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日モンゴル首脳会談が日本で行われる

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外交
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最近、政府関連のニュースを引用するのに、ニュース媒体が適切なのか悩んでいる。

空港拡張支援で円借款 日モンゴル首脳が会談

2026年09月29日21時58分

高市早苗首相は29日、モンゴルのオチラル首相と首相官邸で会談した。首都ウランバートルのチンギスハン国際空港の拡張を支援するため、日本政府が約1582億円の円借款を供与することで合意した。3月に就任したオチラル氏の来日は初めて。

時事通信より

え?今回のニューストピックスはそれなんだ。

時事通信って存在する意義があるのかどうか疑ってしまったが、報道各社が横並びで「チンギスハン国際航空の拡張支援」について報じていた。

これだからオールドメディアは。時事通信は27期連続赤字でしたっけ?

モンゴルの首相は何をしに日本へ?

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初外遊先を日本に

さて、では気を取り直して。

日・モンゴル首脳会談及びワーキング・ディナー

令和8年9月29日

9月29日午後5時45分から約35分間、高市早苗内閣総理大臣は、日本を公式訪問中のニャムオソル・オチラル・モンゴル首相(H.E. Mr. Nyam-Osor UCHRAL, Prime Minister of Mongolia)と日・モンゴル首脳会談を行い、続けて約60分間、ワーキング・ディナーを行いました。

外務省より

先ずは、モンゴル首相のオチラル氏が初来日したというニュースで、日・モンゴル首脳会談を行ったことを最初に指摘しておきたい。

なんと、就任後初の二国間訪問の地に日本を選んだということらしい。こちらも確認して欲しい。

モンゴル首相が来日するケースは過去にもあったが、日本を重視する首相は始めてである。

もっとも、これは「初外遊先が日本」という意味ではない。オチラル首相は9月初めにロシアのウラジオストクを訪問しており、東方経済フォーラムにも出席している。

したがって、ここで重要なのは就任後初めての二国間訪問先として日本を選んだという点だろう。オチラル氏も「モンゴルの最も重要な「第三の隣国」」と表現しているので、如何に重視したかは伝わってくるね。

FIOPとモンゴル経済

このブログでモンゴルの事情について触れることは少ないが、実はモンゴルは経済的に発展している状況にある。

モンゴルの2023年の経済成長率7.0%の背景

2024年7月8日

モンゴルの経済が成長している。2023年の実質GDP成長率は7.0%を記録し、新型コロナウイルス禍の2020年(マイナス4.6%)、2021年(1.6%)から大幅に回復し、2019年(5.6%)や2022年(5.0%)を上回った。各国際機関は2023年4月時点で、2023年通年の成長率を総じて5%前後と予測していたが、予測を上回る成長率を記録した。

JETROより

扱っているのは主に石炭や胴といった地下資源のようだが、輸出先は大体支那であるようで、国別の貿易動向を見ると輸出全体の91.4%が支那向けであるようだ。当然、重い地下資源の大半は支那へということになる。

だが、いつまでも買ってくれるとは限らない。

  1. 高市総理大臣は、オチラル首相の就任後初の二国間訪問としての訪日を歓迎するとともに、モンゴルの最も重要な「第三の隣国」として、進化した「自由で開かれたインド太平洋(FOIP)」の下、モンゴルの自律性・強靱性を支えていく旨述べました。これに対し、オチラル首相から、日本が「平和国家」として国際社会の平和と安定に長きにわたり貢献していることを高く評価するとともに、2022年の共同声明の内容を着実に実施していく旨述べました。
  2. 両首脳は、「平和と繁栄のための特別な戦略的パートナーシップ」の下、更なる協力を進めることで一致し、安全保障面、さらにはAIといった新たな分野での協力についても議論していくことで一致しました。
外務省より

なので、オチラル氏は自由で開かれたインド太平洋(FOIP)にコミットすると共に、安全保障とAIの分野について議論するということに合意した。

モンゴルとAIの関係は一体何だ?という話なんだけれど、モンゴルは現在AI技術にこれから力を入れていく構想らしく、これからその手の技術者が不足するであろう日本とは、協力の余地があると判断したようだ。

  1. 両首脳は、日本企業が運営に参画しているチンギス・ハーン国際空港の拡張に関する円借款の交換公文(E/N)の署名・交換が行われたことを歓迎し、空の連結性の鍵である同国際空港における日・モンゴル間協力の重要性について一致しました。本協力は日本企業のモンゴルとの貿易やビジネスの促進に資するものです。また、パワー・アジアの下、石油備蓄や再生可能エネルギー関連分野で積極的に協力していくことで一致しました。
外務省より

そして、空港のことは4番目に謳ってある話。

何故空港なのか

なお、今回「円借款」を出す話になったチンギス・ハーン国際空港の拡張だが、別に主力商品の地下資源を輸出するための空港というわけではない。

また、その規模は約1528億円とわりと小規模ではあるが、それなりの額を貸すこととなった。

「チンギス・ハーン国際空港拡張計画」(供与借款額:1,582.84億円)

チンギス・ハーン国際空港は、日本の円借款を活用して建設され、2021年7月に開港した空港です。当該空港の運営は、日本企業4社と同国政府の合弁企業が担っており、当該空港は二国間協力の象徴です。近年、旅客数・貨物量が増加傾向にあり、現在の空港施設の許容量では需要を満たすことが困難になりつつあります。

本計画では、当該空港の施設を拡張し、航空旅客及び貨物輸送の将来的な需要増加に対応することで、空港の混雑緩和や更なる利便性の向上を図り、同国の経済発展に寄与することを目的としています。

また、本計画を通じてモンゴルの経済発展を後押しすることは、日本や同国を含む地域経済の安定的な発展を支えるとともに、日本企業の更なる進出や活動の活発化にも貢献します。

外務省の資料より

モンゴルは海に面していない国家なので、ロシアと支那の協力なしに海路を確保することができない。

したがって、単なる「鉱物資源を売る国と、それを買う国」という現在地から、経済、デジタル、安全保障などを含めた関係へ広げる国になるという野心がオチラル氏にはあるようだ。

それ故の、空路の強化なのだろう。

img

2021年7月4日に開港したチンギスハーン国際空港は、日本とモンゴルの企業が共同経営している。

モンゴルで新しい国際空港が開港:日本とモンゴルの企業が共同運営

2021.07.02

7月4日、モンゴル国の首都ウランバートル市近郊のトゥブ県において、チンギスハーン国際空港が開港します。当日は、開港式典が開かれ、最初のフライトとなるウランバートル—成田便が飛び立つ予定です。今後この空港がモンゴルの新しい空の玄関口となります。

Jicaより

つまり、機能拡充するにも日本から円借款を出すのに何の不思議もないのである。

まとめ

日本とモンゴルとの関係強化ということの意味は、即時、安全保障の強化ということにはならない。だが、ロシアや支那との関係を考えると、間に挟まれたモンゴルとの関係強化は、戦略としてはアリだろう。

冒頭に紹介した「日本がモンゴルに約1582億円の円借款を供与」というだけのニュースでは伝わってこない事実が、外務省のサイトには公開されていて、日本の国防においてもそれなりに重要な話なのである。

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