ぶっちゃけたー!それも、朝日新聞が。
「協力するしか選択肢ない」 混迷する国際情勢、相対的に近づく日韓
2026年5月19日 19時56分
高市早苗首相と韓国の李在明大統領は、4カ月の間に互いの故郷を行き来し、親密な関係を印象づけた。
朝日新聞より
タイトルを読むと、日本は韓国と協力するしか選択肢がない!みたいな印象を受けるんだけど、まあそれも一面の事実ではあるだろう。ただし、記事を読んで興味深かったのは、「お互いに協力する気はない」という実態だ。
選択肢がないのは?
友好のポーズだけ
この記事は、前回のこちらの記事の追記事項だね。

こちらの記事でも、「次の会談の約束」をしたことが最大の成果だと書いたのだけれど、朝日新聞の報じる内容を拾うと更に酷い実態が浮かび上がる。
共同記者発表で李氏は「韓日の首脳が互いの故郷を訪問したのは初めてで、世界的にも類例を見ない」と強調。高市氏は「諸外国との関係で悩むことがあったら、しょっちゅう電話しあおうねと約束した」と語り、良好な関係を印象づけた。
朝日新聞「協力するしか選択肢ない~」より
「連絡し合おうぜ」という話は、前回触れた「次の会談の約束」と実質的には同じ類いの話である。ここもなかなか凄い内容ではあるが、その続きが更に酷い。
日本政府関係者は「具体的な協力の中身があるわけではないが、やれることを互いに考えていく」と話す。
朝日新聞「協力するしか選択肢ない~」より
とにかく協力しようぜ!中身は決まっていないけど、と。
これでもかと、「協力の姿勢だけ」を見せる演出になっていた日韓首脳会談を思い出せば、納得の話だ。
相対的に近づく?
ここから先は有料記事なので、言及できないが、「相対的に近づく」の意味はかなり主観的な内容になっている。
しかし、エネルギー安全保障問題やシーレーンの問題などを考えれば、日韓が安全保障面で一定の協力関係を築くべきだ、という議論自体は理解できる。おそらくはそういう事を言いたいのだろうけれど、だが、その議論には大きな前提条件がある。
未だに、FOIPやQuad連携、英欧諸国との安全保障協力、ASEANへの枠組みの何れにも消極的なのが韓国の現状なのである。先日のこの記事も似たような話だったとご記憶だと思う。

米インド太平洋軍(USINDOPACOM)ミッション・ネットワーク(IMN)に、韓国は未参加なのだ。背景には、やはり支那への配慮が大きいのだろう。

ちょっと動けば、支那から「徒党を組むな」と差し込まれるので、韓国としては支那に嫌がられることはできるだけやらない方針というのが現状なんだと思う。
支那の顔色を伺いながら消極姿勢のままの韓国とは、そうでない日本とは「相対的に近づく」わけがないのだ。
まとめ
日本は、東南アジアやオーストラリアとの連携を深めながら、安全保障上の選択肢を着実に増やしている。日米関係の強化だけでなく、多層的な枠組み構築を進めている最中だ。
一方の韓国は、安全保障協力の枠組み拡大にはなお慎重で、自国軍事力強化の構想を語っていても、それが短期的に実現する話でもない。
そうすると、「協力するしか選択肢がない」のは韓国のことではないのか?と思わざるを得ない。誰に「選択肢がない」のか。主語の置き方1つ見ても、もはや日本のメディアとしての視点を失っているのだと、改めて思い知らされた。


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