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右旋回するドイツとAfDの善戦

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北欧ニュース
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ドイツ首相のメルツ氏は、思った以上にポンコツだったようで、選挙でAfDに勝てていない。

独極右AfD党首、州選挙で単独政権に自信 国政勝利の足がかりに

2026年8月24日午後 3:28

独極右政党「ドイツのための選択肢(AfD)」のワイデル共同党首は23日、9月6日に行われるザクセン‌・アンハルト州議会選で躍進し、将来の国政選挙で勝利する足がかりにすると意気込みを示した。

ロイターより

いつも思うのだが、日本では「極右」と冠詞がつけられるAfD、実際に極右かどうかと言うと、政策全般を見る限りはそこまで極端な感じはしない。

一部に過激な思想が含まれているのは事実だが、割とドイツの苦境を打破することに念頭を置いた政策が多いのだ。「極右」というレッテルで済ませて良いのだろうか?

ドイツの未来はAfDに託されるのか?

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選挙ではCDU劣勢が明確に

ただ、AfDに政策を任せられるのか?というと、それもかなり危ういとは思うんだよね。

インフラテスト・ディマップの世論調査によ‌ると、AfDの支⁠持率は41%で、メルツ首相率いる保守政党キリスト教民主同盟(CDU)の24%を大きく引き離している。

ロイター「独極右AfD党首、州選挙で単独政権に自信~」より

9月の選挙はいよいよ保守政党キリスト教民主同盟(CDU)の敗戦濃厚になってきている。

現状、AfDが優勢な地域は、ザクセン=アンハルト州チューリンゲン州ザクセン州ブランデンブルクの旧東ドイツ地域である。

それ故に、9月の選挙でCDUの敗北はさほど不思議ではないのだ。

内閣改造の失敗

もちろん、ドイツ首相のメルツ氏は、CDUの旗手でもあるので、この選挙を見据えた対策を考えていた。

ドイツ首相、内閣を一部改造 9月地方選へ政権浮揚図る

2026年07月24日18時41分

ドイツのメルツ首相は24日、内閣を一部改造すると発表した。首相府長官にワルケン保健相を充てる。9月の地方選に向けて、支持率が低迷する政権の浮揚を図る。

時事通信より

ところが、保健相だったニーナ・ワルケン氏は、首相府長官に就任させた人事は完全に裏目に出た。

保健相として、強い反対や抵抗に遭いながらも、医療・保健分野の改革を次々と推し進めた実績が買われた。だが、首相のカウンターパートとなる首相府長官の重要任務は調整役として機能することで、調整不足が露呈したことで一気に評価を落とした。

史上初の女性長官という目玉人事だったにも関わらず、与党・野党との水面下の交渉を一手に引き受けるという役割を果たせず、狙いが外れて混乱だけを招いた。

更に、ワルケン氏が主導した情報機関の権限を大幅に強化する法案が批判を招くことに。

ドイツ、情報機関の能力強化へ 反撃容認で「大転換」

2026年08月12日21時11分

ドイツ政府は12日、スパイやテロなど治安上の脅威に対処する情報機関の能力を大幅に引き上げるための法案を閣議決定した。ロシアの脅威が高まる一方、安全保障を委ねてきた米国との信頼関係が揺らぎ、独自の能力強化が必要だと判断した。

時事通信より

この法案が、ロシアと近いAfDを実質的に攻撃するような内容だと理解されたことと、個人の情報を監視すると理解されたために、大きな批判を食らうことになる。

東部地域は反発

特にAfDの支持率が高かった地域は、この情報機関の能力強化がマイナスに働いてしまった。

ドイツ鉄道全土で停止、その背景にある東西統一のツケ
ドイツぇぇ。「欧州の優等生」と呼ばれた国も、随分と変わってしまった印象がある。ドイツ鉄道が全土で停止 無線網に大規模障害、多数の乗客が足止め2026/6/24 12:53ドイツ鉄道は23日夜、デジタル鉄道無線網に大規模な障害が発生したとして…

前回の記事で「親露派のクソ記事基盤の怪しい組織」などと表現したが、支持基盤を考えれば東側に近いことは当然と言える。

元々、東ドイツ地域は政府に対する不信感の強い地域で、だからこそ「監視される」というプロパガンダに乗りやすい地域だとも言える。

公共放送ZDFとのインタビューで「われわれはザ⁠クセン・アンハルト州で政権を樹立する」と主張。単独の州政権を目指すとしている同州のAfD筆頭候補の発言からさらに踏み込み、単独政権樹立に必要な過半数を確保できるとの自信を示した。

ロイター「独極右AfD党首、州選挙で単独政権に自信~」より

メルツ政権の失敗は、AfDを敵視しすぎたことではないのだろうか?「極右」などとレッテルを貼って、切り捨てる方針を示せば示すほど、分断を産むだけだと思うよ。

本来は、AfDが第2党になった段階で連携を模索すべきだったのである。それができていない時点で、CDUの未来は絶望的だろう。

高市政権における日本維新の会のように、閣外から政策協力を行う立場に置き、政策ごとに協力関係を築ける余地を残しておくべきだったのだ。

ドイツのための選択肢(AfD)は、9月に東部のザクセン=アンハルト州とメクレンブルク=フォアポンメルン州で行われる選挙を前に、全国世論調査で26%の支持率を獲得し、保守党の22%を上回って首位に立っている。AfDは、これらの選挙が全国的な成功への道を開くことを期待している。

ロイターより

この記事は7月24日の段階での分析で支持率26%となっているのだが、冒頭の記事(8月24日)の調査では支持率41%である。同じ指標ではないようだが、CDUにとっての状況が悪化しているのは間違いなさそうだ。

まとめ

今のところ、2026年9月には東部で複数の選挙が予定されている。9月6日のザクセン=アンハルト州議会選挙に続き、9月20日にはベルリン市議会選挙が行われる。

特に重要なのが、9月6日のザクセン=アンハルト州議会選挙だろう。ここでAfDが大勝すれば、そのわずか2週間後に行われるメクレンブルク=フォアポンメルン州とベルリンの選挙にも、大きな影響を与える可能性がある。

特に、ベルリン市議会選挙への影響は深刻だ。ドイツの首都だから、日本の東京都議選くらいのインパクトはある。

そして、2027年春にはザールラント州、シュレスヴィヒ=ホルシュタイン州、ノルトライン=ウェストファーレン州のこれまで比較的保守色の強かった西部地域の選挙があって、こちらは工業を支える地域。ただし、エネルギー政策を失敗しているメルツ政権にとっては「勝ち確定」とは言い難い状況である。どうなることやら。

コメント

  1. 山童 より:

    別に極右じゃないしょ。ネオナチデモないし。
    極右てのはド・ゴール暗殺を何度も企てたOSAみたいのを言う。政府要人の暗殺とか原発の占拠とかしてから「極」つけろよ!
    ちなみに「極」左の方も、社民党が極左というんで大笑いしてしもた。
    私の里山保護の先輩は、長期刑務所で刑期満了した元「東アジア反日武装戦線」でしてね。
    彼らから見れば、日本もEUも、社会民主主義など「資本家に媚びる犬」だし、武装闘争を捨てた日本共産党など
    「腰抜け」ですわ。
    極ってのは、つまるところ極道と同じで、良し悪しはともかく、己の道が地獄へ続くの覚悟した連中のもの。
    この程度で「極」とは、ジャーナリストもヤワになったもんだ。

  2. sabakunootoko より:

    ドイツは自慢の経済が腰折れしており、メルツ政権は空中分解しそうです(ロイター 8/26)。
    https://jp.reuters.com/world/ukraine/LTAUNF5JLFP63IUX57UC4SO4ZA-2026-08-26/
    与党内から、「メルツ首相がクリスマスまで首相職にあるとは思わない」というコメントすら飛び出ています。
    9月の選挙結果で、ドイツの未来が大きく変わるかも。ロシアの選挙介入は当然あるでしょう。

  3. 匿名 より:

    AfD以上にずっとオーストリアは親露
    EU脱退して中立に戻る意思は無いのに親露
    そのとばっちりでシェンゲン協定で移民難民が来たリヒテンシュタイン