あらー、韓国の統一地方選挙の話は気にはしていたけど、予定通り与党大勝で終わった。
ただし、あまり平和には終わっていないようだ。
「無能・腐敗ファミリー企業」韓国選管、捜査を受けて解体的出直しを【6月5日付社説】 統一地方選
記事入力 : 2026/06/05 14:25
李在明大統領が、投票用紙不足という前代未聞の事態について「極めて大きな遺憾を表する」「明確に責任を問いたい」と発言した。松坡区の公務員は「どうして、こんな事態が起きるまで松坡区選管からは職員が1人も来られないのか」と書き込んだ。用紙不足という事態が今まで一度も無かったのは、韓国の全ての有権者が投票するという考えでもって十分に準備してきたからだ。ところが今回、松坡区選管は有権者数の50%分しか用紙を印刷していなかったという。中央選挙管理委員会は、この誤った判断を避けることができなかった。単純な行政上のミスや錯誤ではない。
朝鮮日報より
民主主義の根幹を支える選挙制度で重大な混乱が発生したことになる。
特に、投票用紙不足が野党支持の強い地域で多く発生したとの指摘があるため、選挙結果そのものへの疑念につながりかねない状況となっている。
不正選挙の疑いを払拭すべき
選挙妨害が行われた可能性が捜査される展開に
投票の最中に混乱があって、投票終了後にもデモに発展するなど、騒ぎは収まっていない。
不正選挙訴えるデモ隊が再集結
2026.06.05 14:00
韓国の警察当局は5日午前、3日に実施された統一地方選で投票用紙が不足する事態が起きたソウル市松坡区の投票所前に集まっていたデモ隊を解散させた。投票終了後、デモ隊に阻止され、移送できなかった投票箱は開票所に移送された。だが、「不正選挙」を訴える約250人のデモ隊が開票所前に集まり、開票の中止を求めている。
聯合ニュースより
散発的にデモが発生している程度ではあるが、今回の混乱は放置すると大変なことになりかねない。
トラブルとしては、6月3日の選挙日、各地の投票所で投票用紙の不足が発生。その規模は全国50箇所だったというから、何とも杜撰な話。
問題は、ソウル市をはじめ、釜山や大邱などの野党優勢地域を中心に、全国で約50カ所の投票所で投票用紙が不足する事態が確認されたこと。「投票用紙が不足したところが野党勢力が優勢なところに偏っていた」という印象を持たれたことが問題なのである。
韓国の選挙法上、「不正な方法で選挙の自由を妨害した者」は10年以下の懲役に処される。公務員が職務上、意図的に誤ったことをしても、刑事処罰の対象になる。投票用紙が足りなくなるようなやり方で準備をしたら韓国国民の参政権行使を妨害しかねない、という事実を分かっていながら選管側が50%分のみの印刷を決定したのであれば、厳しい捜査は避けられない。
朝鮮日報「「無能・腐敗ファミリー企業~」より
おかしなことは幾つかあるが、「投票用紙を50%しか印刷しなかった」という意味不明の展開に、どの様な理由をつけるのかはかなり興味深い。
投票率は61%くらいあったので、投票用紙不足は1枚や2枚ではなさそうである。報道によると数十枚から数百枚程度不足したところもあるようだね。詳しいことはまだ把握されていないようだけど。
再選挙は行われない?
現状、投票用紙が不足したことで、投票できなかった有権者が発生したことは確認されているが、再選挙を行う事態にはならないようだ。
<韓国地方選挙>選管委「投票用紙不足は再選挙の事由でない…開票中断は不可」
2026.06.04 07:43
中央選挙管理委員会(選管委)が第9回全国同時地方選挙当日に発生した投票用紙不足事態に関連し、「開票の中断や再選挙の事由には該当しない」という公式立場を明らかにした。
選管委は4日に発表した公式立場文で「選挙日に一部の投票所で発生した投票用紙の不足は、公職選挙法が規定する選挙の延期や再選挙の事由ではない」と一線を画した。
中央日報より
どの様な理屈で再選挙を行わないのかは、韓国の選挙法を知らないので何とも言えないのだが、今回の話を「手続き的なミス」などという落としどころで終わらせるのは、かなり厳しそうだ。
全国で50箇所もミスがあったというのが結構な致命的で、投票できなかった有権者がそれなりの数に上る可能性が高いのだ。
選管の委員長と事務総長が同じ日にそろって辞任する事態にはなったが、そもそも今回の話はそういう話ではない。投票できなかった有権者の存在と、下手すると結果が変わりかねない事態だということが、問題解決を難しくしている。
おそらくは再選挙はやらないとは思うんだけど、そうすると社会的不満はくすぶり続ける可能性が高い。
投票時間の延長
それと、もう1つお粗末な話があって、これがまた話を難しくしている。
ソウル市長選の開票終了 「不正選挙」抗議で混乱
2026年06月05日20時31分
3日に行われたソウル市長選の開票作業が5日、ようやく終了した。市内の投票所で投票用紙が不足する事態が発生。これを知った市民らが集まって「不正選挙」を訴えるデモを展開し、投票箱の搬出を阻止していた。
~~略~~
3日の投票では、一部の投票所で用紙が不足し、運ばれてくるまで有権者が待機させられた。締め切り時間が延長されたが、出口調査結果が報じられた後に投票した形となり、批判が広がっていた。
時事通信より
投票時間は、本来は午後6時までだったのだけれど、一部の投票所では午後10時まで4時間ほど延長された。投票時間の延長は稀にあるんだけど、問題はこれを把握せずにメディアが選挙の開票速報を流していたという点だ。
有権者の投票行動に影響を与えないのは、選挙の原則なのだが……、問題ないの?それ。
日本の場合に関わらず、多くの国家で採用する選挙法では、選挙運動禁止期間が設定されていて、投票日の選挙運動はNGである。韓国の公職選挙法でも、投票日の一定期間前から世論調査結果の公表が禁止されている。選挙速報の報道はかなり不味い。
だが、報道そのものは問題がなく、どちらかというと、法律的に選管の判断で投票時間を延長してしまったことそのものが問題だとされていて、結果的に公正な選挙という前提を犯してしまったことは、非難されるべき事態ではある。
まとめ
今回の韓国統一地方選挙では、全国約50カ所で投票用紙不足が発生するというお粗末な選挙となってしまった。
一部有権者が投票できない事態となったという問題もあるし、それとは別に、その混乱が野党優勢地域を中心に発生したとの指摘があり、選挙妨害ではないかとの疑念を招いていることも問題である。
加えて、選管は投票時間を延長する対応を行ったものの、その結果として出口調査結果や選挙速報が流れる中で投票が続けられるという異例の事態まで発生した。実際に投票行動へ影響があったかどうかは別として、公正な選挙であるべきとの原則に疑問を抱かせる状況が生じたことは否定できない。
結果、民主主義の根幹である選挙の公正性と結果の正統性に疑問を抱かせる状況を招いてしまった。この事態は、選管の幹部の辞任程度では収拾がつかないのではないだろうか。



コメント
50箇所の優勢地域での用紙不足。
明らかに計画的な犯行でしょ。
偶然な50箇所も不足する偶然に、
たまたま野党優勢地域だけという偶然が重なる。これは偶然2+でなく、
偶然の2乗で(偶然)✕(偶然)すよ! 確率論的に山童が明日、交通事故死するより低い!
この国、まぁ選挙やっても、やらなくても変わらない国なんじゃ?
計画的だったかどうかは分からないんですが、何らかの狙いはあったと思います。
なお、一応、界隈で言われている理由は色々あるんですが、決定力には欠ける印象です。
曰く、選挙の期日前投票が多かったから、当日は少なくなるだろうという予想があったとか、曰く、投票所で必要な分を印刷するシステムを採用していたから、今回はそれを使わなかったのに準備が不十分になったとか、曰く、いつもは用紙が余って、これが盗み出されて不正投票の訴えがなされることが多いからとか。
まあ、滅茶苦茶ですね。
これ絡みで、韓国はちょっと荒れるかもしれませんね。
こんにちは。
いやあ、一度は民主政権で資本主義国家だった国が、こうやって社会主義独裁政権かつ共産主義経済に向かって行くさまをリアルタイムで見られるなんて、なかなか拝めることではないですね。
迷惑だったらありゃしません、隣国としては。
※ナチスとかも似たような経緯で独裁に向かったんでしょうけれど、今時、というのもあるし、何より現政権がナチスを毛嫌いしているのに同じことしているのが滑稽で……
こんばんは。
もはや民主主義が維持出来るかどうかの瀬戸際に来ている気がして、なかなかにシンドイですな。
経済的にもアブナイですから、何らかの手は打つのでしょう。