近況は「お知らせ」に紹介するようにしました。「注意して下さい」もお読み下さい。

支那で試験運用段階の、治安維持ロボットに注目が集まる

スポンサーリンク
中華人民共和国ニュース
この記事は約5分で読めます。

なかなか興味深い事案ですな。

中国、治安維持にロボット 警棒や盾、試験運用段階 「ターミネーター」ほうふつ

2026/9/28 06:23

中国で暴動対策など治安部門での活用を見据えた人型ロボットの開発が進んでいる。北京で8月に開かれた「世界ロボット大会」では、警棒や盾を装備した威圧感のある人型ロボットが登場。開発関係者によると、現在は試験運用の段階で、将来的には武装警察と共に警備やパトロールをすることを想定している。

産経新聞より

ロボットを使い、将来的に武装警官と共に警備やパトロールを行う予定なんだとか。なるほど、ロボットが警備していれば「威圧感」はあるかも知れない。

人型ロボット先進国のアピール

スポンサーリンク

人型ロボットの合理性

人型ロボットに力を入れている支那は、ついに治安部門で活用する方向性で試験運用を始めたようだ。

中国兵器工業集団の傘下企業が開発した人型ロボット「伏羲」は不審者を感知し、警棒を振るったり、暴動鎮圧用の盾で押し返したりする動きができる。武装警察隊員の動作データを収集し、動きをまねたという。詳しい性能は公開されていないが、危険度が高い状況下で遠隔操作が可能とされる。

産経新聞「中国、治安維持にロボット~」より

基本的には暴動鎮圧用に使うことを想定しているようで、治安維持において隊員の負担軽減という意味では重宝しそうではある。随分と少子化によって前線の隊員の負担が大きくなっているようだから。

また、先日はロボットの運動会などを大々的に取り上げていたし、支那において二足歩行のロボットの技術が進んでいるという点は、疑いようのない事実ではある。

100メートル走でボルト超え、世界記録続々 中国でロボット運動会

2026年8月23日 7時00分

人型ロボットが陸上やサッカーなどで競い合う「世界人型ロボット運動会」が22日、北京市で始まった。

~~略~~

主催者によると、今年は陸上やサッカーのほか、卓球や重量挙げ、格闘技など運動競技30種目が行われる。

朝日新聞より

入場行進ではロボット達が整然と隊列を組んで歩き、格闘技では回し蹴りなどを炸裂させる派手なパフォーマンスを披露していた。

そういう視点から見れば、警備用に導入されても「おかしくはない」と、感じられるかもしれない。

ただ、「何のために人型なのか」という点に関しては、疑いを持たざるを得ない。

球体型は既に導入済み

なお、去年には球体型が導入されたというニュースは見かけていたので、今後、様々なタイプを導入していく予定なのだろう。

中国浙江省、水陸両用の球体型ロボット「Rotunbot」の運用開始―警察のパトロールに導入

2025.01.07

「Rotunbot」は、水陸両用の球体型ロボットだ。スムーズで柔軟な動きと簡単な制御を備えており、さまざまな路面に適用することができる。ロボットは高度な制御アルゴリズムを使用して、さまざまなシナリオで柔軟に動作できるとのこと。

知財図鑑より

テクノロジーとしては興味深いニュースではあったが、これの続報を聞かないところ見ると、それなりに使えているのかもしれない。

動画を見る限りなかなか愉快である。

人手不足を解消するという意味で、様々なロボットテクノロジーを社会に取り入れていくという試みはスバラシイとは思う。

ただし、「警棒を振るったり、暴動鎮圧用の盾で押し返したりする動き」ができる人型ロボットの導入というのは、果たして排除される側の人間の人権を守ってくれたりはするのだろうか?

何も書かれていないが、不安になるな。

現場に早期導入を

実際に、ネットでもターミネーターを彷彿とさせるなどのコメントが相次いだようだ。ロボコップでないところがポイントだろうか。

つまり、治安維持活動をするにあたって、抗議活動をする者達は一方的に攻撃されかねないと懸念をしているのだ。

中国メディアは伏羲について、殺人ロボットを描くSF映画「ターミネーター」をほうふつとさせると紹介。交流サイト(SNS)では「ロボットに殴られる時代が来た」「人間は勝てない」などと怖がるコメントが相次いだ。

産経新聞「中国、治安維持にロボット~」より

正直、今の技術のロボットが、果たして現場で使えるのかどうか?という点には非常に興味はある。

さっさと実現して欲しいものだ。

バッテリー技術などには課題も

尤も、投入される現場の武装警官の方にしてみたら、良い迷惑かも知れない。写真で見る限り、足首も華奢だし搭載できるバッテリーパックの容量もたかが知れているだろう。

何より、暴走してしまった時に誰が止めるのか?という点も含めて、手間は増えそうである。実際には、もっと洗練された形のものでなければ運用することも難しかろう。

本当に狙ったパフォーマンスが出せるかどうかは、結構怪しい。人型ロボットは関節部分に大きな負荷がかかるので、恐らくは頻繁なメンテナンスを必要とする。人手不足の現場には些か負担が重すぎるように思う。

そして、この手のロボットの話を聞くと、アイザック・アシモフの描いたロボット三原則絡みの話が頭を過ぎるのである。

しかし一方で、導入してみなければ悪いところの洗い出しもできない。ここは、実証実験を兼ねて是非とも導入を急いで欲しい。

まとめ

記事の中では随分と示唆的に書いたが、実際に治安維持に用いるのであれば車両型か多足歩行のロボットの方が安定性が高く、パワーを出しやすい。

本当に暴動鎮圧に使うのであれば、移動経路に制約は大きいが戦車型のロボットの方が断然合理的である。支那の技術者だって、そんなことは百も承知だろう。

そうすると、「何故人型を選んだのか」の答えは、人型であることそのものが技術力を誇示するための演出であると理解するのが合理的な答えなのではないか。

尤も、人型であることのメリットもあるので、このまま頑張って開発は進めて戴きたいと思っている。

コメント

  1. 音楽大好き より:

    >何故人型を選んだのか

    私、軍事はまるでトーシローで、「思いつき」ですが・・・
    特殊部隊とか歩兵とかに使うつもりではないのかな? 人的被害はないし、兵員を集める苦労もない。増員が必要ならば製造すれば良い。訓練する必要もない。崖のような場所をよじ登るとか渡河などを考えると、人型というのはそれなりに「あり」のように思えます。

    となると、用途によってはネコ型とかリス型とか(^o^)

  2. 匿名 より:

    習近平国家主席が変なことしないかを見張るロボットとかいたら「すごい国だなー」と思いますが。

    人型になっているのはパフォーマンスでしょう。

    こないだやってたロボットの陸上競技みたいに。行き過ぎて壁にあたってショート炎上なんて、ただ走ってるところだけを見せるのが目的にしか見えませんし。
    ・・・在京テレビ(NHK含む)のニュースでここぞと取り上げるのは気持ち悪さを覚えましたが。

  3. 匿名 より:

    ロボットによるクーデターに怯える一人がいる限り大規模導入はなさそう