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シャングリラ対話で顕になった支那の内向き体制

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中華人民共和国ニュース
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本当に内向きの組織なんだね。

中国国防相、シャングリラ対話を2年連続欠席 格下を派遣 中国脅威あおる枠組みと警戒

2026/5/29 16:10

シンガポールで29日夜に開幕するアジア安全保障会議(シャングリラ対話)に、中国は国防相派遣を2年連続で見送った。中国は、シャングリラ対話について米国が対中警戒を広げる舞台だとみなして距離を置いており、自国で立ち上げた安保対話を対抗軸として重視するようになっている。

産経新聞より

噂のシャングリラ対話でちょこっとやらかした話があったのだが、基本的には「やらかさない」ように、防衛相を欠席させたのかもしれない。

対話を拒む

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軍部からの発言を封じる

関係記事は、そうだね……。

【追記】張又侠氏を切った習近平氏は――更に粛正を積み上げる
またですね。中国、軍上将5人の全人代代表資格を剝奪 陸海空の元トップら2026年2月27日 13:19中国の国会に相当する全国人民代表大会(全人代)常務委員会は26日、人民解放軍最高位である「上将」5人の全人代代表資格を剝奪した。習近平指導…

粛清記事が多すぎて、どこを引用するかちょっと迷ったのだが、やはり、軍幹部を粛清してしまった話に触れておいたほうが良かろう。

で、軍関係者を派遣することで、お茶を濁したシャングリラ対話だが、支那は何故そうしたのだろう。

中国国防省の蒋斌報道官は28日の記者会見で、シャングリラ対話に中国人民解放軍に属する国防大学の孟祥青教授をトップとする代表団を派遣すると発表した。董軍国防相は昨年に続き欠席する。シャングリラ対話には米国からヘグセス国防長官が出席するが、注目されていた米中国防相会談は開催の機会を失った。

産経新聞「中国国防相、シャングリラ対話を~」より

このアジア安全保障会議(シャングリラ対話)は、イギリスの民間新タンク「国際戦略問題研究所(IISS)」が主催し、毎年シンガポールで開催されているアジア安全保障会議の通称。

各国政府の代表者が公式な外交ルートとは異なる場で、率直に意見を交わし相互理解を深めることを目的としているので、安全保障の担当閣僚らが顔を揃える機会として貴重な一大イベントである。

アメリカ主導の支那脅威論?

で、ここ数年は南シナ海に膨張していることを批判される機会が多い支那だが、後ろ暗いところがなければ、正々堂々と主張すれば良いのである。正義は我にありと。

だがそうはしなかった。

シャングリラ対話では例年、台湾や南シナ海といった問題で中国に批判的な発言が出ており、中国当局はいらだちを募らせている。昨年はヘグセス米国防長官が演説で、中国の脅威が「差し迫っている」などと述べ、中国外務省が「強い不満と断固とした反対」を表明した。中国政府系のニュースサイト、中国網は昨年6月、シャングリラ対話について「米国が『中国脅威論』を押し売りする場とみなしてきた」と警戒をあらわにした。

産経新聞「中国国防相、シャングリラ対話を~」より

しかし、当事者を送り混むのは嫌だが、かといって全く無視をするというわけにもいかないようで、序列の低い人材を送ってきた。

昨年の代表団トップは国防大学の胡鋼鋒副校長が務めていた。孟氏も胡氏も軍内での階級は少将だが、香港紙の明報(電子版)は、孟氏について「(ランクは)胡氏よりも低いようだ」と指摘。シンガポール紙、聯合早報は、今回の中国代表団の格が2007年以降で最も低いという見方を示した。

産経新聞「中国国防相、シャングリラ対話を~」より

産経新聞では、米国防長官のヘグセス氏の主張と関連して、アメリカが主導する支那脅威論を押し売りする場になっているシャングリラ対話を重視する必要性がないという説明をしている。

そういう側面があることは否定しないが、そうであるなら完全に無視を決め込んでも良さそうなものである。

習近平氏は北朝鮮へ

そんな状況で、北京から動かなかった習近平氏。

習近平氏が北京から動かない理由 権威演出か、内部不安か
コメントでクーデター警戒の話が出ていたので、丁度良いニュース記事をベースにしながら、何が起きているのか?について少し考えていきたい。習近平氏、半年以上外遊ゼロで北京も離れない傾向…BMI推定値は改善傾向・健康状態は良好か2026/05/26…

7年ぶりに北朝鮮へ向かうという。

中国主席、7年ぶり訪朝へ 8日から2日間―正恩氏と会談

2026年06月05日18時51分

中国共産党中央対外連絡部(中連部)は5日、習近平国家主席が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記の招請に応じ、8、9の両日に北朝鮮を訪問すると発表した。朝鮮中央通信も伝えた。両首脳は会談し、中朝関係の発展について議論する見通し。習氏の訪朝は2019年6月以来、7年ぶりとなる。

時事通信より

狙いは、ロシアと関係を深めている北朝鮮へ、関係改善を狙っているとされているが、今ひとつ説得力を感じない。

もう1つ言われているのは、トランプ氏と会談した時に出た話題の中に、朝鮮半島問題が出たため、アメリカとの関係で北朝鮮の意図を確認しに行きたいという意思があったということ。支那の北朝鮮に対する影響力が低下しているため、それを再構築し直したいという分析もあるが、その先の狙いがイマイチ分かりにくい。

が、1つ補助導線を引いてやると、一気に関係強化の狙いが見えてくる様に思う。

北朝鮮・南浦港に大型船30隻出入り…石炭輸出か、5日に1隻ペース

2026年6月6日 8:00

北朝鮮最大の石炭取り扱い港である南浦港に、2026年に入ってから約5日に1隻のペースで大型船が出入りしていたことが分かった。最近、米政府と国際社会が提起した北朝鮮の違法な石炭輸出疑惑を裏付ける状況が、衛星写真でも確認された形だ。

AFPより

これは本日のニュースで、北朝鮮から頻繁に石炭が輸出されているという。輸出先には触れられていないが、一番可能性が濃厚なのが支那。

支那は原油不足で苦しんでいるため、燃料としての石炭を是が非でも手に入れたいはず。

北朝鮮との取引は国際法的に問題があるため、秘密裏に行われている取り引きだが、そういう危ない橋を渡ってでも関係強化の必要性があるのだろう。石炭輸出疑惑と今回の訪朝を直接結び付ける証拠はないのだが、今回の習近平氏の北朝鮮訪問というのは妙に符合する部分がある。

習近平氏にとっても、支那経済の停滞は優先度の高い課題である。

シャングリラでの顛末

冒頭で紹介したシャングリラ対話の際に、支那と我が国の防衛大臣との応酬があったことが話題になっている。

小泉防衛相、日本の軍国主義を否定 中国の兵器「大量保有」を批判

2026年6月1日

小泉進次郎防衛相は5月31日、シンガポールで開かれていた「アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアローグ)」で、日本が「新型軍国主義」に取り組んでいるという中国の主張に反論した。同時に、中国の軍事力拡大と透明性の欠如を批判した。

小泉氏は、国際社会にとって「重大な懸念事項」となっているのは、実際には中国と、同国による兵器の「大量保有」だと主張した。

BBCより

支那から出席していた出席者のうち、報道官の蒋斌氏は日本に対して「新型軍国主義だ」との批判を展開。このロジックは最近、支那が好んで使うものだ。

で、小泉氏は華麗に反論をした、というわけだ。

会場は、第2次世界大戦で日本に侵略されたいくつかの国を含む、アジア各国の当局者らでいっぱいだった。小泉氏は、日本が防衛力強化を「高い透明性」をもって進め、各国と絶え間ない対話をしていくと約束。参加者らを安心させようとした。

「何のために整備するのか。どのような考え方で進めるのか。日本は、国際社会に対して明確に説明しながら進めていく」と小泉氏は強調。

日本が「新型軍国主義」に取り組んでいるという考えは「事実ではない」と訴えた。

小泉氏はまた、「核兵器と戦略爆撃機を大量に保有する国」があると暗に中国に言及。「そのいずれも持たない日本を、『新型軍国主義』と呼んでいるとしたら、おかしいと思いませんか?」 と問うた。

BBC「小泉防衛相、日本の軍国主義を否定~」より

誰かの振り付けがあったのかもしれないが、国際社会の場においてこういった反論が出来るというのは心強い。

そして、面白いのは竹のカーテンの矛盾を指摘した形になったことだ。

昔から支那で起きていることは、外部には報じられない事が多く、「竹のカーテン」だと揶揄されてきた。だが、近年は更にその傾向が強く、内向きの論理が働きやすい。シャングリラ対話も、外部の情報を得る上では非常に貴重な機会なのだが、習近平氏にはそれを利用する気がない。そう映るのである。

まとめ

現状、支那人民解放軍の有力者の多くは粛清されてしまった状態にある。数少ない習近平氏に意見できる高級幹部を次々と粛清した結果、情報の途絶が起きている可能性が高い。つまり、シャングリラ対話に出てきた序列の低い彼らは、習近平氏の言葉を伝えに来た伝書鳩のようなものなのかもしれない。

当然、彼らは習近平氏に直接影響を与えられる立場とは考えにくい。だから、シャングリラ対話で得た情報を直接フィードバックされるということもないだろう。

中華思想を体現しているといえば聞こえは良いかもしれないが、随分と内向きの状態になっていることは否定できない。そうすると、今回のシャングリラ対話の一幕は、何とも支那の現状を象徴するような話ではあるね。

コメント

  1. 山童 より:

    想う事3つ。
    一つは進次郎みなおし。政治家ってのは良いスピーチライターや参謀がつくと劇的に変わるのかも。
    政治家は参謀(ときに、殿それはなりませぬ!と止めてくれる役でもある)
    ないとダメと想うし、参謀の良し悪しでイメージも実績も変わるものだと。

    二つ、
    プーさんでも、刈り上げの操縦は難しい🤣 親北朝鮮の軍幹部を粛清してきてるからパイプがいないのだろうけれども。
    もともと北朝鮮が中国に警戒心ある上に、刈り上げはほいほいと手に乗ってくる、手乗り文鳥タイプではないと。

    3つ目、 
    シナかなりヘタってる?
    余裕ある時なら、習や然るべき人が出てきて吠えると想うけど。
    やらない!
    それは対外的理由よりも、相応の人物など出すと、新華社通信や人民日報などで大きく扱わざる得ず、
    今の時期「軍事的な圧迫あるから人民は軍や党に協力すべき」みたいなアカありがちプロパガンダやると、国内の反発あるからでは?
    党の下っ端を送り込めば、
    「面子をかけるほどの事じゃねえよ
    だから、付き合ってやっただけさ」
    の言い訳もつくと。

    • 木霊 木霊 より:

      小泉進次郎氏は、振付師がいるんでしょうね。
      ただ、そうだとしてもきちんと立ち回れるのは優秀です。今後に期待したいところ。

      習近平氏は…、北朝鮮に行ってどうするつもりなんでしょうねぇ。
      北朝鮮も相当覚悟が決まっている感じ。直ぐには態度を変えられないような気はしています。

      支那は習近平氏の後に人がいない。
      「間違わない」ことが前提になってしまっているのは、なかなか厳しそうですね。

  2. 砂漠の男 より:

    具体的な証拠はないんですけど、支那は「鎖国」に向かっているという人もいますね

    • 木霊 木霊 より:

      鎖国、出来れば良いんですが…。
      実際は、国際社会に物を売って、外国から食料を買わないと立ち行かない状況です。どうするんでしょうね。

  3. 七面鳥 より:

    こんにちは。

    >防衛相を欠席

    防衛相が発言して、反撃でケチョンケチョンにされても体面が悪いし、万が一その防衛相が亡命でもされた日には……ってところだと思ってます。
    習近平も暗殺とクーデータが怖くて北京から離れられないらしいですし。
    歴代王朝の末期にさも似たり、なんですが、はたして詰むのはいつでしょうね?
    ※間違い無く、習近平が死んだときは大荒れになる(少なくとも現時点で後継者が居ない。全部殺しちゃった)。問題はその前に暴発するかどうか、だと思ってます。

    • 木霊 木霊 より:

      こんばんは。

      防衛大臣クラスを出すと、どうしても習近平氏に「直接伝える」というイベントが発生しがち。
      それは避けたかったのでしょうね。