お、おう、首都移転かと思ったら、行政機能の移転か。

上手く行くと良いね。
タイトルには「ぶち上げる」と書いたが、世宗市に首都機能の一部を移転するという計画は実際にあって、粛々と実行はされていたのである。そして、現大統領の李在明氏(ミョンミョン)は大統領選挙の際に「世宗を行政首都にする」と強く公約していたので、民意は得られているともいえる。
現状でも世宗市に行政機能の一部が移転して、公務員はソウルから世宗市に通っているというようなニュースも見かけたのだから、それなりに機能はしているのだろう。

こちらの記事にも軽く触れているのだが、2002年にノムタン(盧武鉉)が首都移転公約として計画を推進し、最終的に機能の一部移転に収まって、都市開発は進められているのだ。
ただ、中央行政機関そのものを移転する話はこれまで出ていなかった。
今回の話は、むしろ事実上の首都移転に近い形になるのだろう。
調べてみると、中央行政機関(43機関)が世宗市に移転を完了しているので、さらに27機関の移転をするというのは、現実的には可能なのだろう。
ちょっと厄介なのは、2004年の最高裁判決だが。
首都移転は違憲? 憲法裁裁判官の構成が変わり、前向きな判断の可能性も
登録:2020-07-24 06:03 修正:2020-07-24 10:44
不動産問題の解決策の一つとして与党が打ち出した行政首都移転計画に賛成の声が高まる中、16年前に首都移転を頓挫させた“憲法的問題”が解消されるかに注目が集まっている。
憲法裁判所は2004年10月21日、首都移転の法的根拠である「新行政首都建設のための特別措置法」に対する憲法訴願事件で、「首都がソウルであることは韓国憲法上慣習憲法であるため、これを廃止するためには、必ず憲法改正の手続きを踏まなければならない」とし、裁判官8対1の意見で違憲決定を下した。憲法に「首都はソウル」と明示されているわけではないが、国民が慣行上、ソウルを大韓民国の首都と認識しているため、憲法と同じレベルの慣習憲法と見なさなければならず、これを変えるためには国民投票を行うべきという判断だった。
ハンギョレより
まあ、酷い話ではある。
だって、韓国の憲法は成文憲法で、慣習法が関与できる余地はないのである。でも、「昔から首都といえばソウルだ」として、判決を出してしまった。ちょっと意味が分からない。
それでも、大統領選挙で公約したのだから、許されるということなんだろうね、きっと。
だが、この移転計画は割と理にかなっている側面がある。1つの前提を無視すれば、少子化問題や不動産バブル問題を華麗に解決できる要素があるのだ。もはや開発の余地がほとんどないソウルに拘るよりも、余裕のある世宗市に移転した方が、はるかに効率的な開発が行えるのである。
え?「1つの前提は何か?」って?そりゃ、お金である。これ以上積み上げられない政府債務を更に積み上げる結果になりかねない。そして、それは財政の健全さを失わせると見られて、韓国の信用そのものを失墜させる可能性を秘めている。そういう意味で、この首都機能移転計画は、かなり無謀な策といえるのだ。



コメント
韓国にまともな法治を期待するのは間違っていると思うが、首都移転に憲法改正が必要なら、
憲法改正して、大統領府も世宗市に移転してしまえばいい。無問題。