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ドイツはGCAPでのイニシアチブを握りたい

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北欧ニュース
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GCAPに暗雲が垂れ込めてきたな。

英独国防大臣会議共同声明

2026年11月2日

本日、トリニティ・ハウス協定に基づく第2回国防閣僚会議を開催しました。協定締結から2年が経過し、英国とドイツ間の防衛協力強化において、両国政府は大きな進展を遂げました。

イギリスの公式サイトより

イギリスは決められた金も払わんと、ドイツと手を結ぼうというのが今回の話。GCAPの話は直接的には書かれていないが、事実上、協議することは決定したようだ。

だが、ドイツに支払い能力があると思ったら、大間違いだぞ。

食い下がるドイツ

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漂流したFCASの代替を探す

公式サイトでは、直接的な言及をしていないが、それっぽい単語は埋め込まれている。

わが国の軍隊は協力関係の深化も継続しています。陸上では、即応性と相互運用性を強化するための戦略的パートナーシップを発展させ、将来の能力や無人システムに関する協力を模索しています。海上領域では、本日両国の兵器担当部長間で実施協定が締結され、スティングレイの調達に関する協力を進めています。

イギリスの公式サイトより

これに加えて、ドイツの記事ではこんな風に説明されている。

ドイツと英国:主要な二国間プロジェクトの進展

2026年11月2日

ドイツのボリス・ピストリウス国防相と英国のウェス・ストリーティング国防相は、2026年11月2日にベルリンで英独国防相会議を開催した。

~~略~~

ドイツと英国間の二国間協力の中心的な枠組みは、 2024年10月に締結されたトリニティ・ハウス協定です。この防衛協定は、陸海空宇宙、サイバー空間、情報といった領域における画期的なプロジェクトに加え、長距離精密兵器、無人システム、重要な水中インフラの保護に関する具体的なプロジェクトも網羅しています。

bmvgより

ピストリウス氏、英国とのさらなる共同兵器開発計画を発表

2026年11月2日

ドイツのボリス・ピストリウス国防相は本日、英国のウェス・ストリーティング国防相のベルリン訪問中に開かれた記者会見で、防衛問題における協力関係のさらなる拡大を発表した。その中で、ドイツがGCAP戦闘機計画に参加できるかどうか、また参加できるとしたらどのような条件で参加できるかを判断するための迅速な評価が行われる予定である。

hartpunktより

ドイツ側の方が積極性を見せている様子だが、イギリスは割と好意的に判断している雰囲気が強い。

先日の首脳会談でも

前の記事でも書いたのだが、先日、ドイツ首相が来日して、GCAPのおねだりをして帰った。

次期戦闘機GCAP計画にドイツ参戦?苦慮する日本
ドイツ首相のメルツ氏が来日したが、いきなり爆弾を持ち込んだな。前々から噂にはなっていたけど、やっぱりか、という印象。ご存じ、次期戦闘機の共同開発計画「グローバル戦闘航空プログラム(GCAP)」は、日本、イギリス、イタリアの三カ国で共同開発を…

そして、前回も紹介したのだけれど、日本も無碍には出来なかった。

日独首脳が会談、戦闘機の共同開発参加にメルツ氏意欲 高市氏はEV問題に強い懸念伝える

2026年10月28日午後 8:35

高市早苗首相とドイツのメルツ首相は28日、首相官邸で会談した。人工知能(AI)や重要鉱物など幅広い分野で戦略的連携を強化することで一致する中、メルツ氏は日英伊3カ国が進める戦闘機共同開発への参画に意欲を示した。日本外務省によると、高市‌氏は日本側が懸念する日本製電気自動車(EV)が欧州で優遇措置の対象外となる問題について強い懸念を伝えた。

ロイターより

意欲は分かったけど、勝手にやって欲しい。

対イギリス交渉

日本側は遠回しにお断りをしたが、ドイツはイギリスに交渉を持ち掛けたというのが冒頭の話。

で、日本側はそれを予想しており、イギリス側に「イギリスのワークシェア分を回すなら」と言及している。

次期戦闘機開発にドイツが「協力」 日本は警戒、「計画見直し必至」

2026年10月29日 5時00分

高市早苗首相とドイツのメルツ首相の首脳会談で、ドイツのメルツ氏が、日英伊3カ国が進める次期戦闘機共同開発計画(GCAP)への「協力」に言及した。計画の遅れなどを危ぶむ日本側には警戒感が広がった。

~~略~~

防衛省関係者は「英国が入れたいなら、英国の『取り分』からドイツにまわしてくれという話。このタイミングで言われても無理だ」と憤る。

朝日新聞より

イギリスとしては、開発費の捻出に苦慮しているので、ドイツはそこに目を付けている感じではある。

ただ、ドイツとしてはエアバスに1枚噛ませようとしているという、厄介な話になっているのだよね。

エアバスCEOはGCAPとの連携準備が整ったと語る

2026年10月29日

エアバスのギヨーム・フォーリー最高経営責任者(CEO)は水曜日、フランスとドイツによるライバル企業の倒産を受け、同社が英国、日本、イタリアのコンソーシアムに加わり、次世代戦闘機を開発する可能性があると述べた。

~~略~~

「我々は、次世代戦闘機の将来について、ドイツ政府およびスペイン政府と緊密に協力し、支援している。次世代戦闘機は『ヨーロッパにあり、ヨーロッパのためのものでなければならない』」とフォール氏は述べた。

「エアバスとしては、欧州における第6世代戦闘機の必要性を、協力プログラムとして引き続き確信しています。そして、欧州にとっての解決策の一翼を担いたいと考えています。」

the japan times より

そして、エアバスのCEOは参画するからにはイニシアチブを握りたいと言っているわけで。もう、出てくんなよ……。

だいたい、FCASの計画が頓挫した理由だって、エアバスとダッソー社が揉めた結果、話がまとまらなくなったからなんだけど。

もう、エアバスは独自に戦闘機作れよ。

まとめ

なかなか軌道に乗らないGCAPのプログラムだが、その周囲で様々なパワーバランスが働いていて遅れる一方である。

将来的にドイツがGCAP(戦闘機)を大量に買ってくれれば、生産数が増えて1機あたりのコストが安くなり、日本の防衛費節約には繋がるのだけれど、それではエアバスが黙ってはいないだろう。

そんなことはイギリスのBAEが嫌というほど体験しているわけで、イギリスの政権はそのあたりのバランスに苦慮することになりそうである。

コメント

  1. 砂漠の男 より:

    UKが”おけら”であることが主因なのですが、ドイツも図々しく押し込んできているようです。
    国際共同開発にはついて回るトラブルですが、ドイツは「手土産」ー提供できるものーを見せず、極力負担を回避したい思惑が透けて見えます。
    UKは乗り気、イタリアは最初からウェルカムで、日本に分が悪い状況。

    小泉防衛相が、年越し前にUKやイタリアへの”お年玉”として、ゴネるなら日本はGCAPからの’離脱モアリマス’くらい囁いてみてはどうでしょうね?