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竣工1年半でテラスが落下、さらに浸水被害――韓国・仁川の新築マンション

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ヤバイ韓国建築物
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いつものヤツだが、触れる機会を逸していたので、周回遅れだけれども触れておくことにする。

「竣工1年半」韓国・仁川の新築マンションで外壁テラスが落下…人的被害なし

2026.08.07 15:23

竣工2年目を迎えた韓国仁川松島国際都市の新築マンションで、外壁のテラス構造物が落下する事故が発生した。

7日、仁川市延寿区松島国際都市の同マンション管理事務所などによると、同日午前6時2分ごろ、マンション1棟の2階外壁に設置されたテラス構造物が地上に落下した。

中央日報より

今回取り上げるのは、韓国でマンション外壁のテラス構造物が落下したとのこと。

どんな造り方をしたらそうなるのかは不明だが、築1年半でこの有様だそうな。

怪我人は出なかったのが幸いであったが、一体何があったのやら。

韓国では良くあること

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普通は落ちない

まず、分譲済みでありながら入居していない空室だったということは、少なくとも居住者が使用していたことによる荷重が原因ではないということだね。

テラスが設置された住戸は分譲済みだったが、まだ入居していない空室だった。事故当時、周辺に人がおらず、人的被害は発生しなかった。

このマンションは昨年2月に竣工した後、同年3月から入居が始まった。竣工から約1年6カ月で事故が発生したことになる。

中央日報「「竣工1年半」韓国・仁川の新築マンションで~」より

そもそも、一般的な鉄筋コンクリート造のマンションでは、テラスやバルコニー部分は建物の床スラブから外側に張り出す形で構成される。

室内側の床スラブから鉄筋を連続させ、張り出した部分まで一体的に構成するのが基本である。つまり、室内側の鉄筋とテラス部分の鉄筋は連続しており、構造的に一体となっている必要がある。

だから、こんな風に外壁材を巻き込みながらテラスごと落ちたりはしないのである。

法的な根拠と技術基準

日本の場合には、構造計算の義務などが決められていて、こんな感じの基準になっている。

分かりにくい表だが、施行令第85条の(八)を見ると、屋上広場やバルコニーについては、住宅の寝室などと同じ積載荷重が適用されることになっている。

具体的には、床の構造計算をする場合、1平方メートル当たり1,800N(約180kgf)の積載荷重を想定しなければならない。

これは、テラスやバルコニーに人が立ち入ったり、物を置いたりすることを想定した設計上の荷重である。この他、固定荷重や積雪荷重、風圧力、地震力などを考慮するように定められている。

さらに、建築工事標準仕様書JASS 5などの施工基準もあり、鉄筋コンクリート工事については、材料や施工方法、品質管理などが細かく定められている。

要するに、テラスやバルコニーというのは、単に外側に床を付け足せばよいというものではない。建物本体と一体となった構造物として、設計・施工されなければならないのである。

後付けテラスの恐怖

さて、韓国の事例はどうだったのか?というと、なかなか怖いことが書かれている。

施工業者のSKエコプラントは、10日に開催された住民説明会において、事故の推定原因として「後付けテラス接合部の性能不足」を挙げた。

崩落したテラスは、構造物の一端のみが建物のスラブ(鉄筋コンクリート床板)に固定され、もう一端が張り出して浮いた状態にある、いわゆる「カンチレバー」構造である。

つまり、建物の建設が完全に完了した後、突出したテラス構造を後から接合する追加工事中に欠陥が生じたことを意味する。

このようなカンチレバー構造は、接合部の施工が杜撰な場合、自重によって崩落するリスクがある。

SBS NEWS より

カンチレバー構造そのものは、特に問題とは言えない。片持ち構造のテラスは一般的な作り方であり、カンチレバー構造だからダメだということにはならないのだ。

問題は、後付け施工という部分にある。

上で説明したように、テラスの構造は基本的には建物のスラブから張り出すように、一体的に作られる必要がある。駆体工事が終わった後にテラスが後付けされるのは、本来ならば「ない」話なのだ。

もちろん、施工方法としては後付け接合の方法もあるのだけれど、施工コストが高くなる上に構造上の制約もあって、一般的なマンションには採用は難しいだろう。

浸水被害も発生

これに関連してこんなニュースがあったので紹介しておこう。

ソンドのSKビュー浸水拡大 設計施工不良疑い

2026.10.19. 11:32

8月にバルコニーが崩落したインチョン・ソンドのマンションが18日、豪雨で大規模な浸水被害まで受けた。

~~略~~

住民は団地全体にわたるサッシの設計および施工不良の疑いを強く提起している。各部屋の窓枠を突き抜けてあふれた雨水で床が浸水したり、セメントの隙間からの漏水、無垢フローリングの浸水などの被害を受けたとされる。

このような被害は特定の棟やライン、階数を問わず、団地全体で同時多発的に発生した。

Chosen Biz より

……この構造はそういえば楽観Webさんのところで同じ種類の突っ込みをしていた気がする。「韓国では普通のこと」と切って捨てられているが、正直、そうそうあって貰っては困る。

このSKエコプラントの施工不良で、浸水被害があった話だが、リビングルームの大型窓の防水工事がしっかり出来ていなかった話と関連して、テラス脱落の話にも触れられている。

ここまでの話を総合すると、かなり杜撰な工事だったことがうかがえる。

もはや、このマンションは立て替えを検討した方が良かろう。

窓枠周辺の防水処理すら十分にできていなかったというのであれば、目に見えない部分の施工についても疑念を抱かざるを得ない。

まとめ

問題を起こしたマンションでは、部屋の窓枠から流れ込んだ雨水で床が浸水したほか、コンクリートのひび割れからの水漏れ、フローリングの浸水等々、様々な報告がなされているが、この様な構造的な欠陥を持っていると、内部の鉄筋が腐食してしまって、必要な構造強度が得られない状況に陥る可能性も考慮する必要がある。

住民の主張では「水漏れは数回にわたる補修にもかかわらず2年目も解決されておらず、場当たり的なその場しのぎの処置が行われている」とのこと。

他にも多数物件はあるのだから、このマンションからの早期退去をお勧めしたい。多分、もっと深刻な事態を引き起こすことは想像に難くないからだ。

コメント

  1. 山童 より:

    これは酷い!
    木霊様の写真を観る。赤丸とテラスの接合していた部分を見比べる、
    すると一つ気づく!

    このテラス、面の支えてジョイントしてなかったな!と。

    接合部の支えが面てなく、
    点になってるというのは、
    前回記事の、赤〇内のパイプと同じ。

    正直、設計した奴を、
    見せしめに銃殺した方が良くない?