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北京中心部の高層ビルに小型機が衝突する「事故」

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中華人民共和国ニュース
この記事は約6分で読めます。

取り急ぎ短縮版でまとめた、北京の高層ビルに小型機が衝突した事故の話を少し整理しておこう。

北京で最も高いビルに小型機衝突、数時間後には何事もなかったかのように 徹底した情報統制

2026.06.28 Sun posted at 10:57 JST

26日午後、世界で最も厳しい部類の飛行制限をかいくぐったとみられる小型機が北京で最も高いビルに衝突し、パイロットが死亡、13人が負傷した。109階建ての「CITICタワー」は街並みの中で圧倒的な存在感を放つ。

CNNより

新しい情報が出たわけではないのだが、小型機がビルに衝突。パイロット死亡、13名が負傷をしたという情報が出ている。

先ずは、お悔やみを申し上げたい。

事実は公表されない

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事件か事故か

先ずは短縮版へのリンクを。

【短縮版】北京中心部の高層ビルで小型機衝突事故
なかなかの大事件のようなのだが、興味深いことに支那ではこれに関する報道は殆どなされていないらしい。事件自体は、6月26日の夜、北京市中心部にある超高層ビル「シティックタワー(中国尊)」の高層部に、小型軽飛行機が激突。108階建てのビルの一部…

この記事では事故が発生したけれど、北京ではこれについて報じられていないようだという内容をお伝えしている。

  • 6月26日の夜、北京市中心部にある超高層ビル「CITICタワー(中国尊)」の高層部に、小型軽飛行機が激突
  • 北京上空は航空機もドローンも飛行禁止区域に設定されている
  • 情報封鎖中

こんな感じの状況であった。

さて、前回の記事では言及しなかったが、今回、何故この航空機を止められなかったのか?という点なのだけれど、1つには発見が難しかったということが指摘されている。

小型機が飛び立ったとされる石仏寺飛行場は同ビルの東方約50kmにあり、犯行に使われたとされるサンワードSA60Lオーロラは、最高速度が270 km/h 出せるとのこと。

  • 17:30 離陸:北京東部郊外の石仏寺飛行場から、承認されたフライトプランに基づき正常に離陸。
  • 17:40 ルート逸脱:訓練空域を飛行後、本来なら滑走路へ戻るための旋回を行う予定だった。しかし、機体は突然予定にない急旋回を行い、最高速度で北京中心部(西方向)へ突進を開始。
  • 17:50 衝突:ルート逸脱からわずか10分後、約50キロメートル離れたCITICタワー(中国尊)に衝突。

合法的に飛び立った小型機は、フライトプラン通りに標準的な操縦訓練のために定められた飛行ルートを飛び始めたが、滑走路に戻らずに北京中心部に向かって飛び、10分でビルまで到達したようだ。

これが、フライトデータの飛行軌跡で、ほぼ一直線に飛んでいることがわかる。強い意図に基づいて飛んだことは明らかである。

この状態では、万全の防空体制を敷いていたとしても、迎撃は難しかろう。小型機はレーダーに映りにくい上に、市街地上空で撃ち落とせば被害が出る。これが紫禁城に向かっているとしたら迎撃された可能性もあるかもしれないが……。

ビルとの関係

現状、おそらく支那当局はパイロットの身元を把握しているはずだ。しかし、その名前や素性は公表されていない。

今回の事案に関するすべての言及、そして衝撃的な映像は、中国のSNSから一掃された。政府は当初、衝突が発生したこと自体を公に認めなかった。現場の向かいに本部を置く中国中央電視台(CCTV)を含め、国営メディアは衝突に一切触れなかった。

その要因は中国の検閲部隊や、共産党当局による執拗な情報統制にある。特に、不都合な注目や悪影響を招きかねないと見なされる出来事に関しては、徹底的に情報が封じられる。

情報の空白により、衝突を目撃した人や報道を見た人の脳裏には、未解決の疑問が数多く残された。負傷者の数は丸1日近くわからなかった。

CNN「北京で最も高いビルに~」より

飛行機自体は「双月通用航空」という民間会社のものであり、フライトプランもその会社の訓練機として登録されている。

当時、訓練生が乗っていたのか、あるいは教官が乗っていたかも不明。噂される劉軍華の名前が出てきた理由は、飛行場に駐車していた黒いSUVの所有者だったこと、CITICタワーの所有者であるCITICグループ傘下の「中信銀行」アセットマネジメント部門で上級幹部を務めていたこと、劉軍華はフライトライセンスをもっていたこと、が理由とされている。

劉軍華が本当に犯行に及んだのであれば、彼女はこの飛行場に顔が利いたらしいので、小型機の離陸までは可能だろうと言われてはいる。詳細は不明だが。

当局にとっておそらく最も懸念すべきなのは、このパイロットがどうして中国で最も厳重に警備された首都上空を飛行できたのかという疑問が浮上したことだろう。北京は共産党エリートの大半が暮らす街で、ドローン(無人機)の飛行さえほぼ禁止されている。

CNN「北京で最も高いビルに~」より

そして、報道されない理由についてだが、CITICタワーから僅か6kmの距離に政治の中枢である中南海があったとのこと。

テロが可能である、ということを知らせたくないという意図で、情報が伏せられている可能性が高い。

支那東方航空旅客機墜落事件の謎

この事件で思い出すのが、支那東方航空のボーイング737機墜落事件である。

中国機墜落、2日目も生存者発見できず 山間部の捜索難航

2022.03.23 Wed posted at 11:16

中国南部の山間部に21日墜落した中国東方航空の旅客機は、2日目の捜索でも生存者が発見できず、現場では夜を徹して捜索活動が続けられている。捜査当局が22日の記者会見で明らかにした。

乗客乗員132人を乗せた中国東方航空5735便(ボーイング737―800型機)は21日午後、南西部の昆明市から広州市に向かう途中、中国南部の山間部に墜落した。中国ではここ10年あまりで最悪の航空機事故だった。

CNNより

5735便は、「墜落の数分前まで高度2万9000フィート(約8900メートル)で飛行していたが、突然機首を下げ、2分足らずで2万5000フィート(約7600メートル)以上も急降下」したとされている。ほぼ垂直に落下したことになって、その理由は不可解であるということになっている。

ところがその後、原因に関する報道はなされていない。最近になってこのような報道が出た程度である。

132人死亡の中国旅客機墜落、故意の疑い強まる 操縦席のスイッチ操作をデータが記録

2026.05.05 Tue posted at 09:59 JST

中国東方航空の旅客機が墜落して132人の搭乗者全員が死亡した2022年の事故をめぐり、操縦室にいた人物が故意に両エンジンへの燃料供給を停止した可能性があることが、米国家運輸安全委員会(NTSB)の調査報告書で明らかになった。

中国東方航空MU5735便(ボーイング737-800型機)は22年3月21日、中国南部・広西チワン族自治区の山中に墜落した。同国航空史上最悪級の事故だったにもかかわらず、中国民用航空局(CAAC)は原因の究明には至っていない。

CNNより

この事件では、アメリカのNTSB(National Transportation Safety Board:国家運輸安全委員会)が、ボーイングが製造した航空機の事故だったことから、ブラックボックスの回収及び解析が行われ、以下のことが分かったとされている。

「高度2万9000フィート(約8840メートル)で飛行中、両エンジンの燃料スイッチが稼働から停止に切り替わったことが判明した。この燃料スイッチの切り替え後、エンジンが減速した」。NTSBは報告書にそう記している。

民間航空機は燃料スイッチでエンジンへの燃料の流れを物理的に制御する。737型機の場合、稼働から停止に切り替えるためには操縦士がスイッチを押し上げる必要がある。

CNNより

闇が深い……。

誰がスイッチを操作したのかは不明ではあるが、意図的に燃料スイッチカットが行われたことは疑いがない。つまり、動機は不明だが殺意は十分に感じられる。

支那民用航空局は、墜落が故意だったとの見方を否定している。そして、本件では犠牲者の詳細すら明かされていないようだ。余程不都合なことがあるのだろうね。

まとめ

おそらく今回も、支那当局は「故意だったとの見方を否定」する可能性が高い。

事件性も否定し、起きたことも否定したいのだろうが、流石にこの時代、「なかったこと」には出来ないだろうね。

この件からわかることは、ソ連を脅かした赤の広場事件(1987年5月28日)は、現代でも起こり得るということだ。そして、その先にあるソ連崩壊(1991年12月25日)という時系列を考えると、「カウントダウンは始まっているよ」ということになるかもしれない。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    厳重管理都市(治安・防空部隊常駐)の北京市一帯で、ただの一般人が飛行教習や個人飛行を許可されるはずもなし。
    冷戦末期の1987年、西ドイツ(当時)の青年が小型機でソ連軍防空網を突破、容易く赤の広場に軟着陸した事件があった。
    https://rarehistoricalphotos.com/mathias-rust-moscow-1987/
    歴史のアナロジーを感じる。共産朝支那の命運もあと僅か?

    • 木霊 木霊 より:

      皆さん思い出すのが赤の広場事件。
      或いは、ベレンコ中尉亡命事件(1976年9月6日)ですかね。
      前者の方は、首都防空機能に関する穴を見つけた大事件だったわけですが、アレは一体何を考えて実行したのやら。当時のパイロットは存命で、飛行の目的を「東西の対立を解消し平和をもたらす為である」と述べたらしいけれど、随分な覚悟ですな。

  2. 山童 より:

    ああ赤の広場事件、思い出しました。
    この手の事件がこれから、ちょくちょく出てくるのでないかなぁ?
    そうなると現行体制のカウンドダウンが始まるのか。
    2010年代はブイブイ言わせてたシナですが、この一件をみても、あちこち虫食いで
    穴だらけな気がしてきた。
    この20年くらいかなり無理をしてきた。
    高度な経済発展してる間は、国民も我慢するし、札びらで顔を叩けば米国でもEUでもロシアでも何とかなる。
    しかし、コロナからこっち、それが反転してますよね。
    犯人が市民であったなら、北京の都市戸籍者でも不満が鬱積しとるいう事でしょう?

    • 木霊 木霊 より:

      今後も起きるかどうか?というと、ちょっとわかりません。
      ただ、地方ではあちらこちらで工場が爆破されていますので、無関係ではないのかも。
      全ての工場火災が「単なる事故」ではないかも?という時代です。色々なアプローチがあるでしょうね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    自治区での墜落と言えば林彪事件。

    臭いものにフタするなら、その他大勢の犠牲者など微塵も顧みない。
    なんなら電車ごと埋める。
    支那のお家芸ではありますね。
    この事件も真相は闇、でしょうけれど。
    覚悟ガンギマリで突っ込んだのなら、もう少し価値のありそうな所に突っ込みそうなものですが……そのあたりがよく分からない。
    とはいえ、偶然で済ませるにはちょっと難しい航跡なので、真相は知りたいものです。
    無理でしょうけれど。

    • 木霊 木霊 より:

      こんにちは。

      林彪事件といわれてピンと来なかったのですが、毛沢東によって「消された」のでは?と噂されるアレですね。
      まあ、ロシアであれば結構ありますからね。不審死を遂げる反抗勢力は。