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【韓国】蔚山火力発電所の撤去で倒壊事故

ヤバイ韓国建築物
この記事は約4分で読めます。

あー、あるある。こういうことある……、いやねーよ。

蔚山火力発電所の撤去、「上部から下部へ」と計画していたが逆に作業…「コストを節約しようとしたようだ」

2025.11.10 07:31

6日に倒壊した韓国・蔚山火力発電所ボイラータワー5号機は、当初の安全管理計画書では「上部から下部へ」撤去することが計画されていたが、実際の解体工事は「下部の撤去を第1段階として進め、その後上部へ上がる」という形で行われていたことが明らかになった。

中央日報より

何というか、どう突っ込んだら良いのかもよく分からない事故である。ただ、本当にやらかす時は、こういうこともあるんだろう。

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解体手順に手抜き

何が起こったのか

先ずは、韓国・蔚山火力発電所の解体工事が行われていたということ。その際に、解体作業を行っている最中の構造物が倒壊。

複数の作業者が死亡する事態になった。

韓国消防当局「倒壊した蔚山発電所の追加発見者3人、全員死亡と推定」

2025.11.07 11:30

韓国東西発電蔚山火力発電所崩壊事故で下敷きになった7人うち1人が死亡し、4人は死亡が推定されると、消防当局が7日明らかにした。

消防当局はこの日午前の現場ブリーフィングで、事故当日に構造物の下敷きになって発見された2人のうち1人はこの日午前4時53分に死亡判定を受けたと伝えた。もう一人は消防隊員や医療関係者の接近が難しく、正確な確認は難しいが、死亡が推定される状況だ。

中央日報より

このペチャンコになった構造物の下敷きになった作業者の方々には、お悔やみを申し上げたい。

どうして倒壊したのか

倒壊したのはボイラータワーと呼ばれる構造物で、作業中に突然倒壊する様子が報じられている。

この原因追及が急がれているのだが、どうにも怪しい情報ばかりが出てくる現状なのである。

専門家は、ボイラータワーの解体を下部から進めたのは順序として不適切だと指摘している。韓国建築構造技術士協会のソ・ギュソク元会長は「鉄骨構造物(鋼構造工作物)は爆薬ではうまく解体されないため、上から下へと順次鉄骨を解体していくのが最も安定した解体方法」とし「解体費用を節約するため、下部10メートルを撤去した後に上部へ上がって脆弱化作業を行い、発破をしようとしたようだ」と述べた。

中央日報「蔚山火力発電所の撤去、「上部から下部へ」~」より

どうやら解体手順がおかしかったね、ということのようで。

解体工事を受注した韓進重工業が、解体計画書作成前に号機ごとの事前調査を十分に行っていなかった可能性も提起されている。

中央日報「蔚山火力発電所の撤去、「上部から下部へ」~」より

あとは、何処が腐食していて脆化しているのかの調査が不十分であった、という話も出てきている。簡単にまとめておこう。

問題点

  1. 設計と実際の作業が逆 安全計画には「上部から下部へ解体」という順序が明記されていたのに、実際の作業は「まず下部を撤去 → その後上へ登って作業」だった。
  2. 費用削減が優先された可能性 下部から撤去すると爆薬費を抑えられるからと、コストカットのために逆の手順を選んだ可能性がある。
  3. 安全装置が不十分 荷重分散のための支持台が設置されていなかった可能性あり。
  4. 重心が偏って崩壊した可能性 過度な「脆弱化」を下部撤去後に行った結果、重心が偏り、崩壊リスクが高まったという指摘がある。
  5. 事前調査の不十分さ 号機ごとに腐食や老朽化の程度が異なるにもかかわらず、同じ解体計画が立てられていた。

なかなかスゴイ。

まとめ

過去にも似たような事件があった。

この記事の中で、解体中のビルが倒壊した事案を扱っているのだけれど、解体工事現場横の道路の方に向かって、解体中のビルが倒壊。駐車中のバスを巻き込むという痛ましい事故であった。

撤去業者が出した計画書通り工事が行われていなかったことが問題視されていて、韓国では割と安全というのが軽視されがちなんだ、というお話である。

コメント

  1. 軍事オタクより より:

    下から順次解体する事は高所作業落下を未然に防ぐのはありなのですが古いボイラータワーは腐食しているので腐食具合を事前に調べて無いのと思われますね
    ジャキも不十分に見受けられますし
    監督も知識が余りないのでは無いのでしょうね
    亡くなりはった人にお悔やみ申し上げます

    • 木霊 木霊 より:

      ケンチャナヨでやっちゃったんでしょうね。
      何処を切っても酷い話というものは、あるものだなーと。

  2. kazmag より:

    一般的にはねーよ!な話だが韓国ではあるある案件。あっちじゃ安全コストを削るのは普通。

    まあ、これもセウォル号と同じで一時的に騒がれたあとは記憶から消え去っていずれ同じ事故が起きるんでしょうね。

    かつては日本や欧米諸国もやらかしていたような内容だけど、そこから脱却できるかが先進国かどうかの分水嶺なんではと思う。目先の利益だけでなく未来や周辺諸国、世界への影響を考えて行動できるかどうかかわ……まあ、中韓には無理だろうけどね。

    • 木霊 木霊 より:

      確かに、日本が「昔から安全だったか」というと、酷い時期があったのも事実ですね。
      そういう意味では、「既に日本が通ってきた道」と、言えるかも。

      ただ、韓国ってこの様なやり方からなかなか脱却できない国のように思えます。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    「事故は起きるまで起きない」の典型例ですよね。
    前例があろうと、規則を作ろうと、それを守らないのだから全く意味が無い。
    霊的に生まれ変わらないと、国そのものがダメという証左かと。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      何処をどう切っても酷いというのは、韓国では割とありがちな事象です。
      そして、似たことを繰り返すのが仕様となっております。