相変わらず極右扱いされているAfDだが、東部州議会選挙では大きく勝てたようだ。
独極右が得票率首位、東部州議会選 メルツ首相に大きな打撃
2026年9月7日午前 7:13
ドイツ東部ザクセン・アンハルト州で6日に実施された州議会選挙は、反移民など極右的主張を掲げる右派政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が出口調査の得票率44%で首位に立った。極右政党が第2次世界大戦後初めて州レベルで政権獲得に近づいた形となり、ドイツ政界に大きな衝撃を与えている。
ロイターより
事前に過半数に届く勢いで支持を広げていたドイツのための選択肢(AfD)が選挙で勝てたという、納得の結果となった。
ドイツでの地殻変動
下馬評通り強かった
先日、「変わるかも」という記事は書いたのだが。

この記事では、勢いが伸びている位の印象だった。しかし、蓋を開けてみたらAfDの大勝だと分析して良いだろう。
極右AfD圧勝、第1党へ 過半数届かず、メルツ氏与党は惨敗―旧東独州議選
2026年09月07日10時15分
ドイツ東部の旧東独ザクセン・アンハルト州で6日、州議選が行われ、選管によると、開票率99%超の段階で、極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」が得票率43.8%と第1党の座を確実にした。2021年の前回選挙から得票を倍増させる圧勝だが、単独過半数には届かなかった。州で政権を樹立できるかは他政党の動向に左右される。
時事通信より
開票率99%となったということは、これでほぼ確定ということになる。その上で、得票率43.8%というと、ほぼ事前調査の通りの結果が得られたと言うことを意味する。
こういった新興陣営が伸びている場合は、前評判よりも得票率は低くなるものだが、そういったことはなかったようだ。
寧ろ、現地メディアも含めて、圧倒的にAfDには不利な報道が続けられていたので、この結果には少し驚いた。
CDUは惨敗
一方で、惨敗の結果になったの保守与党キリスト教民主同盟(CDU)である。
メルツ首相率いる保守与党キリスト教民主同盟(CDU)は前回の半分以下の17.2%で惨敗。メルツ氏は党内での求心力が一段と失われ、首相交代を求める動きが活発化しつつある。
時事通信「極右AfD圧勝、第1党へ~」より
事前の調査では支持率22%だったのに、結果を見ると得票率17.2%である。

つまり、事前情報よりも得票できなかったということになる。
中道左派の社会民主党(SPD)と環境政党の緑の党、東独独裁政党の流れをくむ左派党が9%前後で並んだ。ポピュリスト新党BSWは、比例議席獲得の最低得票率5%をクリアした。
時事通信「極右AfD圧勝、第1党へ~」より
そしてここも気になるところ。暫定の数字しか分からないが、どうやら既存政党はやや得票数を減らし、ザーラ・ワーゲンクネヒト同盟(BSW)が5.3%の得票率を得たということである。
- AfD(極右):43.8%と予測よりも上振れ、歴史的大勝
- CDU(メルツ党首・与党):17.2%と予測より大幅に惨敗
- BSW(ポピュリスト新党):5.3%「5%の壁」を突破し議席獲得
- SPD(中道左派):9.3%と予測から横ばい〜微増
- 緑の党:8.9%で予測より善戦
- FDP(自由民主党)」2.6%と議会から完全に転落
相変わらず強い緑の党だが、こんなクソ政党なくなってしまえば良いのに効率よく左派の票を集めたようだ。
さておき、傾向からみてかなりの地殻変動があったと見て良いだろう。投票率が戦後最高の77.8%になったことも、大きく影響したと見て良い。
FDPの凋落
気になるのは、自由民主党(FDP)の凋落っぷりである。FDPは、過去にはドイツの与党の一角として活躍していたこともあって、ある程度支持されるものと考えていたのだけれど。
ザクセン=アンハルト州の副首相を務め、かつインフラ・デジタル担当州大臣を務めているのはリディア・ヒューケンス氏で、FDPの党首でもある。
ただし、メルケル政権を支えたFDPの支持は政権が終わると同時に徐々にその勢力を失い、連邦選挙でも議席獲得に失敗し、殆どの州会議からも排除される。更に、牙城だったバーデン=ヴュルテンベルク州での議席も今年3月に失い、凋落っぷりが目立っている。
ただ、FDPは財政均衡主義を主張し、とにかく小さな政府を目指すべきだという主張の政党で、移民推進派である。今回の選挙でAfDが支持された背景に、移民排斥の方向に舵を切るべきという支持が拡大したことがあったことを考えれば、納得の敗戦というべきかも知れない。
ヒューケンス氏は、この結果を受けて引退・辞任する見通し。
まとめ
今回、ザクセン=アンハルト州議会選挙において、CDUの敗戦は数字以上に酷い状況であった。
2021年の選挙の際に、CDUは同州の小選挙区で41選挙区中40選挙区を独占するほど強かった。ところが、今回、2026年の選挙においてCDUが勝てた小選挙区は0だ。AfDが38議席獲得したので、文字通り勢力図を塗り替えた格好となったのである。
更に、現職州知事であるスヴェン・シュルツ氏が、自らの小選挙区で落選したという衝撃の結果に。
この様なことになった結果、国政でのAfDの存在感が増すのは確実で、9月20日の選挙(メクレンブルク=フォアポンメルン州選挙、ベルリン州選挙)にも大きく影響が出る可能性がある。SPDが善戦できたのがドイツの与党にとって、せめてもの救いなのかもしれないが。


コメント
有り難くも、有り難くないも同居した
感想。私の中で呉越同舟。
①リベラル勢力の切り崩しとしてはありがたい!
②しかしウクライナ支援停止などで、
ユーラシア大陸西端の地政学を変動させ、それがわが国へのシナの圧迫に変わる可能性がある!
コレまでのコメント経過から、
「お前はどっち側なんだ?」
となるので、今の見解!
結論)ロシアを窒息死させない程度に
押さえ込みながら、ヨーロッパでの緊張は持続させて欲しい!
ウクライナの敗戦という形でなく、
「脅威としてのロシア」を継続させた
擬似冷戦構造!
そりゃロシア怖くないよになると、
火種は極東にくるに決まってる!
ロシアとシナが手を組もうと、歴史的な背景から日米みたくはならない。
ロシアはシナに完全に組み込まれない為に、極東、シベリア地域にシナが両度的に食い込むのは許さない、
(手放したら北海航路の利権つまりロシア沿岸を通るルートの支配権を喪いかねない)
そこを保持してもらうと、シナが日本海や太平洋への進出にブレードかけるから。シナのフリーパスになると日本の安全保障が脅かされる!
なのでロシアに負けてもらうにしても、ロシアが解体されたりサドンデスするのは困る!
シナへの重石としての、蓋の役目はしばらくは続けて欲しい!
その為に親ロシア政権がEUの大国で産まれるのは困る!
かといって、そろそろリベラル御花畑の口実は潰して欲しい!
痛し痒しなのです😅
ここいらは中東も視野に入れる
砂漠の男様や、他の方々にも知恵を拝借したいですm(_ _)m
木霊様には「プリゴジンの乱は惜しかった」と書きましたが、
冷静に考えると、プリゴジンがクーデターに成功しても、彼は短期に失脚か暗殺されて「ロシア内戦」になる可能性が高い!
やはり失敗してくれて良かった?
とはいえウクライナの終戦または無期停戦として、プーチンの「その後」次第でロシア内戦か?
似たことは、もう一人のプーさんにも当てはまる気がする。
まったく、どうなるんだろ?
あ、いま感じたけど、国際政治ってチェスでなくカードゲームなのね?
キングの首とってめでたし…てはなく、「ババ抜き」なのね?
そりゃ、会議は踊るわ😮💨