいところ。日本にはその技術があるということを、ウクライナ側も指摘はしてきている。

で、今回の立ち回りはそういう話であったようだ。

小野寺氏によると、ウクライナ側からはロシアがジェットエンジン搭載の高速無人機を多用している現状や、弾道ミサイルへの対応に苦慮しているとの説明があった。小野寺氏は「いただいた意見については日本に持ち帰り、政府と相談し、党内でも情報共有していきたい」と述べた。

産経新聞「ゼレンスキー大統領、小野寺氏に無人機の~」より

なるほどね。

確かに、この辺りの技術支援はウクライナが「欲しがっている」内容なのだろう。が、こうした日本国内のニュースに含まれない内容が冒頭の話。

小野寺氏は、「日本には法的な制約や国家政策上の制約がいくつか存在する。しかし、高市首相のリーダーシップの下、今回の訪問をきっかけに、さらなる措置について政府間協議を開始したいと考えている」と述べた。

~~略~~

ウクライナは今冬、パトリオット防空システム用に少なくとも300発の迎撃ミサイルを必要としている。

RBC Ukraine より

タイトルの印象から考えると、いかにもパトリオット輸出が決まったかのような感じを受けたが、中身を読むとウクライナ側から強い要請があったというようなことらしい。

まあ、足りていないという報道もちらほら見かけているので、切実ではあるのだろう。

正式に認められたかどうかちょっと疑わしい部分もあるが、ウクライナはパトリオットミサイルの製造をアメリカから許諾を受けたという話があった。だが、ウクライナでいきなり生産開始できるという訳ではなく、部品供給は不可欠。

そこで、日本からの基幹部品輸入の目処が付けたい、という狙いはあるのだろう。輸出ができるかどうかはまた別だが、少なくとも協議をして見せたという側面はあったのだろうと思う。

ウクライナと韓国の間で北朝鮮捕虜移送問題で揉める
短縮版でも扱っていたのだが、これに関しては「どういうことなのか」と言うことを中心に、この記事で考えていきたいと思っている。韓国、ウクライナ代理大使を呼び出し 北朝鮮兵捕虜の移送公表に「深刻な懸念」2026年9月28日 19:30 韓国外務省…

韓国とはちょっと対象的なのも、興味深い。

まとめ

そうすると、「日本とウクライナで防衛協力を協議」という報道っぷりはさほど間違いではなかったとは言えるが、ウクライナ側がパトリオットを欲しがっているということまで踏み込んだ報道は国内では見かけなかった。

それは日本政府側の意向なのか、別の理由があるのか。

いろいろな記事を総合すると、現段階では「ウクライナ側の要求を受け、日本側が協議を始めようとしている」という温度感であるように思う。今後もこの辺りはもうちょっと丁寧に見ていきたいと思う。どんな判断が日本の国益につながるのか?は特に注意深く見たいところだ。

コメント

  1. 匿名 より:

    F-35用にライセンス生産したF135エンジン部品をアメリカに供給しているように
    パトリオットPAC2の部品をアメリカに供給するのが日本のいっぱいいっぱい

  2. 山童 より:

    技術支援します。お金も出します。
    自衛官に志願者いたら送ります。
    その代わり、
    ドローン開発のノウハウそれも、
    移転しながらゲリラ生産する運営ノウハウを含めて頂戴!
    退役軍人と技師をドローン絡みで雇いまっせ!
    資金出してやるから、日本が株式持ちのPMC作りなよ!
    その代わり日本の諜報員の育成に力をかせよな?

    御花畑は勘違いしてるけど、
    防弾チョッキだろうが医薬品だろうが、支援した段階で、
    「ロシアは日本攻撃の大義を持つ」のであります。
    なら毒喰らわば皿までで、
    ウクライナに投資してよらいませうよ。ウクライナたってさあ、戦後に戦争経験がリソースになるの知ってる。
    遠交近攻で、善人面したNATO諸国に
    食物にされるのは嫌しょ?
    日本なら食い逃げはしないぜ!
    なら、出すもの出すから、
    日本の国防や諜報力の底上げに力を貸せよ!
    それくらい言えよ!!
    ゼレンスキーもキツイからこそ、
    ここでがっッ!と楔を打ち込まないと、戦後復興にむしられて、
    美味しい所はヨーロッパに取られて終わるたけだぜよ!

    • 木霊 木霊 より:

      ここはまだ具体的なことがまた細かなことが分からない状態ではあるんですよね。
      ただ、今回のことがキッカケで、日本の技術が実際にどの程度「現場」で通用するのかデータ取りが出来る環境が得られれば良いかなとは思います。

      ご指摘の通り、ロシアは日本からウクライナに何らかの支援がでるだけで殺傷・非殺傷に関わらず因縁を付ける理由としてくるでしょう。
      ウクライナだって日本を利用する気満々でいるでしょうから、こちらも利があれば利用すれば良いんです。

  3. BOOKSEN より:

    台湾有事が明日にもの状況でPAC3を融通する余裕など日本にはこれっぽっちも無いでしょ。

    米がイランで使い果たして、志那は前倒しの動きもあるし、

    ウクライナは既にPAC3大量購入契約を米国と交わしてて、ただ時間がかかるので、米国からモノ届いたら返すから手持ちを貸して、てのが今の欧州からの供与の実態。「うちが盾になるから武器を貸せ」ですよね。

    シミュレーションでは初撃か次撃が日本の基地なわけで、PAC3は貸すどころか借りたいぐらい。さすがにウクライナ助けるために自分の命綱切断するまでの義理はないはず。

    • BOOKSEN より:

      もっとも技術支援なら別。

      今回本当にPAC3?、ウクライナはもっと安価な国産迎撃ミサイル開発ほぼ終了したけど、個体ロケットモーターや推進剤の量産がまだらしい。日本のIHIや日油株式会社は、ペンシルロケット~イプシロンまで、欧米グローバル個体ロケットと一線画す生産体制、まあ世界5位ぐらいだけど「ITAR Free」はがんばれそうだし、そうすると欧州の次なので、ウクライナはサプライ分散したくても不思議じゃないし、山童さんの仰る軍事技術バーターの持ち駒にもなるはず

      https://www.gminsights.com/ja/industry-analysis/solid-rocket-motors-market

      • 山童 より:

        さすが!
        支援のやり方が具体的!
        とにかくバーターでデーターやらノウハウをと焦るより、
        何をできるか足元を観るべきでした。(ショボん)
        ウクライナが持ってるノウハウは戦後にリソースなると想うので、ツバつけとかないとと
        焦るのですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      PAC3どころか、安価な巡航ミサイル話を造る話はでていますが、製造能力が追いつくかどうかは別問題でしょうね。
      PAC3の製造はアメリカら部品が出てこないので、日本側からの製造も噛み合っていないと聞いています。実際にミサイルをウクライナに直接送るのは先ず無理でしょう。

      現状ではまだ詳しい話は出ていませんから、余り心配するようなこともなさそうなんですが。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    パトリオットの内製化(主にシーカー)に目処でも付けたかな?

    って投稿をXで見た気がしますが、果たして……

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      シーカーの内製化目処が立っても、アメリカが首を縦に振らないことには。
      どうなっているんでしょうね、案外、それなりに進んでいる可能性はありますが。

  5. 砂漠の男 より:

    ウクライナには悪いけど、日本にとってウクライナ支援は”面倒くさい”側面と”実利を見込める”側面の二面性があります。実利が手に入るなら、見返り支援すればいいかな。
    いまウクライナが喉から手が出るほど欲しいモノは対弾道弾ミサイルです。
    で、昨日メルツ首相がキーウへ乗り込み「ドローン協定」を締結。15億ドル規模の援助パッケージを約束しました。その中に「IRIS-T」防空ミサイル数千発が含まれているらしい。
    https://www.yahoo.com/news/world/articles/ukraine-war-latest-germany-supplies-172453767.html
    ゼレンスキー大統領自身が「これらは今すぐ役立つ兵器」と述べたそうなので、ご所望のお土産だったんでしょう。
    (参考)ドイツがウクライナにあげたIRIS-Tミサイルの防空性能
    https://kaiyoukokubou.jp/2022/11/26/iris-t/