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韓国陸軍は戦闘ヘリコプターの追加購入を決める

韓国陸軍
この記事は約10分で読めます。

うーん、北朝鮮が興奮していると言うことは、それなりに意味のあることなのか。

北朝鮮、米の韓国向け戦闘ヘリ売却は「挑発行為」と非難

2024年8月23日午前 8:45

北朝鮮の外務省高官は、米国による韓国への戦闘ヘリコプター「アパッチ」の売却計画を非難し、自国の防衛強化に向けて追加措置を講じる方針を示した。朝鮮中央通信(KCNA)が23日伝えた。

米国防総省は19日、韓国にアパッチと関連装備品を推定35億ドルで売却する計画を国務省が承認したと発表していた。

ロイターより

一昨日の段階で記事にしようか迷っていたニュースなのだが、北朝鮮からメッセージが出るとは。なお、タイトル、正確には韓国陸軍が決めたというより、アメリカ国防総省がOKをだしたというニュースなんだけど。

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その戦闘ヘリは必要ですか

最強の戦闘ヘリコプター

えーと、何から触れたら良いのやら。

米、韓国に戦闘ヘリ売却へ AH64Eアパッチ・ガーディアンなど

2024/8/20 08:32

米政府は19日、韓国に最多で36機の戦闘ヘリコプターAH64Eアパッチ・ガーディアンや456発のヘルファイア空対地ミサイルなどを売却する計画を承認し、議会に通知した。総額は35億ドル(約5130億円)に上る見通し。

産経新聞より

韓国が購入する予定にしていたAH-64E「アパッチ・ガーディアン」なのだが、実は韓国陸軍には配備されている機体である。

よって、今回は追加導入ということになる。

現存最強の攻撃ヘリコプター「アパッチ」36機を追加導入

Posted August. 21, 2024 09:58, Updated August. 21, 2024 09:58

米国が19日(現地時間)、米陸軍の主力攻撃ヘリコプター「アパッチ」(AH64E・写真)36機の韓国への売却を暫定承認した。現存する攻撃用ヘリの中で最も性能が優れていると評価されるアパッチは、戦車、装甲車、長射砲などを攻撃するのに使われる。韓国が最終的に36機のアパッチを購入すれば、保有するアパッチは72機となる。

東亜日報より

合計で72機の攻撃ヘリコプターを揃え、恐らくは老朽化しているAH-1F「コブラ」の退役を進めるのだろうと思われる。

今回はちゃんと用意する模様

なお、前回の36機を購入する際には、どういうわけか「ダイエット」をしてしまった。

アパッチの1個大隊は「ヘルファイア」無し

2015-11-04 10:57:56掲載 来年から陸軍に配置される「タンクキラー」、アパッチガーディアン(AH-64E)の対戦車用、ヘルファイアミサイル(AGM-114)が不足していて、2個大隊のうちの1個大隊のみ武装が可能であることが判明した。さらに事業費を減らすために空対空ミサイルまで購買を減らす「ダイエット」購入をしたからである。

「naeil.com」より

ヘルファイアミサイル(AGM-114)は288発しか購入しなかったのである。これでは「減るファイア」である。

なお、ロングボウレーダーもダイエットして6基しか購入しなかったという。意味が分からないね。

Republic of Korea – AH-64E Apache Helicopters

WASHINGTON, August 19, 2024 – The State Department has made a determination approving a possible Foreign Military Sale to the Republic of Korea of AH-64E Apache Helicopters and related elements of logistics and program support for an estimated cost of $3.5 billion. The Defense Security Cooperation Agency delivered the required certification notifying Congress of this possible sale today.

The Republic of Korea (ROK) has requested to buy up to thirty-six (36) AH-64E Apache Attack Helicopters; up to seventy-six (76) T700-GE-701D Engines (72 installed, 4 spares); up to thirty-six (36) AN/ASQ-170 Modernized Target Acquisition and Designation Sight/AN/AAR-11 Modernized Pilot Night Vision Sensors (M-TADS/PNVS); up to fourteen (14) AN/APG-78 Fire Control Radars (FCR) with Mast Mounted Assembly (MMA); up to fourteen (14) AN/APG-78 Fire Control Radars (FCR) with Radar Electronic Units (REU); up to fourteen (14) AN/APR-48B Modernized-Radar Frequency Interferometers (MRFI); up to four hundred fifty-six (456) AGM-114R2 (N) Hellfire Missiles; up to six (6) M36E8 Captive Air Training Missiles (CATM); up to one hundred fifty-two (152) AGM-179A Joint Air-to-Ground Missiles (JAGM); up to forty (40) AAR-57 Common Missile Warning Systems (CMWS) (36 installed, 4 spares). The following non-MDE items will also be included: AN/AVR-2B laser detecting sets; AN/APX-123A Identification Friend or Foe (IFF) transponders; IDM-401 improved data modems; Enhanced Image Intensifier (EI2) cameras; AN/ARN-149 (V)3 automatic direction finders; ASN-157 Doppler Radar Velocity Sensors; AN/APN-209 radar altimeters; AN/PYQ-10(C) Simple Key Loader; Airborne Global Positioning System (GPS)/Embedded Global Positioning System/Inertial Navigation System (EGI); AN/APR-39C(V)1+ Radar Signal Detecting sets; ARC-220 High Frequency Communication Systems; KIV-77 Mark XIIA IFF Crypto Applique; Common Missile Warning System (CMWS) software update; M230E-1 30mm automatic gun; M139 AWS 20mm automatic gun; M261 rocket launchers; M299 missile launchers; 2.75-inch rockets; 30mm rounds; MG62 Cartridge Impulse BBU-35/N; A965 cartridges, 25.4mm rounds; M839 decoys; L410 flares; M206 aircraft countermeasures decoy flares; Cartridge Actuated Devices/Propellant Actuated Devices (CAD/PADs); U.S. Government engineering, technical, and logistics support services; and other related elements of program and logistics support. The estimated total cost is $3.5 billion.

DSCAのサイトより

今回は、流石にそういう話にはならない……よね?アメリカ議会はOKを出したようだけれど。

  • AH-64E アパッチ攻撃ヘリコプター最大 36 機
  • T700-GE-701D エンジン最大 76 基 (うち 72 基は搭載済み、4 基は予備)
  • AN/ASQ-170 近代化目標捕捉・指示照準器等 最大 36 基
  • AN/APG-78 火器管制レーダー (FCR) 最大 14 基
  • AGM-114R2 (N) ヘルファイアミサイル 最大456基
  • M36E8キャプティブ航空訓練ミサイル  最大6基
  • AGM-179A統合空対地ミサイル (JAGM) 最大152基
  • 統合空対地ミサイル (JAGM) 最大152基

以下略。

性能改善作業……?

なお、東亜日報の記事の最後にこんな一文が。

韓国陸軍は2017年1月から、米国からアパッチ36機を導入して運用している。当時、韓国陸軍はアパッチの射撃訓練を公開し、北朝鮮の長射砲などをいつでも壊滅させることができると述べた。韓国国防部は22年、陸軍のアパッチの性能を改善するための基本戦略を策定した。韓国は今回の購入を通じて、従来運用していたアパッチの性能改善作業も推進する可能性が高いとみられている。

東亜日報「現存最強の攻撃ヘリコプター「アパッチ」36機を追加導入」より

あ、これ、ロングボウレーダーのこと、問題だと認識されていたんですね?それはそれは。

というか、そう思うならばもうちょっと早く買うべきだったのでは?

必要性はあるのか

ただ、最近のウクライナ戦線を見ていると、戦闘ヘリコプターの必要性については少々疑問に感じてしまう。

ウクライナの戦場は「ヘリの墓場」と化したのに…韓国軍はヘリ追加配備に4.7兆ウォン使うべきだったのか【8月21日付社説】

記事入力 : 2024/08/21 14:35

韓国軍が、4兆7000億ウォン(現在のレートで約5100億円。以下同じ)分のアパッチ攻撃ヘリ(AH64E)を米国から購入する。アパッチは異論の余地なく世界最強の攻撃ヘリだ。韓国軍は2017年にアパッチ36機を実戦配備したが、今回、同じ機数を追加配備するのだ。

だがウクライナ戦争でヘリは、無用論が出るほどに力を発揮できていない。最近、ロシア軍の攻撃ヘリMi28がウクライナのドローン攻撃を受けて墜落する動画が公開された。攻撃ヘリが実戦でドローンにやられたのは初めてだという。200億ウォン(約22億円)を上回るロシア軍のKa52攻撃ヘリなども、1000万ウォン(約110万円)前後のMANPADS(携帯式防空ミサイルシステム)によって次々と撃墜された。今年2月には「ロシアは攻撃ヘリの40%を失った」という外信の報道が出た。ウクライナの戦場は「ヘリの墓場」と化した。

朝鮮日報より

この朝鮮日報の社説は少々片手落ちで、ロシア軍が航空優勢を確保しないままに戦闘機や攻撃ヘリを戦場に持ち込んだからの惨状となったのだが、それはそれとして、ドローンの有用性が認められたために、相対的に攻撃ヘリコプターの必要性が低下してしまったのは事実だと思う。

実際に、アメリカ軍はドクトリンの変更を計画している。

今年初めに米陸軍は、既に20億ドル(約2900億円)を投じた次世代攻撃・偵察ヘリ事業をキャンセルすると発表した。米陸軍の参謀総長は「(ヘリの)空中偵察が根本的に変わったということをウクライナの戦場で学んでいる」と語った。「無人システムの方が、より遠くへ到達し、より安くなった」とも語った。米軍は、ヘリに代わる無人機や有人・無人複合システムへの投資を増やしている。

朝鮮日報「ウクライナの戦場は「ヘリの墓場」と化したのに」より

少なくとも、ヘリコプターを用いた偵察という概念は、おそらく通用しなくなるだろうと思う。

一方、攻撃ヘリコプターの有用性は減じたものの、まだ不要となったわけではない。社説にもあるが、ドローンは重量物を運ぶには未だ問題も多い。重量物を運ぶのであれば、巡航ミサイルにすれば?という気がしないでもない。

この辺りは、どのようなドクトリンを採用するのか?によるので、一概に「無駄」とも言い切れない。特に、前に配備していた36機は、ダイエット購入してしまった関係で有用に機能しないのでは?という疑いすらもたれていたので、今回の追加購入でそこそこ使えるようになることには意味があるのだと思う。ただ、増やす必要があったかは良く分からない。

そして、おそらくこのAH-64E「アパッチ・ガーディアン」の購入は、数年前から決定していた話なので、多分、予定通りの購入なんだとは思う。今の時代に合っていないチョイスかもしれないのは、多少は仕方のない面があるのだろうけれど。結構、高額な買い物だから、考え直した方が良いかもしれない。

コメント

  1. 匿名 より:

    北朝鮮が反応しているから北朝鮮には攻撃ヘリが有効なのでは?
    北朝鮮が攻撃ドローンを大規模に運用するには発電・送電能力不足?

    • 木霊 木霊 より:

      北朝鮮としては、戦闘ヘリを韓国に配備されるのは嫌なんでしょうね。
      多数の戦車を用意していますし、地上侵攻する為には戦車に頼るしかありません。更に、北朝鮮は防空防衛網が貧弱なので、おそらく制空権を確保することも容易でしょう。
      そうすると、戦車部隊を蹂躙できる戦闘ヘリは有用だという話にはなりますし、AH-64Eの能力は高いですから運用出来るのであれば有用だと思います。

      ただ、AH-64Eは初期投資や運用コストがかなり高いので、敢えて機体の数を増やす必要があったのか?という点は疑問です。ヘルファイアとか、弾薬の類いを増やしたり、巡航ミサイルを増やしたりした方が有用だったのでは?と。

  2. 河太郎 より:

    日本はヘリやめてドローン部隊にするみたいですが。ウクライナ軍を見てもドローンは戦車などに有効で、そっちに切り替えるという方向性は考えないのですかね?
    無人機にも良いのがあるし。
    ヘリは昔、冬山遭難事故の記事へのコメントで書いたと思いますが「静電気の塊」なんてすよね。救助用ハーネスなどは、地面に設置してアースしてから掴まないと、かなりな電気ショックを受けるくらいで。
    それは飛行機に比べて機体が揺さぶられ静電気が溜まるからなのですが。それだけ揺さぶられるから、実は部品の劣化は速く、
    かつ整備は頻繁に行わねばならない。
    メンテに要される機材、人員、人員の技術教育の手間を考えれば、ドローン主体にした方が合理的に思えるのてすが。

    • 木霊 木霊 より:

      日本と韓国とでは戦闘条件も異なるでしょうから、何が最良かは当然違うのでしょう。
      ですが、韓国としても戦闘ヘリコプターを増やすのは、どうなんだろう?と、個人的には考えてしまいました。

      ヘリコプターの運用の難しさを現場にいた方に語ってもらうと説得力が違いますね。
      ただ、他のところにも書いた気がしますが、重量物を空輸するという面でアドバンテージがありますから、ヘリコプター自体は生き残ると思うのですよね。
      怪しいのは偵察用と攻撃用。ただし、攻撃用のヘリコプターもタンクキラーとしては未だ恐らく有効。運用次第で効果的に使えるという判断なんでしょうね

  3. 砂漠の男 より:

    戦闘ヘリは特にメンテが難しい、とは昔からよく言われますね。
    自衛隊でも運用されてきましたが、それも廃止決定になった理由の一つでしょう。

    韓国軍もヘリのメンテの難しさや費用対効果を理解しているハズですから、
    ドクトリンの修正を含めて熟慮するべきだった、と自分は思っていますが、
    賽は投げられましたw 
    果たして「お笑い韓国軍」の頁が増えてしまうのか?

    • 木霊 木霊 より:

      そうですか。
      メンテナンスは難しいのですね。

      韓国軍は自己評価の高い組織ですから、「できらぁ!」と、決めたかもしれません。
      面白い方に転がってくれると嬉しいのですが。

  4. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    ヘリはヘリで、良いところもいっぱいありますが、適材適所ではあります。
    ※ウクライナ見て「ドローン全プッシュ!」は、対抗策が出たり違うドクトリンで責められた時にヤバい。

    ただ、この件については、アパッチ導入で下手こいた富士重と防衛省(当時は庁でしたか?)をどうにかしないと……韓国の方が、トータルでよほどうまくやってる印象ではあります。
    ※韓国は韓国で問題ありまくりですが、取り合えず機体の数だけはあるって事で。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      ヘリコプターの良さは当然あるわけですが、ドローンで代替できる部分はどんどんドローンに変わっていくのでしょうね。
      陸上自衛隊のアレは、もうどうしようもありません。現場は頑張っていると思いますし、あの件だって今の川崎重工の話とさほど変わらないわけです。
      問題は、防衛網の穴ができるってことですかねぇ。

  5. 河太郎 より:

    う〜ん……私はヘリパイ出身ではないので、些細な事はわからんのですけれど……
    もともと私は北部方面隊で試験的に導入さへたヘリ歩兵(映画「地獄の黙示録」の騎兵隊のようなヘリから戦地に向かう歩兵隊。特科の空挺でなく、あくまで普通科)なんですよ。部隊は私の所属した師団から他の師団に移されたようですが。 
    その時の記憶からすると、我々はつまるとろ接地するのでショックはこないですが、機内で小さなパチっとくる事はあったし、ヘリパイの陸曹は始終、電子装備が狂うと文句たれてた。  
    私が在隊中に御巣鷹山の日航機墜落事件が起きましたが、あの時は出動した習志野空挺もヘリも暗視装置を持ってなかった。
    とはいえ米軍から借りられたと想うす。
    それは、暗視装置が配備されてないにしろ、扱い方を米本土基地で訓練を受けたと、元習志野隊員の証言を除隊後に聞いてるもの。つまり静電気除去の技術が劣っていて、借りても使えなかったからでは?
    と疑うんてすよ。
    今は電子装備を積んでるし、そういう事は無いんでしょうけれどねぇ。
    それにヘリは思ったより脆い。
    ローターに何か衝突したりすると、簡単に姿勢制御が効かなくなる。
    アフガン戦争の時に、ムジャヒディンがロシアヘリをばんばん落としているすよね?
    あれはスティンガー携帯ミサイルの為もあるのですが、低空侵入したヘリを山間で待ち受けていて、AKの弾幕でヘリのローターを損傷させたてのがあるんですね。
    仕事でインドに行った時に、スラムのボスであるイスラム教徒(パシュトーン族の難民出身)が義勇兵としてムジャヒディンに参加した経験者で、伏兵の張り方では小火器の弾幕でも落とせると言ってました。
    ベトナムのジャングルのような高湿度の条件では、静電気とかも問題ないけれど、寒冷地や乾燥地帯ではヘリって、意外に弱い代物なのかと疑うんですよ。

    • 河太郎 より:

      あ!ついでなので。
      木霊様と七面鳥様に。
      私もテロに対して許容できない旨は同じなのですが、アフガンのアルカイダらがオサマ・ビンラディンを匿った事については、
      それなりに同情的なんです。
      何故ならば彼らは我々とは同時代人でも、
      文明の発展段階が異なる。ほぼ「中世人」なんてすよ。
      変な話だが、武士道みたいなのが残ってるんですよ。ムジャヒディンたちには。
      欧米に追われた同じイスラムのビンラディンを匿うのは、猟師が胸に逃げ込んできた鳥を撃たない的な感情があったと想う。
      パキスタンを旅しても想うた事ですが、
      ムスリムの庶民は狡くても義理人情に厚い。これは合理的な先進国では見られない感情で、強盗に身ぐるみ剥がれた時に、お金が無いと帰れないと言うとバス代だけ手渡されて解放されたり(笑)
      とくにパキスタンからアフガンのパシュトン族は尚武の気概が強く残り、自らの懐に逃げてきた者を、意地でも引き渡さない感情はあると想うんです。
      テロリストに味方する奴は皆殺しだ!の方法論はイスラエルが今とってるのですが、
      それ西欧文明に心まで売ってない連中には通用しないと想うんですね。
      せん滅すれば最後は従うというのは、西欧の合理主義に基づく戦略で、それ途上国には通用したしないと思うんですよ。
      アフガンでソ連も米国も失敗したのは、合理主義的な判断が通用すると誤解したからで、彼らが時に損得抜きで命かける事を、
      面子や矜持を時に勝敗より重視する事の見誤りと想うんですね。
      米国の対テロ戦争や中東政策の破綻の一因にはそこがあると思います。

      • 木霊 木霊 より:

        「ムジャヒディンたちはなろう系だった?!(別の時代から転移するという意味で)」と、意味不明な感想を抱いてしまいました。
        文化の違いというのは、案外大きなものなのでしょう。
        そこを安易に考えて、自分たちの考えを押し付けるから欧米人達は嫌われるんですよね。

      • 七面鳥 より:

        >文明の発展段階が異なる。ほぼ「中世人」
        これは激しく同意です。
        というか、西側でも文明に時間差があるので、なんなら中世どころか石器時代の連中も、暗黒大陸にはゴロゴロしてそうな……そんなところにAkとか売るなよ……
        ※基本、七面鳥は「いろんな意味で、良くも悪くも日本は欧米に10年先行している」と思ってます。民主党、リベラルの台頭とか、不況とか。なんなら、LGBT関連では1000年先行しているとも思ってますが……だって、紫式部がレディコミ同人描いて宮中の腐女子にバカウケ、戦国武将は男色当たり前、現在だってマツコが大人気なんですぜ?この国に、そういう意味での差別なんて(まったくないとは言わないけど)被害者妄想程度しかありませんて。

        それはともかく。
        イスラムにはイスラムの、アラブにはアラブの文化があるのは全く同意で、だから、TV-CMでやってる「女の子の地位を云々」というのは、正論ではあるけど地域文明的にはそうならざるを得ない歴史的地域的側面がある事を無視する、白い旦那様の宣教師的発想だと生暖かい目で見てます。
        なんですが……

        「バンジシールの獅子」マスード殿下が暗殺された時点で、「ダメだこりゃ」って思いましたです。
        目の前の肉を奪う事しか頭にない連中が多すぎる。五年先、十年先を誰も見てないし、ましてやそれを見ている貴重な人材を「今日の肉の邪魔だから」暗殺する連中に、向こう百年、文明開化はないでしょうね。

    • 木霊 木霊 より:

      なるほど。
      確か、砂漠や寒冷地でも使うテストをやっていたはずですが、なかなか運用には気を使うみたいですね。
      砂漠での運用は、発着時に砂塵を舞わせるとブラウンアウトと呼ばれる現象が起きて、視界ゼロになるので、事故に繋がりやすいとか。あと、エンジンに砂が入ると熱で溶けた珪砂が悪さをするとかなんとか。
      ロケット砲でヘリコプターをバンバン落とすみたいな話も有名になりましたが、着陸時にホバリングして降りてくるわけですから、狙いも付け易い。

      逆に言えばそれでも運用を続けているわけですから、その欠点を補って余りある利点があるということなのでしょう。