先ずは被害者の方に、お悔やみを申し上げたい。
韓国陸軍「コブラヘリ墜落で准尉2人死亡」…40年前の老朽機種
2026.02.10 10:40
京畿道加平郡朝宗面縣里一帯で訓練中だった陸軍コブラヘリコプター(AH-1S)が9日午前11時4分ごろ墜落したと、陸軍が明らかにした。原因は不明という。操縦士ら搭乗者2人はともに心停止状態で見つかり、民間の病院に搬送されたが、死亡が確認された。
中央日報より
逃げる暇もなかったのか。
攻撃ヘリの老朽化問題
2028年に退役の予定
韓国の攻撃ヘリにはAH-64Eが採用されていることに関しては、このブログでも過去に触れている。
ただ、未だにAH-1FやAH-1Sを運用している。え?日本の陸上自衛隊もそうだ?更新は急務なんだけど、確かに、陸上自衛隊の攻撃ヘリ問題も深刻である。
さておき、韓国陸軍で採用されているAH-1Sは現在約60機程で、退役を待っている状態である。
軍内外では根本的な原因として機種の老朽化を指摘している。コブラのうち事故機種のAH-1Sは1988年に導入され、機齢が40年近い。現在、陸軍は約60機を運用中で、2028年から順次退役する予定だ。
中央日報「韓国陸軍「コブラヘリ墜落で准尉2人死亡」~」より
結構格好いいヘリコプターなんだが、老朽化問題は避けようがないんだよね。

改良型のAH-1WやAH-1Zは今でもアメリカ軍で利用されているから、更新すれば良いのだけれど。
国産小型武装ヘリコプターの導入進まず
もちろん、退役することが決まっている以上は、後継機はある。
問題は代替機種の国産小型武装ヘリコプター(LAH)の導入速度だ。現在の導入物量は10機にもならない。2031年までにLAH約180機を導入する計画であり、この時期までコブラを引き続き運用する必要がある。
中央日報「韓国陸軍「コブラヘリ墜落で准尉2人死亡」~」より
LAHなぁ。
過去にこのブログで小型武装ヘリコプター(LAH)には触れている。
完成したなら、早めに導入すれば良いんだけど。
2031年までに老朽化したヘリコプターに代替 輸出のため特殊作戦用などに改造計画
2024-12-26 16:12:25
KAI(韓国航空宇宙産業)が26日、陸軍用小型武装ヘリコプター「ミルオン」(LAH)の量産初号機を軍に初めて納品した。 小型武装ヘリコプター(LAH)は軍が既存に保有した500MDとAH-1Sコブラなど老朽機種を代替する予定であり、2031年までに納品される。
ミルオンは既存対戦車ミサイル対比射程距離が2倍以上増加した空対地ミサイル「天剣」をはじめとする2.75インチロケットと20㎜ターレット型機関銃を搭載し武装能力が大きく向上した。
毎日経済より
導入計画は2031年までに代替すると報じられていて、遅れ気味である。ただこれ、過去にこんな風に批判されているんだよね。
韓国が開発中の攻撃ヘリ、40年前の旧型より性能劣ることが判明=韓国ネットは「傑作ヘリと比べて実力が劣るのは当然」と寛容
2017年10月12日 06:20
2017年10月9日、韓国軍が導入して40年が経過した攻撃ヘリコプター「コブラ(AH−1S)」の代替用として、韓国政府や韓国航空宇宙産業(KAI)が1兆6000億ウォン(約1600億円)をかけて共同で開発中の韓国型小型武装ヘリコプター「LAH」が、性能面でコブラに劣ることが判明した。韓国・国民日報が伝えた。
レコードチャイナより
AH-1SをLAHに更新したら、AH-1Sより性能が落ちるというのは、ガッカリポイントだよね。これが本当かどうかは検証できていないんだけど。
天剣の開発完了
そういえば、ブログで扱わなかったネタとして、小型武装ヘリコプターLAH「ミルオン」に搭載予定の空対地ミサイル「天剣」の開発が完了したという話があった。
通常、ヘリコプターに搭載する空対地ミサイルというと「ヘルファイア」が有名だが、それ以上の性能があるという。
ヘリコプター搭載ミサイル、韓国産空対地「天剣」体系開発完了
2022.12.19 15:19
韓国の防衛事業庁が初の国産空対地ミサイル「天剣」体系の開発が完了したと19日、明らかにした。
防衛事業庁によると、小型武装ヘリコプター(LAH)用の空対地誘導弾「天剣」が12日、戦闘用適合判定を受け、体系の開発に成功した。
~~略~~
貫通力は開発目標だった主要作戦性能(ROC)を超過した。ヘリコプター用空対地誘導弾の代名詞ヘルファイアIIと比較すると、誘導能力は「天剣」が優れ、貫通力は似た水準だと、防衛事業庁は説明した。
中央日報より
2022年に開発完了して、現時点では生産段階に進んでおり、現段階で第2期生産に入っているようだ。
ハンファ、韓国向けミサイル契約1億5300万ドルを獲得
2025年12月8日
ハンファ・エアロスペースは、韓国の軽武装ヘリコプターにチョンゴムミサイルを供給するため、2254億韓国ウォン(1億5300万ドル)相当の第2期生産契約を獲得した。
これは、昨年1623億韓国ウォン(1億1000万ドル)の初期受注で開始されたプログラムの拡大となる。これらの契約を合わせると、総生産量は3877億韓国ウォン(2億6300万ドル)となり、納入は2028年まで予定されている。
The Defense Postより

記事を読む限り順調っぽいね。
復帰1年あまりで再び
というわけで、ようやく更新の目処が立ったという状況の矢先の事故だということで、残念至極である。
コブラヘリコプターは2023年8月にも事故が発生した。当時は人命被害がなかったが、ヘリコプターが離陸中1メートルほど浮いたところで主回転翼のローターが離脱し、あわや大惨事となる状況が生じた。
陸軍はその後、安全性を確認するため約1年4カ月間、同機種の運航を全面的に中断した。この期間、コブラは化学弾除毒訓練など地上教育用として制限的に使用された。その後、精密点検を経て2024年12月に飛行に復帰したが、復帰1年余りで惨事が発生したのだ。陸軍関係者は「機体の欠陥などすべての可能性を開いて原因を調査中」と明らかにした。
中央日報「韓国陸軍「コブラヘリ墜落で准尉2人死亡」~」より
過去にもあったトラブルを本当に解消できたのか?も含めてしっかりと調査して欲しいね。
まとめ
韓国陸軍は「老朽化が原因だ」としてはいるが、分かっていても次の更新にはもうちょっとタイムラグが生じるようだ。
少なくとも、刷新されるまでは同種のトラブルが起こらないように、キッチリメンテナンスして欲しいものだね。




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