住民の反発ねぇ。確かに、色々文句はあるんだろうと思うよ。
アングル:韓国の半導体メガクラスター構想、電力と水不足の懸念に住民反発
2026年7月25日午前 8:02
韓国政府は6月後半、半導体とAI(人工知能)を軸とする新産業戦略を発表し、南西部に半導体クラスター(産業集積地)を構築する意向を示した。この計画は膨大な電力や水を消費するだけに、地元住民からの強い反発が最大の障壁となりそうだ。
ロイターより
ただ、韓国政府としてはこの住民の声を無視してでも、政策を早期に進めないと大変なことになってしまう。そこまで、韓国経済は半導体産業に寄りかかっており、止めるわけには行かない事情があるのだ。
悪いサイクルに陥りそうな韓国経済
韓国経済とKOSPI
株価と企業業績はイコールではなくて、韓国総合株価指数(KOSPI)の狂乱ぶりは、実のところ半導体2社の業績好調とは直接的な因果関係は薄い。

そして、ここのところ大きく下がってしまった。

6月下旬から下落傾向にあって、その動きは制御不能といった印象である。
5営業日連続でサーキットブレーカー発動… 韓国KOSPI、「暗黒の金曜日」に6700台割れ
2026-07-25 11:56 (GMT+9)
7月第4週の韓国株式市場は、5営業日連続でサーキットブレーカーが発動されるという極めて変動の激しい展開となり、韓国KOSPIは6,690.62で取引を終えた。中東地域での軍事的緊張の高まりを受け、北海ブレント原油先物が1バレル=100ドル(約1万6,000円)を突破し、米10年債利回りが4.71%まで急騰するなど、原油高・金利高・ドル高の「3高現象」が投資心理を冷え込ませた。外国人投資家は3兆2,828億ウォン(約3,700億円)を売り越して指数下落を主導。個人投資家は5兆1,784億ウォン(約5,800億円)を買い越したが、下落を食い止めるには力不足だった。Samsung ElectronicsとSK hynixもそれぞれ7.59%、8.34%急落するなど、時価総額上位の半導体銘柄が大幅に下落した。翌週に米連邦公開市場委員会(FOMC)を控え、政策金利引き上げへの懸念も重なり、市場の不確実性はさらに高まっている。
Financeより
下がることはもう分かっていた話で、半導体関連高レバレッジ商品が暴落に拍車をかけたことで、この急展開に繋がっている。5営業日連続でサーキットブレーカーって、どんだけピーキーなんだか。
2026年の1月から7月24日までの実績を見てみると、サイドカーだけでも41回。
KOSPIの買いサイドカー:20回
KOSPIの売りサイドカー:21回
合計:41回
じゃあ、サイドカーより変動の高い時に出されるサーキットブレーカーはというと、今年に入って7回なんだとか。凄い!
記事にあるように、KOSPIの数字を大きくしていた立役者はサムスン電子とSKハイニクスの半導体2社で、KOSPIの実に5割以上がこの2社によって締められているのだから、ここの株価の値動きがKOSPIにダイレクトに反映されているのである。
この構図について詳しくは説明しないが、韓国内でもレバレッジETFなどの商品が影響したという認識になっている。
開発は止められない
このKOSPIの下落はある程度予測はされていたようで、6月後半のタイミングで冒頭の計画が発表された。
いわゆる「湖南半導体産業団地」構想には、少なくとも800兆ウォン(約88兆円)の費用がかかると試算されている。今回の計画は、半導体ブームの波をソウル首都圏だけでなく地方へも波及させたい李在明政権の目玉施策と言える。
ロイター「アングル:韓国の半導体メガクラスター構想~」より
半導体企業にとって、新たな開発投資はどうしてもやらねばならないもの。巨大な半導体産業団地を韓国に作ることで、半導体業界を更に活性化させようという狙いなのだろう。
こうした大々的な発表をすることで、株式市場に期待を持たせる効果を狙ったという風に解釈することはできる。もちろん、次の製品を開発することは至上命題なのだから、新たな開発計画の発表事態は悪いことではないのだが。
しかし、指摘されるように水源の確保と電源の確保がままならないという問題があるようだ。
必要とされる電力需要は、計画されている4つの半導体製造工場だけで光州市や全羅南北道など南西部地域における現在の年間電力消費量の70―80%に相当する可能性があるとアナリストは指摘する。
地元住民はロイターの取材に対し、新たな送電線や原発の建設に反対する意向を示した。過去のエネルギーインフラ開発において、住民側の納得や合意がないまま進められてきた経緯があるからだという。
ロイター「アングル:韓国の半導体メガクラスター構想~」より
政府債務も嵩んでいるのに、はたして送電線の設置とか発電所の建設とかやれる余裕があるのだろうか?一応、建設は韓国電力がやるんだろうけど、その立ち退き交渉などは韓国政府の管轄なんだよね。
ソウル近郊の龍仁市における半導体クラスター開発は、教訓とすべき事例と言える。サムスン電子とライバルのSKハイニックスは、いずれもここで半導体製造能力を拡大してきたが、電力や水の問題によりプロジェクトに遅れが生じている。
李相逸市長は、19年に初めて発表されたSKハイニックスの龍仁第1工場について、別都市の河川から日量26万5000トンの水供給を受ける予定だったが、その地域の住民からの反対によりプロセスが数カ月遅れていると説明。他の地域からの水や電力の供給についても同様の反対に遭う可能性があると述べた。
ロイター「アングル:韓国の半導体メガクラスター構想~」より
水源の開発の方はもっとヤバイ。電力は、原発を建設すれば何とか確保可能なんだけど、水はなぁ。
既に先行して開発の進んでいる龍仁市の半導体クラスター開発も、やはり電力や水に関連してプロジェクトに遅れが出てきている。
まとめ
韓国経済のためには、今、半導体業界にコケて貰うわけにもいかない。ナスダックも半導体関連株の落ち込みが大きいが、それを増幅するような格好になっているのが韓国のKOSPIの惨状である。
これ以上、個人投資家に債務を積み上げてまでレバレッジ型ETFのような商品に手を出してもらうわけにも行かず、外国人投資家に戻ってきてもらわねばならない。
では、外国人投資家の期待を高めるにはどうすればいいかと言えば、シリコンサイクルの谷間に落ち込んだとしても「次」の準備は万全だということを見せる必要があるのだ。ただ、それも地域住民の反対でままならないようなんだけどね。



コメント
前門の虎、後門の狼な惨状の韓国経済ですが、こんな大事なときにミョン²は24日から11日間の長期外遊にお出かけしてしまいました。
で、いま韓国経済の舵取りをしているのは、大統領府政策室長の金容範氏のようですが、この方こそ「サムスン・SKハイニクス特化型レバレッジETF」導入を主導したその人ですww
米国政府との3500億ドル投資が進まず、最近トランプ大統領から”追加関税”を仄めかされて、韓国経済副首相がすっ飛んでいきましたが、そんなことはお構いなしに、ミョン²は一昨日サンフランシスコで「AIサミット」を”主催”して、また大風呂敷を広げていました。KOSPIから外国人投資家が逃げていくわけですww
https://jp.reuters.com/economy/IIGF7JUDKJNY7FQTGZGNJG6UHM-2026-07-25/
長期外遊は、戦略的には意味があるという判断なのでしょう。
紹介いただいた記事で1本書かせていただきましたが、この人は本当にスゴイなと。
そして、ご指摘のようにKOSPIから外国人投資家が逃げていく様相が。予言された通りですね。
さて……前に書きましたように、韓国左翼は民族独立派と社会主義革命派とに分かれる。後者はタマネギ男チョグクなどの出身母胎で、とんでもない大企業嫌いの財閥嫌い。
暴力デモの常習犯でもある。
これはモメると想うんすが。
半導体にはシリコンチップだか削る時に清廉な水が大量に必要すね。しかし韓国の国土はもともと禿山な上に、
朝鮮戦争にて丸禿となり、日本のように水資源が豊富ではない。
九州のTSMC半導体工場とは地質学的な分母が違うと想うすね。
下手すると日本の成田闘争みたくなるんでね? 想うすよ。
ちうのは。本来は左翼主流派である民族派が主導すべきなんです。こういうのは。しかし彼らは大企業に甘い!
すると社会革命派が乗り出てくる事になる。大企業や財閥に対する過激暴力でもの人達。
この図式ね、まんま成田三里塚闘争なんすよ。あれ暴力的かつ長々と続いた理由は、本来の左派活動の主翼たる共産党あたりが主導せずに、
新左翼が入ってたからすね。
成田は農民、三池炭鉱闘争は鉱山労働者と、生活と仕事をかけた地元人が主流ゆえ強かったが、そこに新左翼が入る事でグチャグチャになった!
この記事の工場は地元住民の反対で、
それは切実ではあるが、農民や鉱山労働者のようにデモ=仕事場ではないすよね??
どこまて行っても、その地域に「住んているだけ」で、畑や鉱山で働いているみたいな人(土地と仕事が同じ)ては無さそう!
そこに都会から来た頭でっかちなプロ市民でしょう??
成田や辺野古の「劣化バージョン」を作るだけな気がします。
ちうことは、ダラダラと続き、建設成功としても、「時期遅し」みたいな羽目になるのでないすか??
ご指摘通り、今回の半導体団地の整備に関しては、地域住民は「農業用水を奪う気か」と大変お怒りのようで。
成田闘争よりももっと根源的な動きに繋がると思いますよ。反対者はおそらくプロ市民もいると思いますが、どちらかというと今回の反対は、水源に関しては本気で怒っているようですね。原発反対の方は、かなり政治色が強いようですが。
そうなのですか。これは勘違いいたしました。m(_ _)m
しかし、そうなるとむしろ50年代の三池闘争になるなぁ。
あれは国家のエネルギー政策の変換(石炭→石油)で、衰退しましたが、本当に警察では手が付けられないくらいに凄かったらしい。生活そのものをかけた戦いだったからで。
石油に市場が変わってなければ、警察予備隊(自衛隊)の出動に及んだのでは?とまて言われてる。それくらい根源的な反乱は国を揺さぶりますね。
いいえ、ご指摘の部分はけっして間違ってはいないのです。
少なくとも電力に関しては完全に政治的な動きだと思います。送電線の建設を反対し、新たな原発の建設にも反対しています。原発の阻止はともかく、送電線の建設に反対する理由は高くない。結局のところ、送電線を作っても、自分たちの土地に対して利益が薄いことが問題なんですよね。
一方の水源に関しては、これはかなりアブナイ話でして。
現政権も前政権も、水源確保のためにダムの嵩増しをしようとしていて、この為に水没地区が出来てしまう。そうすると数千人からの立ち退き要請を必要とします。土地の買収はしてくれるのでしょうが、多くが農民ですから農地の補償はされない。これが怒りに火を点けた要因のようです。
詳しい部分は調査中ですが、前政権のトラブルを解決しないまま現政権も似たところで躓きつつあるようです。
こんにちは。
例の「送電線引けない発電所」からちゃんと電線引けるといいですね。
水は……うん、まあ、上流から水を持ってかれて、都市部にまたぞろアオミドロ地獄が発生するんじゃないでしょうか?
こんにちは。
ちゃんと送電線作ることが出来れば良いんですが。
なかなか大変っぽいですよ。
そして、水は本気で大変っぽいです。