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KOSPI続伸、とうとう8,000目前へ

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大韓民国ニュース
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驚くべきか、呆れるべきか。

KOSPI続伸で8000目前 半導体と現代車が主導

公開 2026.05.12. 09:02更新 2026.05.12. 09:18

KOSPI指数が再び上昇して始まり、8000ポイントが目前となった。6営業日連続の上昇だ。

Chosen Bizより

ある意味絶好調の韓国株式市場で、KOSPIはついに8,000手前まで到達した。昨日も買いサイドカー展開だっただけに、何処まで上がっていくのか。

幻想の上の株式相場

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高騰の背景

KOSPI高騰に関しては、ここ最近気にしている話で、こちらの記事にも絡繰りについて言及している。

KOSPI7000の裏側…韓国政府が銀行に圧力をかける理由
凄いこと言い出したな。キム・ヨンボム「銀行、完全な民間企業じゃない…「社会的役割」は契約履行」入力2026.05.05.午後8時47分キム・ヨンボム大統領府政策室長が5日、金融圏信用格付けシステムの再設計に関連して「この構造を変えようとする…

だから、余り論点はないのだが、一部訂正したいこともあって改めて構造を説明していきたい。

で、今の韓国株式市場を、一口で表せば「選挙前特需」といえるのではないだろうか。

12日KOSPI指数は前営業日比131.17ポイント(1.68%)高の7953.41で始まった。寄り付き直後に2%を超えて急騰し、指数は7999.67ポイントまで上昇する場面もあった。

Chosen Biz「KOSPI続伸で8000目前~」より

気になるのは「誰が買っているか」なのだが、相変わらず個人勢が買い支えているようだ。

寄り付き直後の有価証券市場で外国人が1兆ウォン超を売り越しているが、個人と年金基金は買い優勢だ。個人は9000億ウォン、年金基金は2000億ウォン近くを買い越している。外国人は現物市場では売り越しているが、KOSPI200先物市場では小幅に買い優勢だ。

Chosen Biz「KOSPI続伸で8000目前~」より

構図としては外国投資家が激しく売って、「東学アリ」と表現される個人投資家と機関投資家が買い支える毎度お馴染みの展開だ。

内容としては短縮版で問題ないのだが、ビッグイベント直前なので改めて整理しておこう。

株式に対する選好心理?

このブームについて、朝鮮Bizではどのように解説しているかというと、割と好意的に説明している。

前日、米国株式市場が一斉に上昇し、株式に対する選好心理が強まっている。相場に影響を与える特別な材料はなかったが、米国のスタンダード・アンド・プアーズ(S&P)500指数は史上初めて7400ポイントを上回った。

Chosen Biz「KOSPI続伸で8000目前~」より

何を言っているんだ、オマエは。

通常、アメリカの株式市場に注目が集まれば、韓国の市場には売りが先行するという展開になりがちである。この説明だと、半導体中心に株の買いが進んでいるという解釈になるらしいのだが、韓国市場に有利に働く展開だと矛盾が出るのでは。

とりわけテクノロジー株が堅調だった。エヌビディアはインテルとの協業期待で2%上昇し、マイクロンはサムスン電子の労使紛争でメモリー半導体の供給に支障が生じる可能性があるとの分析が出て6.5%上昇した。

Chosen Biz「KOSPI続伸で8000目前~」より

SKハイニクスに買いが集まっているという格好なら未だ分かるのだが。

その実態は違う。サムスン電子の時価総額は386兆ウォン、SKハイニクスは415兆ウォンと両社とも好調だ。そしてこのKOSPIの内情のウチ、半導体依存度は驚きの47%である。

更に、韓国内の株式市場全体の時価総額の実に3分の2(66%)がサムスンとSKの2グループに依存するという形である。グループの屋台骨は半導体なので、韓国の半導体依存度は深刻な状態だ。

だから、実際に「良く選んでいる」といえばそうなのだが、市場の健全性という意味ではかなりヤバいと断言して差し支えあるまい。

おもちゃにされる韓国市場

この傾向について、朝鮮デイリーがこんな分析を行っていた。

外国人投資家が12兆ウォンを売却、それでもKOSPI指数は史上最高値を更新

2026年5月9日 00:45

KOSPI7000ポイントの大台を突破した国内株式市場では、外国人投資家が7日と8日の2日間で12兆ウォンを超える記録的な売りを仕掛けた。外国人投資家の強い売り圧力と、国内株式市場の個人投資家である「東学アリ」の買いの勢いとの激しい攻防の中、KOSPIは4日連続で史上最高値を更新し続け、KOSPIの今後の見通しについて意見が分かれている。

~~略~~

外国人投資家は今月最初の取引日である4日に2兆9000億ウォンの買い越しを記録し、6日にはさらに3兆1000億ウォンの買い越しを記録した。特に6日の買い越し額は、昨年10月2日に記録した3兆1399億ウォンに次ぐ史上2番目の規模となった。証券業界は「イラン戦争の影響で撤退していた外国人投資家が戻ってきた」と分析し、半導体スーパーサイクル(ブーム)に乗じたKOSPI(韓国総合株価指数)の楽観的な見通しが相次いだ。

しかし、7日には外国人投資家が突然売りに転じ、6兆7000億ウォンの売り越しを記録した。

The Chosen Dailyより

つまり、韓国市場の基本トレンドは一貫して「KOSPI上昇」であり、少なくとも6月初めの統一地方選挙までは、その方向性を政府も後押ししているように見える。そうなると、短期筋にとっては非常に商売しやすい市場になる。

外国人投資家は主に、半導体や電力関連株など、最近最も上昇基調にあった銘柄を売却し、利益を確定させた。多くの国内投資家は、この外国人投資家による売り浴びせを、最近の急騰後の利益確定売りと見ている。米イラン間の和平交渉をめぐる不確実性の高まりも、一因と見られている。しかし、一部の批評家は、これは韓国株式市場の脆弱性を反映したものであり、外国人投資家の間でも短期売買が横行していることを示していると主張している。

The Chosen Daily「外国人投資家が12兆ウォンを売却~」より

これまで幾つかの記事で「一貫して外国人投資家が売っている」と説明してきたが、それは正確ではなかった。

正確には、「基本は売りトレンドだが、定期的に買い戻して弾を補充し、その後また売る」という流れである。

一方、個人投資家や機関投資家は、市場を支える方向で動いている。時折売りに転じることはあっても、基本姿勢は押し目買いだ。この構図があまりにも分かりやすいため、海外勢からすれば実に扱いやすい市場になっているように見える。

さらに韓国政府としても、家計債務問題を抱える中で資産価格の急落は避けたい事情がある。不動産市場の不安定化や消費低迷リスクを考えれば、株価維持へのインセンティブは相当に強い。

そう考えると、現在の「バリューアップ・プログラム」や大型株中心の市場環境は、結果として“KOSPI維持政策”のように機能している側面があるのだろう。

ヒュンダイ株は「誰」が買うのか

もう一つ、冒頭の引用ニュースではヒュンダイの株が上がっているという分析がでていたが、これにも理由がある。ヒュンダイ自体の業績はやや低調で、ここの所、目立って買いの材料はない。

ところが、今回のKOSPI上昇を支えているのは半導体株だけではなく、現代自動車グループ株への資金流入も、指数押し上げの大きな要因となっている。

現代自動車は最近、自社株買いと消却を組み合わせた積極的な株主還元策を打ち出しており、韓国政府の「バリューアップ・プログラム」とも歩調を合わせる形になっている。「下がれば会社が買ってくれる」という安心感は相当に強く、市場では大型株に資金が集中しやすい状況が続いている。

つまり、KOSPIが全面高というよりは、半導体とヒュンダイ系大型株に資金を集中させることで、指数そのものを押し上げている構図に近いのである。

まとめ

とうとう、KOSPI 8,000時代の到来か。

思うよりも早くてビックリなんだけど、問題はこれが「いつまで続くか」ということ。

株式市場の中で大きな存在を放つ国民年金公団(NPS)は、株式を買い支え続けたために、今や保有株式目標比率14.9%を大幅に超えて25%超。

リバランスのために何としてでも売りたいというのが今の本音なので、選挙を待って撤退か、選挙を待たずして撤退か、という状況になっている。今すぐにでも保有株式のうち約85兆ウォン規模は売却してしまいたくて焦れているだろう。

しかし、NPSが売り始めるとそれこそ大暴落のトリガーになりかねない。政府のバリューアップ・プログラムという個人投資家を応援する仕組みによって、NPSの売りが誤魔化されるうちは未だ良いのだけれど、今は大規模には売れないだろうね。

誰がババ抜きのババを引くのか?というのが、今の韓国株式市場の様相なのだ。

コメント

  1. 匿名 より:

    半導体一本足でここまで来れたけど、今年の後半位にAIバブルが一旦収束する予想も出ている中どうなるかと…
    まあマーケットの規模的に外国人投資家が仕込みやすい上に勝手に一発逆転狙いの国民が勝手に値上げしてくれるし、選挙後に売り抜けた後の敗戦処理をやってくれるから 笑