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ウクライナに土地を諦めろ?独首相発言の無神経

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北欧ニュース
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流石ドイツ、やることがキタナイ。発言まで含めて、である。

ウクライナは領土譲歩受け入れざるを得ない可能性、EU加盟との関連示唆 独首相

2026年4月28日午前 12:34

ドイツのメルツ首相は27日、ウクライナは将来のロシアとの和平合意において、領土の一部譲歩を受け入れなければならない可能性‌があり、こうした譲歩は、欧州連合(EU)加盟の見通しと関連しているとの見方を示した。

ロイターより

現実問題として、ウクライナがロシアに奪われた土地を取り返すことができるのか?といわれると、そこは悩ましいところ。ドンバス地域はともかくとして、クリミア半島の奪還まで考えると厳しいとは思う。

だが、それと「今このタイミングでそれを言うべきか」は別問題だ。

このタイミングで言う?

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被支配地域を手放すべきか

メルツ氏は、ウクライナを突き放した、ということではないのだとは思う。

メルツ氏はドイツ西部ノルトライン・ウェストファーレン(NRW)州の学校で生徒らに対し「どこかの段階で、ウクライナは停戦⁠協定に署名し、願わくば、ロシアとの平和条約を締結するだろう」とし「そうなった場合、ウクライナ領土の一部はもはやウクライナのものではなくなる可能性がある」と言及。「(ウクライナの)ゼレンスキー大統領がこれを自国民に伝え、賛成多数を得たいと考え、国民投票を実施する必要があるなら、同時に『私はあなた方‌のた⁠めに欧州への道を開いた』と伝えなければならない」と述べた。

ロイター「ウクライナは領土譲歩受け入れざるを得ない可能性~」より

戦争状態の解除が優先課題と捉えているドイツとしては、「当然のことを、当然のこととして発言」したつもりかもしれない。

だが、他国の領土が侵略されている最中に、第三国の首脳が「その土地は諦めることになるかもしれない」と口にするのは、かなり無責任な話でもある。

もしドイツ自身が侵略戦争を受けたとき、果たして同じ台詞を平然と言えるのか。

どの程度の領土を指すのか

実際、視覚的にどんな状態なのかを再確認する。

ロシア占領下にあるウクライナの地域の変化

開戦時、2022年は随分と侵略領土が増えていたけれど、2023年以降は随分と落ち着いた。

ISWより

この地図は、ISWの提供による2026年4月28日時点のウクライナの状況である。赤の実線で囲われた地域がロシアに支配されている地域。黒の実線で囲われ、赤斜線の入っている地域は、2022年2月24日以前にロシアの支配下にあった地域だね。

大雑把な計算だが、被支配地域はウクライナ全土の約2割。一時期は27%まで支配が拡大していた時期もあったので、良く取り戻したものだ。

ロシア劣勢局面

さらに興味深いのは、ここへ来てロシア側の苦境も目立ってきた点である。

ウクライナ、ロシア南部製油所に無人機攻撃 過去2週間で3回目

2026年4月29日午前 4:45

ウクライナ軍は28日、ロシア南部クラスノダール地方の黒海沿岸都市トゥアプセにある製油所を攻撃した。トゥアプセが‌攻撃を受けるのは過去約2週間で3回目。関係当局によると、ウクライナ軍によるドローン(無人機)攻撃で大規模な火災が発生した。

ウクライナ軍は、トゥアプセの製油所に対する攻撃は、ロシアの石⁠油産業を混乱させ、ウクライナ侵攻を支える収入源を断つことを目的とした攻撃強化の一環としている。

ロイターより

ロシアとしては、虎の子の原油を攻撃されるのが一番堪える。何しろ、資金調達のためにせっせと原油を輸出しており、折しも原油高騰の好機なのである。

ここで原油を売りまくらないと、いよいよ資金ショートが現実的なモノとなりつつある。

おそロシア、ロシア経済マイナス成長、責任は誰に?
逃げてぇ!経済担当さん。「詳細な報告を聞きたい」…プーチン、ロシア経済マイナス成長で高官叱責し新たな刺激策を指示2026年04月16日(木)10時40分ロシアのプーチン大統領は15日、1─2月の国内経済が1.8%のマイナス成長になったことに…

流石のプーチン氏も焦りを隠さなくなってきているが、果たして、やせ我慢がいつまで続けられるのか。

こうした現状を考えると、ドイツ首相のメルツ氏の発言は理解はできるモノの、今このタイミングで言う台詞か?ロシアを利する発言に繋がらないだろうか?と、首を傾げざるを得ない。

まとめ

ウクライナ戦争は4年を超え、ロシアもウクライナも、そして支援国側も疲弊を隠してはいない。

それに加えてイラン戦争勃発で、世界は原油不足に陥っている。

そうすると、ウクライナがいつまでも「ギブアップしない」ことを問題視する気持ちも、分かる気はするのだ。

ロシアによれば、「ウクライナの攻撃は世界の原油不足を加速する」蛮行だということのようだが、それに賛同するかのようなメルツ氏の発言は、呆れる寄り他にない。

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