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CPTPP未加盟の支那、無許可でTPP行事を開催する

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中華人民共和国ニュース
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自由だな、支那は。

非加盟の中国がTPP行事 「無断開催」に困惑広がる

2026年05月23日17時17分配信

中国・蘇州で22日開幕したアジア太平洋経済協力会議(APEC)貿易相会合に合わせ、中国が非加盟の「包括的および先進的な環太平洋連携協定(CPTPP)」に関する行事を主催したことが同日、分かった。事前承認など正規の手続きを踏んでおらず、加盟各国は困惑。APEC議長国の立場を利用した形で、中国が目指す共同声明採択にも悪影響が及びかねない。

時事通信より

「CPTPPに加盟していない国が主催するCPTPP行事」という、文字にしても意味のわからないことが起きたらしい。例えていうなら、プロチームに参加できていないアマチュア競技者が、チームの次の試合の作戦会議を開いたようなものだ。

支那では何でもアリらしいが、その効果がどの程度あるのかといえば、殆ど無いと思うよ。

経済政策に悩む支那

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無許可で開催

環太平洋パートナーシップに関する包括的及び先進的な協定(CPTPP)とは、アジア太平洋地域を中心に高い水準の自由貿易を進めるための多国間経済連携協定(EPA/FTA)である。

国有企業規律やデータの自由化といった「高い水準のルールを完全にクリアすること」と引き換えに、域内の関税率を下げる協定なので、単なる「仲良し国同士の関税優遇協定」ではない。支那の求めるような「安い関税だけ欲しい」は通らない協定である。

で、参加申請をしてはいるけれども、締め出されている状態の支那が、無許可でTPP行事を開催したとのこと。

行事は、日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)も参加する「地域的な包括的経済連携(RCEP)協定」との対話として開催した。CPTPP加盟国の一部は不参加などの対応を取ったもようだ。

時事通信「非加盟の中国がTPP行事~」より

まあ、控えめに言って意味がわからないね。

政治的な思惑

今回のこの無断開催について、支那の狙いとしては「既成事実づくり」ということが考えられる。

米国が保護主義に傾く中、高水準の貿易自由化を求める多国間協定として存在感を増すCPTPP入りの正当性を得ることなどが、中国の狙いとみられる。中国は2021年に加入申請したが、交渉入りしていない。今回の行事開催について加盟国の一部では「無断開催」との反発が出ており、全会一致を原則とするCPTPPの運営に反する行為として将来的な加入交渉に影響する可能性もある。

時事通信「非加盟の中国がTPP行事~」より

記事に指摘がある通り、CPTPPへの参加は、参加国全ての許可を得ることで、支那は参加申請をしたものの、未だ協議にすら参加できていないようだ。

それに業を煮やして、参加交渉の糸口を掴みたいのだろうというのが大方の観測なのだが、逆効果ではないかという指摘がある。

しかし、この手の政治的駆け引きは支那にとっては得意とするところ。切り崩しを図って、弱い部分から攻略していくのはいつもの手法ではある。CPTPPへの参加資格は、あくまでも高い水準のルールを守ったところからスタートである。だが、支那は過去、GATTへの参加(後のWTO)の際にも、十分にその参加資格を満たさないまま参加し、今も改善していない。

国有企業補助金、不透明な市場介入、技術移転問題、知財侵害問題――中国のWTO加盟以後、長年にわたって指摘され続けてきた論点である。

「まず入ってから改善する」と言った約束を、今も守らないどころか、内部からルールを食い荒らすような有様で、今やWTOも随分と形骸化している。同じ事を目論んでいるのだろう。

経済的な焦り

支那経済は、不動産不況、地方財政悪化、若年失業、消費低迷と、構造的な問題を抱え込んでいる。

もちろん、習近平指導部が先端技術を優先的に開発すると宣言しているので、一部の分野はそのまま攻勢を維持可能かもしれない。だが、全体的な経済情勢は、このブログでも散々言及した通り、危うい。

そして、輸出依存の強い経済体制において、アメリカとの対立やサプライチェーン再編の影響は小さくない。急速に内部構造を変えようとしているけれど、外資流出や対中投資減速も続いており、「世界の工場」モデルにも陰りが見え始めている。

そうした中で、高水準の自由貿易協定であるCPTPPへの参加は、支那にとって単なる外交案件ではない。これまでのWTO加盟などで得られた成功体験のある対外的な市場アクセス確保や、「国際ルール形成の場に居場所がある」という政治的演出の意味合いも大きい。

要は、過去の貿易構造に対する未練と言い換えてもいいだろう。次の技術が軌道に乗るまでは、どうしても過去のやり方でゴリ押しをしたい、そんな背景が透けて見える。

まとめ

だが、今や世界第2位の経済大国になった支那にとって、過去に使った「未だ発展途上国なので、法律が未整備なのです」という詭弁は通用しない。GATTの時に使った古い手を使えるほど、CPTPPは甘くないのである。

APEC貿易相会合では、アジア太平洋自由貿易圏(FTAAP)という枠組みについても話し合われたようだが、支那やロシアが入っている経済構想はそんなに簡単に進むはずもない。

自由に振る舞う支那だが、周辺国からはそのことが実に評判が悪い。その事に気がついているのか、いないのか。

各国から突き付けられている要求は、実のところ単純なのだ。「加盟したいなら、まずルールを守れ」――ただ、それだけである。

コメント

  1. 山童 より:

    何故ルールを守らないか?
    歴史文化的な背景もあるけれど、
    もともと「外部との対等な交渉」というのが理解できんのですよシナ人は。
    中華があって夷狄がある。
    中華が強いか、夷狄が強いかで、その時々の力も商売も変わる。4千年だかそんな事やってきましたからね。
    で、中華てのは自分と同一レベルの文明と衝突💥する事があった西欧や中東と違い隔絶されてきましたからね。
    どうしても為政者は「内向き」にしか目線を持てない。
    本人たちは世界を観てるように思ってるけど、実は共産党内部と、億単位の人民ども…それしか観てない。
    ムダに規模がデカ過ぎて、自分たちの外に全く違う価値観の世界が拡がってる事を認識できないんですよ。
    ある種のバイアスかな?
    だから、こんな事をやると、
    加盟どころか交渉にも差し支えるという常識がない。
    シナ人バイアスはそこらの人民も、チャイナ7でも変わらん想うす。
    国防費より大きな国内監視予算を使ってるの観ても、彼らがコップの中しか視野にないのが解るでないすか。
    ただそのコップがムダにデカいから、
    中を泳ぐアメンボたちは、それか大海と同じだと誤解してる。
    本当はあの国は分裂して、それぞれの省が緩く結合した方が良いんです。
    ちくま学芸文庫の「毛沢東初期論文集」を読むと、毛沢東じしんが「連邦共和国制」を主張してる。
    アジアで人口1億人以上のステイツを
    上から並べると、トップ7までシナの
    「省」になるのご存知しょか?
    たかが1省で億🤣
    そんなの人口の巨大国家が、外部に対してまともな認識を持てようはすない。人類としては、ナウル共和国も国家として中国と対等な一票を持っ。
    この事を統一中国は永遠に理解できんでしょう。