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トランプ氏が求めるウクライナの停戦

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北米ニュース
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暴走老人と化しているトランプ氏だが、中間選挙を前に焦っている感は強い。

トランプ氏「ウクライナには新しい大統領が必要」、ゼレンスキー氏が軽油の高騰招いていると非難

2026/10/11 06:14

米国のトランプ大統領は10日、ホワイトハウスで記者団に、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領がディーゼル燃料(軽油)価格の高騰を招いていると主張し、「ウクライナには新しい大統領が必要だ」と批判した。

讀賣新聞より

ただ、このウクライナにつけた注文に関して言えば、まあそりゃその通りだとは思うのである。いい加減、非常事態が長過ぎる。なお、軽油の高騰を招いているのは、ウクライナではないのだが。

そして、ウクライナの大統領を決める選挙をやるためには「停戦」だよ。

大統領を選ぶためには停戦が必要である

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60日間の停戦を求める

現在のウクライナは、2024年に行われるはずだった大統領選挙を、非常事態を理由に2年も引き伸ばしている状況にある。はっきり言って異常な状況だ。

しかし、新たな大統領を選出するためには選挙を行う必要があり、そのためには60日間の停戦が必要であると、ゼレンスキー氏は主張している。

ウクライナ大統領は、ロシアが60日間の停戦を実施すれば選挙を実施すると述べた。

2026/10/12

ゼレンスキー大統領はABCニュースのインタビューで、紛争が続くウクライナで選挙を実施することは、治安上の懸念と憲法上の制約のため困難だと述べた。

ドナルド・トランプ米大統領がウクライナに新大統領を選出するよう求めたことに対し、ゼレンスキー大統領は「トランプ大統領には敬意を表するが、誰が指導者になるかは我々の社会と国民が決めることだ。ウクライナが戦争状態にあり、選挙を実施するのが非常に難しいのは事実だ」と述べた。

ウクライナの指導者は、ロシアのプーチン大統領がキエフの指導部交代を望んでいると主張し、トランプ陣営とこの問題について話し合ったことを明らかにした。「だからプーチン大統領に、2ヶ月、つまり60日間の停戦を要求してほしい。60日間の完全停戦を実現すれば、選挙を実施する。もちろん、我々は国民、特にウクライナ国民の選択を全面的に受け入れる用意がある。」

Vietnam.vn より

こういった理由の停戦は、当然、「行えないだろう」という前提で話をされている。

そりゃあ、今まで荒唐無稽な理由をつけて、停戦交渉をご破産にしてきたロシア側にしてみれば、「冗談ではない」という話になる。

今、ロシアに安易に停戦は選択できないのだ。何故なら、戦時経済を進めた結果、戦争をやめた途端に揺り戻しが来る。更に戦場から帰ってこない兵士達の存在が明らかになってしまえば、各地で暴動が起きかねない。それらのリスクは確実ではないが、プーチン氏にしてみればそうしたリスクを犯したくないのが本音だろう。

そして、そうである以上はウクライナは新たな大統領を選出することは出来ない。

論理的に矛盾

というわけで、トランプ氏の要求に対して、ゼレンスキー氏は「そりゃ相手次第だ」と返答した形になっている。

実際に、ゼレンスキー氏にしてみれば、停戦できれば選挙をやってもいいと考えてはいるのだろう。

そして、トランプ氏が何故こんな話をしだしたか?といえば、こちら。

トランプ氏は来月の中間選挙に向け、軽油価格の高騰に神経をとがらせている。9日にはウクライナを侵略するロシアのプーチン大統領と電話会談し、露産軽油の供給を受けることで合意した。

讀賣新聞「トランプ氏「ウクライナには新しい大統領が必要」~」より

なんと、ロシア産の経由を売ってもらえるという交渉をしたという理由かららしい。

しかし、ロシアは韓国から軽油を輸入しようとするほど、国内の生産状況が危うい。

対ロ石油供給めぐるウクライナの批判に韓国が反論
何を言っているのかイマイチ良く分からない。韓国大統領府、対ロ石油供給めぐるウクライナの批判に反論…「事実と異なり不適切」2026年10月8日 11:55韓国大統領府は7日、韓国がロシアに石油製品を供給したとする海外メディアの報道を引用し、韓…

ロシア国内での原油生産能力と、軽油を精製する能力はそれぞれ打撃を受けていて、容易に回復できない状況にある。だから、プーチン氏の約束は空手形なのである。

一方、トランプ氏としても国内の軽油の値上がりは割と深刻な状況だと認識はしているらしい。でも、それ、別にウクライナのせいじゃないんだよ。

データの見方は色々あるのだろうけれど、このデータが示すことは明確である。アメリカがイランで戦争を始めてから、軽油の値上がりが始まっている。そうすると、少なくともロシアのウクライナ侵攻がトリガーだとは言えないよね。

危うい中間選挙

なお、トランプ氏が暴走気味なのは、中間選挙の推移が思わしくないからと言われている。

この数字がどこまで信用できるのか?という点には議論の余地はあるが、思わしくないとするデータが出ていることが問題なのだ。

米民主、オバマ氏の集票力期待 激戦州で相次ぎ候補支援―中間選挙

2026年10月12日07時16分

11月の米中間選挙に向け、野党民主党がオバマ元大統領の集票力に期待を寄せている。与党共和党がトランプ大統領の熱狂的支持層「MAGA(マガ)」派の掘り起こしに躍起となる中、民主党はオバマ氏の知名度と人気を頼りに有権者の投票意欲を高め、激戦区での勝利につなげたい考えだ。

時事通信より

とはいえ、知名度があるとはいえ、民主党はオバマ氏を担ぎ出しているから、処置なしという感じ。

実は、民主党側の人材もかなり危ういことを意味している。そして、そんな民主党に苦戦するのが、今のトランプ氏というのだから、困った状態であることは間違いない。

そして、トランプ氏にとってもロシアの停戦は必要なんだよ、実は。

まとめ

トランプ氏はこのロシア軍のウクライナ進行の他にもイラン戦争を抱えていて、なかなか国内問題に手が回っていない。だからこそ、中間選挙でも苦戦しているのである。

そういえば、ノーベル平和賞も要求していたが、そういう文脈なのだろう。オバマ氏にすら受賞できたのだから。まあ、正直、オバマ氏が貰ったのが「なんで?」というレベルであって、トランプ氏が受賞できるとはとても思えないんだけれどね。あれは政治的な意味合いが強い賞だし。

何れにせよ、アメリカの中間選挙を前にして、本当に停戦を求めているのはトランプ氏自身かもしれない。

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