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【TBS妄言】トランプ氏がアメリカン・ドリームを打ち砕く?

北米ニュース
この記事は約5分で読めます。

ふーん、と思って読んだのだけれど、よく考えたらちょっとおかしい。

「トランプが夢打ち砕いた」アメリカンドリーム目指した南米移民たちに「逆流現象」 トランプ政権発足からまもなく100日

4/17(木) 16:51配信

トランプ政権が発足してまもなく100日。アメリカンドリームを求めて、南米からアメリカを目指す移民たちの流れにいま、「逆流現象」が起きています。

Yahoo!ニュースより

ソースはTBS NEWS DIGだが、大丈夫なのか?TBSは。

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勘違いのアメリカン・ドリーム

南へ逆流

時々こういう突っ込み記事も書くんだけれども、何というか笑えない。

さて、皆さんも同じ体験をしていただこう。

中米パナマの首都から車でおよそ3時間。海沿いの町には、毎日、50人以上の移民が押し寄せているといいます。

記者 「早朝にもかかわらず、コロンビアに向かう船に乗ろうと多くの移民が列をなしています」

移民の目当ては、パナマから南へ国境を越えるボート。

ボートの運航者 「(漁業と違って)毎日、仕事ができて儲かっているよ」

移民の流れが変化していることに気づき、1月末からボートの運航を始めたという男性。料金は1人、3万5000円あまりで、およそ7時間かけ南米コロンビアに向かいます。

アメリカを目指す南米からの移民たち。かつては1年間に50万人以上がジャングルを通り北へと向かっていましたが、いま、南へと逆流し始めています。

Yahoo!ニュース「トランプが夢打ち砕いた」より

ハイストップ。

この辺りまで読んで、気づいたことはあるだろうか?

先ずは、地図を。

パナマからコロンビアに向かうとある。が、「かつては1年間に50万人以上がジャングルを通り北へと向かっていましたが」と説明されている。えぇ?どうしてジャングルを通る必要が?

正規ルートでは無い

はい、答え合わせ。

トランプ大統領(1月20日) 「何百万もの犯罪的外国人を出身地に戻すプロセスを開始する」

その10日前にトランプ政権が発足。入国した移民は拘束され、強制送還される。デイリンさんはアメリカへの入国をあきらめざるを得ませんでした。

Yahoo!ニュース「トランプが夢打ち砕いた」より

何のことはない、トランプ氏が「犯罪的外国人を出身地に戻す」と言っていて、「入国した移民は拘束され、強制送還される」と書かれているのだけれど、ここは表現が実は間違っている。

不法入国しようとした外国人が対象なのである。

トランプ氏 “不法移民対策連携”エルサルバドル大統領と会談

2025年4月15日 10時22分

アメリカのトランプ大統領は、不法移民対策に協力する中米のエルサルバドルのブケレ大統領と会談し、中南米系のギャング組織のメンバーなどの国外追放をブケレ氏と連携して進める考えを示しました。

NHKニュースより

実際に、トランプ氏は不法移民対策を推進しているのであって、合法にアメリカに移民申請してきた人々を送り返そうとしているのではない。間違って送り返された人はいたようだが……。

トランプ政権「敵性外国人法」適用でギャング数百人を国外追放

2025年3月17日 9時02分

アメリカのトランプ政権は、第2次世界大戦で使われた「敵性外国人法」を適用して数百人のギャングのメンバーを国外に追放したと発表しました。一方、連邦裁判所は急きょ、法律に基づく移民の追放を一時的に差し止める決定を出し、トランプ政権と裁判所の対立が激しくなりそうです。

NHKニュースより

当然、移民申請が通るためには申請者が犯罪を侵していてはならない。これに関しても、「敵性外国人法」を適用して追放する方針である。

道を断たれた移民たちの「アメリカンドリーム」。行き場をなくした移民たちはいま、祖国に戻るため、再び険しい道を進んでいます。

Yahoo!ニュース「トランプが夢打ち砕いた」より

もうメチャクチャである。犯罪者でもアメリカに行けば成功するというのが「アメリカンドリーム」だと、TBSはそう言いたいらしい。だが、迷惑な話である。

別に今に始まったわけじゃない

だって、そもそもアメリカは犯罪者を無秩序に受け容れる国家ではないのだ。

不法入国した若者の救済制度「DACA」撤廃:アメリカン「ドリーム」の行方

2017/9/18(月) 14:05

トランプ大統領が決めた、不法入国した若者の救済制度「DACA」の撤廃が全米を揺るがしている。救済は人道的な問題ではあるが、国内世論が割れている結果だ。長年議論されてきたこの問題を振り返ってみたい。

Yahoo!NEWSより

トランプ氏は前政権の時もDACAの撤廃を目指し、結局、連邦最高裁判所が「DACA廃止はダメだよ」という判断をするに至る。

米最高裁、若い不法移民の救済廃止は「違法」 トランプ氏は反発

2020年6月19日

米連邦最高裁判所は18日、幼少時に親に米国に連れて来られた不法移民を保護する制度(DACA)を廃止するとしたドナルド・トランプ米大統領の決定を認めない判断を示した。

BBC NEWSより

残念なことにDACA廃止には至らなかったが、そもそもDACA、つまり「幼少時に親に米国に連れて来られた不法移民を保護する制度」が必要になった背景には、不法移民はもともと許されていないが、やむを得ない事情のある方は救済しようという考えがあった。

だから、基本的には不法移民には入って頂きたくないというのは、昔からそうなのだ。ただ、オバマ氏やバイデン氏が「可哀想だよね」というお気持ちだけでソコを緩和していたから問題になっていたのだ。

世界的にも不法滞在者、不法入国者は認めない。それが「普通」なんだけども。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    4/18FBI長官カシュ・パテル氏は”X”への投稿で、1/20以降ICE(移民・関税執行局)等により、
    米国内で捕縛され国外追放された不法移民は6千人以上で、その中にはTren de Aragua
    (ベネズエラのギャング団)メンバーが310人、MS-13(エルサルバドル不法移民たちの広域
    ギャング団)メンバーが135人含まれていた、と公表した。

    日本にも、従来の海外ギャング・マフィアに加え、日本政府の移民拡大措置により、
    新興の犯罪組織が入り込んでいるが、明らかに法務省や警察組織は情報を隠匿している。

    • 山童 より:

      MS13てめちゃくちゃヤバい奴らでないすか。現行、日本とメキシコ&中米カルテルは、一大中継地であるメキシコ(最も覚醒剤の使用が増えて、メキシコ内のケミカルドラッグ生産も増えているらしい)の、
      シナロア・カルテルが日本人を呼び寄せて、「ここにあるから金を払うなら好きなだけ持ち帰れ」らしいですね。彼ら自身は日本への持ち込みに関与しない。なのでビニールパケを飲み込んで、それが体内で破けてショック死とか後を絶たないらしい。
      ただタイのように大麻解禁とかしてゲートドラック解放とかしちゃうと、需要が激増して追いつかなくなるでせう。 
      今の闇バイトやる奴らなら、ドラッグのビニール包を飲み込んで運んでくるなど「割の良いバイト」くらいに思わないでせう。

      • 山童 より:

        マラ・サルバトルチャはもともと難民で米国にいるからタチ悪い。日本で言えば中国残留孤児2世を起点にしたチャイニーズドラゴンですね。
        一次はメキシコ全土で恐れられたロス・セタスはテキサス州のメキシコ系ティーンを訓練したヒットマンを持っていたけど(19だか18で終身刑)、
        それは国境沿いの田舎町の話で、LAみたいな大都会に兵士はいませんでした。それが中米全域に拠点を持つとすると、間違いなくウエットバックってんですか、違法入国のカバーをしてるかと。構成員はもうエルサルバドル難民1世より世代を重ねているから、自由度が高い。不法移民が絶えないわけですね。

        • 砂漠の男 より:

          トランプ政権は、不法移民を国外追放する法的根拠として「敵国の原住民や国民を、審理なしで国外追放することを認める1798年の外国人敵国法」を用いています。トランプ大統領が「悪徳ジョー・バイデンと極左民主党によって我が国に送り込まれた怪物たち」と呼んだ拘禁中のMS-13メンバーたちは、今週エル・サルバドルに送還されて行きました。

          エル・サルバドルは米国の敵国ではないのですが、エル・サルバドル大統領は、トランプ大統領の要請を特例として受け入れた、と米メディアは伝えています。MS-13メンバーたちは、同国のサカ最高度警備刑務所に収監されたようです。

          山童様の懸案のとおり、中南米のギャング団やマフィアは、ニューメキシコやテキサスなど国境州の地元警察らと結託して、移民の不法入国を手引きしていました(つべに、ICEやFBIに逮捕される米保安官や警察署長の生映像があります。)

          余談ですが、4/17に不法移民受入れを推進してきたニューヨーク州司法長官アダムス氏が、3つの住宅金融詐欺の容疑で連邦住宅金融局に刑事告発されています。

    • 木霊 木霊 より:

      ほうほう。
      犯罪者を国外追放するという話は何度か聞きましたが、順調に進んでいるようですね。

      日本は北朝鮮からのスパイもかなりの数入り込んでいるようですが、支那やロシア、韓国からも公然と入っています。困った話ですが、「ジンケンガー」と言いながら反対する方々がいるので、なかなか。

      • 七面鳥 より:

        横合いから失礼。

        そのスパイ共をあぶり出すためにも、一発近場で花火が打ち上がってくれると助かると、本気で思ってます。
        その為にも、夏の参院選をどうにかしておかないといけないわけですが……

        ※ここで石破にトドメ刺して高市、という手もあるのでしょうが、敗戦処理から始まる高市政権ではあまりにもあんまりで……

        • 木霊 木霊 より:

          夏の参院選にこのまま突入すると、下野確実なんですが……。
          敗戦処理を誰がやるのか?という話を含めて揉めそうではあります。

          • 山童 より:

            さんざん悪口かいた岸田氏が今では懐かしい。少なくともきちんと頭にネジがはまって動いてる人でしたから。石破…コミュ症の首相って何なの?(T_T)

          • 木霊 木霊 より:

            あれでまだ岸田氏の方がマシでしたからねぇ、遙かに。
            石破氏は、何というか安定感はあるのかもしれませんが、何もしていない感が強いし実際何もしていません。困ったものであります。
            岸田氏はまだ安倍氏の残したレガシーを引き継ぐという明確な指針がありましたが、石破氏はそれに反対ですからビジョンが全くないのが問題なんですよね。

          • 砂漠の男 より:

            日本の新時代のための号砲として、花火が打ち上がることは、
            日本にとってさほど悪いことではないと思っています。
            むしろ、花火が小さすぎることのほうが問題で、自・公政権が、
            これまで通りにのらりくらりと続いて行くほうが日本の不幸でしょう。
            いまのままでは、日本が10年もたないと思いますから。

          • 木霊 木霊 より:

            自民党が派手に爆死ですか。
            しかしそうなると、再び立憲民主党が与党にジョブチェンジの公算が高い。
            あの悪夢、再び見るのはゴメンです。困ったものですね。

          • 山童 より:

            あー、砂漠の男様の仰ることは理解できる。
            たしかに花火が小さいとズルズルでいき、下手すると日本が消滅するまで行く。
            私はぶっちゃけ尖閣取られて、台湾有事に直面して、もう綺麗事いってられね!
            となるのを望んでるんですが。問題はその騒ぎに何も対応できず一気に転げ落ちる、そういう可能性があると想うんですね。いまの為政者を観ていると。
            まぁ、でも、ある程度の野火が広がるの覚悟で、大きな花火あげるしか無さそうですね。

          • 七面鳥 より:

            基本、山童さまと同意見です。
            自民党下野はどうにも不可避だと思ってますが(でも消去法でやはり自民しか、七面鳥的には票の行き所がない)、なんでこう、自民政権以外の時に有事が起こるのでしょうね?
            ※もう、有事がある想定で話してます。

            眠り姫ならぬ、眠り平和ボケ豚の目を醒ますのは、王子(ホワイトナイト)のチッスではなく、ガニー軍曹の打ち鳴らす起床バケツ乱打なんですよね。
            それが、ボカチンならまだマシで。
            ピカドンでない事だけは祈ります。

            ※事はわーくにだけでなく、世界中の目を醒さないといけない。
            ※世界中と言ったがアレは嘘だ、アフリカ、お前らじゃねぇ、座ってろ。

  2. 山童 より:

    趣旨は賛同しますが、そもそもの「問い」が間違えてますよ!
    「何故ジャングルを通るのか?」
    そりゃ道がないからです!
    南北アメリカ大陸を繋ぐパンアメリカンハイウェイは、パナマのヤビサ〜コロンビアのトゥルホまで106kmだかが未整備。
    ここはダリエン地峡と呼ばれるジャングルで、反政府ゲリラと麻薬組織と山賊が根城する…まあユカタン半島に似た感じの地。
    バッパ・ショウタという、かなり根性入った旅ユーチューバーが不法移民たちに混じり同行した動画がYoutubeにあります。
    もともとコカイン密輸は、コロンビアのメデジンを中心に、カリブ海に面したカタヘルナ(16〜17世紀にはスペインと英仏海賊が争った港)からフロリダへ抜けるマイアミルートが主体だったのですけれど。
    90年代にメデジンカルテルのボス、パブロ・エスコバルが射殺されて、メキシコのカルテルが中継業者(卸)として中米→USAへの流通網を再建するまで、この踏破が難しいジャングル地帯をルートにしていた。
    治安悪いのは未だになんですが、コロンビアやパナマの政府も、特殊部隊の訓練された兵士でないと遭難しかねないルートなので、ある意味に手薄なんです。
    まぁ日本ていどの里山でも、荒れた山道はほんの数mを左右に移動しただけでルートが見えなくなる。登山道を用いないルートファインディングするベテラン登山家や、道のない斜面を追跡するハンターとかの経験なければ、ちょっと視点をズラしただけで道をロストします。それは軍隊や警察組織でも同じなので、ここが最も警備手薄なんですよ。そのかわり感染症、毒蛇、匪賊による殺人とレイプ。ゲリラ組織の口封じ……などは日常茶飯時ですけど。
    まぁ、そういう訳で高難易度たけど穴ににってる「道なき地帯」だから、不法移民はジャングルを通るんですよ。

    • 山童 より:

      昨今の熊騒ぎを観ていて解るすが……
      オマワリというのはシャバというか、「人間社会」において強いもので、熊だの蛇だのジャングルだのといった「自然」には無力なんですよ。
      密入国者を探しても、自分が遭難するか、
      ゲリラに喉首切られるか。
      それ相応の対応するならば、そもそもジャングルでのスカウト能力を有する者が必要で、そうした人材は国境警備隊の特殊部隊とかに集中しています。それも数が足らないんだから、警察や軍の一般兵士にゃムリですよ。

    • 木霊 木霊 より:

      なるほど、お詳しい。
      勉強になりました。

      しかしそういう道だからこそ、ガイドしてお金にする人もいると。

  3. 山童 より:

    ところで御意見を伺いたいのですが。
    今の米国のインフレを加速させたのって、
    麻薬王の埋蔵金が引金って事ないすか?
    93年に射殺されたメデジン・カルテルのパブロ・エスコバルは、90年代には米国の100ドル紙幣の20%を国内に持っていたとされてます。(FBI&麻薬取締局発表)
    そのうち500億ドルが埋められて、ほとんどが回収されていない。
    ディスカバリーチャンネルがCIAのパラミリ出身者を雇って探す番組を放送してた。
    で、100ドル札≒一万円札とざっくり比較したとして、約5兆円が未回収であると。
    これ発見されていて、米国政府が回収してるんでないすかね?
    何しろ貴金属や宝石や有価証券でなく、そのまま使えるゲンナマで、それを政府機関が回収していたら、出どころの解らないドル札が5兆円も放流される事になる。
    それが過剰な投資の裏金として還流して、この何十年かで市場を荒してきたというのは陰謀論ですかね?

    • 山童 より:

      ちなみに5兆円は我が国の国防予算/年と同額ですね。

    • 木霊 木霊 より:

      その手の情報はニュースになりにくので詳細はわかりかねます。
      ただ、関税戦争が始まったタイミングでドルを売った輩がいたようで、相場が大きく動いてトランプ氏の癇に障った、というような出来事があったようです。
      犯人は今のところ不明で、日本では農林中金あたりが怪しいと言われたようですが、当の本人たちは否定しております。当然、支那も疑われていますが、ドル売り元買をやると、市場に出回る元の流通量が減ってしまうのでインフレ方向に作用する。今の支那では極めてリスキーな政策になるので、やったかというとちょっと怪しい。
      そうすると、「犯人は誰だったのか?」という話になりまして。