ほーん、なるほどなるほど?
韓国コンテナ船、北極海航路で初の欧州往復 定期運航へ課題も
2026年10月11日午後 12:38
韓国のコンテナ船が11日、北極海航路で欧州を往復する同国初の商業航海を終え、南東部の釜山港に帰港した。韓国政府は北極海航路の活用を進め、釜山を世界的な海運拠点に育てたい考え。
ロイターより
北極海航路の話は、以前は日本も真面目に検討はしていたんだけど、流石に現状ではなかなか実現が難しい。その理由は言うまでもないんだけど、韓国は日本が困難を感じた制約はないらしい。
リスクとリターン
肝煎り政策
ロイターも解説しているのだが、北極海航路を使うためには絶対に必要な条件がある。それが、ロシアからの支援だ。
北極海航路を検討するのであれば、その要素を検討することは避けて通れない。
韓国コンテナ船による北極海航路の試験運航が開始
2026年08月28日
韓国の海運会社パンスターグループのコンテナ船が8月22日、北極海航路の試験運航のため、釜山新港を出港した。韓国政府は試験運航を通じて航路の環境や商業利用可能性を調査し、北極海航路活性化のための政策課題を把握する計画だ。
韓国海洋水産部の発表(8月20日)によると、貨物船は8月30日~9月7日ごろに北極海域を通過し、9月9日に英国のフェリクストウ港、11日にオランダ・ロッテルダム港、15日にポーランド・グダニスク港に寄港した後、10月5日に釜山港新港に戻る予定だ。貨物船は最大積載量2,758TEU(20フィートコンテナ換算)のコンテナ船で、化学品、中古車、自動車部品、空コンテナなど計837TEUを輸送する。同部によると、コンテナ船の北極海航路試験運航は同国で初めて。
~~略~~
ロシア外務省によると、北極海航路を通るためにはロシア当局の許可が必要となる。海洋水産部は発表の中で、「運航に必要な行政手続きの履行と国際規範順守のため、主要関係国および機関との協議を完了した」と説明した。海洋水産部は、試験運航に関連してロシア当局に何らかの支払いを行ったとの見方を否定した(「フィナンシャル・タイムズ」8月26日)。
JETROより
フェリクストウ港 → ロッテルダム港 → グダニスク港と寄港して、そこからノルウェーの海岸沿いから北極海を通るルートが今回の試験航海ルートらしい。

この記事ではどのような航路を想定しているのか不明なのだが、恐らくは日本が想定している航路とほぼ同じはずだ。

少なくとも、ムルマンスク港( ロシア海軍の拠点)やサベッタ港(ロシア産LNGを世界へ送り出す一大拠点)、ペトロパブロフスク・カムチャツキー港(カムチャッカ半島)辺りは最重要候補として上がってくるはず。
そして、実際に、航海日数が2/3になるのであれば、利益という意味ではかなりメリットがある。リスクのほうが見合うかどうかは不明だ。
が、韓国大統領の李在明氏(ミョンミョン)が力を入れている政策で、大きな利益が出ると見込んでいるようだ。
コンテナ船「パンスタ・アクロ」は8月22日に釜山を出港し、50日ぶりに帰港した。韓国当局によると、北極海航路なら通常のルートに比べて航海日数を約3分の1短縮できる可能性がある。李在明大統領は北極海航路の開拓を重点政策に位置付けており、政府は2030年までの定期運航開始を目指している。
ただ、航路はロシアの北極圏沿岸を通るため、ウクライナでの戦争を巡りロシアの孤立化を図る西側諸国との摩擦につながる可能性もある。韓国は今回の航海に先立ち、船が氷に閉じ込められた場合などの支援についてロシア側と協議した。
ロイター「韓国コンテナ船、北極海航路で~」より
その「支援を得るため」の協議ねぇ。邪推になってしまうが、先日の件が頭をよぎるんだが。

この一件がそれに該当するかは不明だが、何らかの取り引きはあったと見るべきだろう。そうでなければ、北極海航路計画そのものが成り立たないのだ。
支那は既にやっている
なお、韓国が焦っている理由だが、支那が北極海航路の開拓をしているってことはあるのだろう。
中国、北極定期航路に初めて就航…所要時間はスエズ航路の半分
2026.08.11 17:15
中国の海運会社が北極海を横断して欧州と中国を結ぶ初めての定期コンテナ航路を15日に初めて運航する。
地球温暖化影響とイラン戦争により欧州とアジアを結ぶ代替海上輸送路である北極航路の商用化競争が始まった中で、中国がいち早く先取りに出たと英フィナンシャル・タイムズが10日に報道した。北極航路を利用した船舶運航は年間数十回あったが、定期コンテナサービスを実施するのはこれが世界初だ。
中央日報より
中央日報では、北極海航路を使うと航海日数が半減すると書かれているので、やや効果が誇張されているのか、何か条件があるのかは良く分からないが、航海日数を減らせることは間違いないだろう。
そして、支那が北極海航路を実現できるのは、単にロシアの協力を受けて航行できるからで、そのためには港の整備や砕氷船の運行などサポートがあるからに他ならない。
無論、こうした手厚いサポートがあったところで、実際に採算に乗るかは不明。支那も運行を始めたとは発表したのだが、継続的に運用し続けることができるかは
韓国がこの航路を使うためには、当然、それらの支援が得られなければ、運行は難しいと考えられる。
何しろ、南極海を通過するほど酷くはないが、北極海航路にもそれなりに荒れるポイントもあって、寄港できるような避難場所の確保は必須なのである。
まとめ
北極海航路を安全に通るには、ロシア政府への通行料支払いや、ロシア国営企業の砕氷船による護衛が不可欠。韓国は敢えてその茨の道を通ろうということらしいが、この地政学的リスクはなかなか看過し難いものがある。
が、ロシアを味方につければ、随分と条件が緩和されるのも事実なのである。
ミョンミョンの狙いはまさにそこなのだろうけれど、果たして欧州勢はそのコンプライアンス部分を無視した韓国からの積荷を快く買ってくれるのだろうか?その辺りも含めて実に興味深い。



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